潮風の中で〜クルーズと街歩き・覚え書

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zoom RSS セレブリティ クルーズ 〜19〜 オークニー諸島@

<<   作成日時 : 2007/08/01 07:52   >>

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5日目、5月21日
インヴァーゴートンから131海里、約235キロ。
スコットランドの北の群島地域の中心の街、カークウォール(Kirkwall)の岸壁には、5月21日午前7時前に着岸しました。北の果ての、初めて訪ねる土地です。

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着岸したカークウォールの街は、左の地図で、ちょっと見にくいデスが、ほぼ中央にある街です。世界遺産は、この街の左〈西)にある小さな街ストロムネス(Stromness)の郊外。地図の上、北一帯に散っています。

ここで3つの世界遺産を見物するのですが、先立ってその世界遺産の一つ、謎のストーンサークル「リング・オブ・ブロッガー」横の道路で見た、ちょっと面白い標識の話を。


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=写真は、船上から眺めた朝のカークウォール中心街。教会周りのごく一部を除いて、木々はまったくない=

最上段写真の標識は、ご存知のとおり、「びっくりマーク」です。道路交通法及び道路法で規定する正式名称は、「その他の危険」標識。
何だ、珍しくもない、と言われれば、確かにそう、なのですが、、、。一応日本では、人口1300万人の東京でわずか4個しかない、数少ない標識で、あることは、あるワケです(え、あるの? ないの?? 何を言っているのか、良く分からない!)。
うち南青山のそれは、なぜ、あそこにあるのか、よく分からない、こともあって、立地する場所の兼ね合いから揶揄されて、「幽霊注意!」の標識だとも、「蛇に注意!」の標識だとも、言われています。そしてまた、この標識そのものの数の少なさとあいまって、テレビ番組でも何回か、取り上げられていますよね。
それが、70の島全部を合わせても住民1万人にも満たないこのオークニー諸島で、かくも簡単に見つかりました。こちらでは、びっくり標識が、比率的に多いのでしょうか? 周辺では、速度制限標識など、案内標識、規制標識を含めて、ほとんど「標識」は見ない状態だったのですが。

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=写真は、特産「オークニー牛」と「センチュリー」。林や森がなく、緑の丘が連なるだけなので、4,5キロ離れても海までは一直線で見通せる=

「!」下の補助標識を読むと、「峠の頂だよ、見えない前方に注意だヨ!」ぐらいの意、でしょうか。車2台がようやくすれ違いできるほどの細い道ですので、ゆっくり進め、と観光客に呼びかけているのでしょう。
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〜オークニー島の牧場。一面の緑が、はるか丘の彼方まで続く〜
ケルト文化、ケルト圏への旅では、バイブル扱いさえされる名著「街道をゆく・愛蘭土紀行」(司馬遼太郎著)で、峠道を車で走る件(くだり)があります。
峠道の帰路、ケルトの小妖精レプラコーン(靴直しの小人)の通り道だ、という道路標識があった、という内容です。原文を、句読点もそのまま、そっくりに引用するとー。

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=リング・オブ・ブロッガーの直径104メートルの内部は、一面のヒースの群落。8月の終わりになるとピンク色に染め上げられると言う=

「…往き帰りを含めてこのレイディス・ヴィユー峠を三度往復した。つまり五度この地点を通過した。
その五度のうち一度だけ、
  LEPRECHAUM CROSSING
という交通標識を見たのである。時刻は、午後一時ごろで、私はうっかりしていたのだが、岩尾さん(注・吉明氏=ジャーナリスト)の叫びとともに気がついた」

レブラコーンは「背丈は人の指ぐらいで、靴直しの仕事をするときは、せわしげに小槌の音をたてている。『ティプタップ、リップラップ、ティック・ア・タック、ツー』といったような音らしい。

「つかまえれば、金持ちになれる。何しろこの妖精は九十九個の宝のつぼに、金貨をたくさんためこんでいるのである」

「イェイツ(注・ノーベル文学賞受賞・詩人・劇作家ウィリアム・バトラー・イエイツ)も『ケルト妖精物語』の序文のなかで、妖精を見たというひとびとは妖精について容易に語ろうとしないといっている。その理由は、<妖精たちは非常に秘密を重んじ、自分たちのことが話されるのをひどく憤慨するからである>というのである」


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=「街道をゆく・愛蘭土紀行」(司馬遼太郎著)で、レブラコーンの標識に出会う前に立ち寄ったアラン島で、「大断崖まで、腹ばいになってすすんだ。私は、虚空へ首一つだけ出してみた。下は、吸い込まれそうなほど高い」と、司馬遼太郎さんが書いているドン・エンガスの大断崖=2000年7月撮影=

今回のクルーズ旅出発前、14年前に買ったその「街道をゆく・愛蘭土紀行」の文庫本を、再度読み返してみました。そして、この峠道のくだりが印象に残っていて、きしくも世界遺産近くに立つ標識を見つけ、「これで金持ちになれる!」。
が、残念ながら、駆け寄ったら、、、「!」であった、と言う訳です。
「レプラコーンのお通り」を案内する標識でなかったので、再び、3億円宝くじを買い続けなければ、ロイヤル・スイートでのワールド・クルーズは「夢のまた夢」である身分へ逆戻り。ジャンボ宝くじを、買い続けなければいけない身分に、復帰しました。〜最高級客室での世界一周クルーズだ!〜一瞬の「夢」に小躍りした記念にと、せめて「!」標識を、写真に収めてきたわけです。

最上段の写真で、右に遠く見えるのは、「リング・オブ・ブロッガー」です。

オークニー諸島はケルトの人々の住んだ島であったか、なかったか。各説あるようですが、最近では、英国全体で約1000もあるストーン・サークルの作り手を、ケルト人がやってくる以前に住んでいた謎の人々、とするこれまでの歴史の見方を覆し、その先住民も同じケルトの人々、とする見方への賛同組歴史学者が目だってきているのだそうです。

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ヒースの群落と同じレベルへ視線を下げると、枝先がまるで妖精の跳ね回っている姿のように見える。上から一瞥すれば、花の時期を除くと青黒く生気のない様子に見えるが、目線を下げれば、別の世界が見えてくる
また最上段の写真で、黄色く群生して花開いているのは、日本でおなじみの菜の花ではなく、カブラの花です。
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〜写真は、第二次大戦中にドイツのUボートの侵入を防ぐため数多くの軍船が湾の入り口に沈められたスキャパ・フロウ湾。現在では、同じ自然愛好家たちの絶好のダイビングポイントとなっているという〜
オークニー諸島は渡り鳥の通過ポイントで、バードウォッチャーが英国はもとよりヨーロッパ各地からやってくるのだそうです。
渡って行くその鳥たちに向けて−。島の愛鳥家たちが、実ったカブの実を餌として与えようと、わざわざそのためだけに植えた畑なのだそうです。島のあちらこちらにありました。愛鳥家を含めて、自然を愛でる人々が、この島には数多い証左でしょう。



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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
hiroshi さん コンニチハ〜
台風が心配です。

いよいよ期待のオークニー島の個性的な風景登場です。
ヒースが咲くのは8月ですか?
寂しい北の国で〜 見た事が有る様な、エンガスの大断崖・・・ 怖くて凄いですね! 引き込まれてしまいそうです。
カークウォールは木が無いのですか?
真冬は凍える大地、北から吹き付ける風はまさに、厳冬を思います。
>リング・オブ・ブロッガー  もちろんこれも知らない景色。
ストーンヘンジを連想です。ここと近いんですか?
行きたい場所に成りそう〜〜
たえこ
URL
2007/08/02 10:28
たえこさん、こんばんは。

藤原さんご夫妻の台風は、自らお書きになっているとおり、かえってお楽しみになるのでしょうネ。みえこさんも揺れにお強いようですし、心配は、必要ないのかもしれませんネ。

たえこさん、オークニーは、あまりお薦めしません。冬は寒そうですし、夏でも、たえこさんのお得意の「花」は、ほとんどありません。

私の好みならば、やはり、都会。たえこさんとご主人のブログのバルト海沿岸から、さらに南一帯のヨーロッパ。

ストックホルム、お二人の腕のおかげもあるのでしょうが、美しく撮ってくれて、街に人格があるならば、喜んでいるのではないですか?

お二人の後を追って、一年遅れでも二年遅れでもいいから、行ってみたいですね。
hiroshi
2007/08/02 19:54

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