潮風の中で〜クルーズと街歩き・覚え書

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zoom RSS セレブリティ クルーズ〜22〜 アート・オークション

<<   作成日時 : 2007/08/08 07:15   >>

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画像
5月21日、クルーズ5日目。
オークニー諸島、カークウォール。
出港は午後2時と、昼過ぎのまだ早い時間でした。次の寄港地、北アイルランド、ベルファーストまで398マイル(海里)、約740キロ。少し距離があるので、早めの出発です。

画像そして進路は、一旦西進したあと、ノース・ミンチ海峡から今度は南へ。北上してきたコースが、逆向きに南下へと。アウター・ヘブリティーズ諸島とスカイ島との間を抜けて、アイリッシュ海へと進む予定です。

街と港を分けるゲートでチェックを受け、金網の壁の中へ。「センチュリー」の船尾を眺めながら長い埠頭を歩き、ギャングウェー周りまで帰船すると、クルーたちがホットチョコレートを振舞ってくれました。
乗降口の温度計を見ると、12℃。なるほど、青空が頭上に広がって天気はいいものの、日本の平均値で言えば3月のそれ。熱くて甘い液体に息を吹きかけながら飲む味は、格別でした。
再び船に戻って。また一つ、船生活の談義を、、、。

〜写真は、「センチュリー」の船尾。背後にカークウォール湾の対岸が見える。木も家もない殺風景な景観〜
画像外国船では、ご存知の通り、アート・オークションはつき物です。

「センチュリー」でも、もちろん。
夕方に乗り込んだ乗船初日に、ファーストシーティングのディナーが終わった直後の午後8時15分から早くも「ミニ・オークション」がスタート。委託を受けているミシガン州のあるギャラリーの関係者はもとより、船のクルーたちの意気込みを感じさせる、熱心な取り組み様でした。

画像以降毎日、船のスケジュールに合わせて開始時間を変えながら、内見会で1時間、オークション本番で1時間から2時間。
会場は、6階プロムナードデッキ右舷後部。最上段の写真の「ランデブー・スクウェア」と、左写真の「アートギャラリー」で、作品の傾向とテーマを変えながら、開かれ続けました。
ちなみに、上から3番目の写真もランデブー・スクウェア。最上段とは反対側の位置になります。

画像「アート・オークション」は、欧米の人たちの間では、なかなかの人気ですよネ。今回も、日本人には、人気度いま一つ、のイベントでしたが。
乗船していた約50人の日本人の入札参加者は、ほぼ皆無。見物組も少なく、会場ではせいぜい1組か2組が座っているだけ。時にはまったく見かけないことも。今回の作品の主力が「現代絵画」に突出していたせいも、あるのかもしれません。

画像私は、美術はわかりません。

上のような書き方をすると、それでは、他のことは判るのか、と突っ込まれそうですが、、、。
小学校の高学年から中学生、高校生のころに、教科書で見たり習ったりした程度の知識しかありません。

といいながら、好きな旅行で、好きな雰囲気の街を訪ねた折に、街並みと味を楽しむだけではモッタイナイ。ですから、美術館にも立ち寄りはします。

そして、有名な画家、作家たちの作品の前に立って、「あぁ、習った、習った」。「見たゾ、この絵」、などと。
頭の片隅にかすかに残っている記憶の残滓と引き比べて、自己満足。その程度の、レベル・ローの鑑賞者の一人に過ぎません。

画像しかし、船のオークションは、なぜか好きなのですね。
出品される作品のほとんどは、かなり大きめです。番号札を手に目をランランと光らせる(? 光らせているように見える)欧米の方々の家には楽々飾られる大きさでしょうが、ウサギ小屋の住まいでは、たとえ買ったとしても絵に部屋を占拠されかねないこともあって、いつも、ただただ絵を眺め、雰囲気を楽しんでいるだけですが。

画像今回の船では、先ほども書きましたが、現代絵画が柱でした。ピータ・マックス、ミシャ・レン、チャールス・リー、トーマス・ラット、エミール・ベレットなどなど。で、著作権とWebの関わりが気になります。プレビューで写真はヤマほど撮影してきたのですが、そしていずれも、素晴らしい作品ばかりだったのですが、この「覚え書」に残すことが出来ず、写真も分別不能程度まで質を落とさなければいけないのが、残念です。

もちろん、版画の小品を中心に、おなじみの作家たちの作品も数多くありました。ミロ、ルノアール、ゴヤ、レンブラント、ダリ、ピカソ、、、。個人的に好きなシャガールも、ニースや湯布院、白馬の各美術館で見たものと同じ,、いや正確には、同じように見える版画も、オークションにかけられていました。

画像一枚の絵
一枚の絵を前にして、腰が抜けて
(本当に立てなくなるのです!)
30分ほど座り続けた経験があります。感受性が豊かであった
(かどうかは本当のところ、わかりません。少なくとも、今の自分ほど鈍感ではなかった。喜怒哀楽の振幅は今よりもいくらか大きかった、という程度の意味です)
若いころにさえ、体験したことはなかったのに、、、。

〜写真は、画家ティツィアーノ(Tiziano Vecellio)が生まれた家。イタリア北部ヴェネト州、ピエーヴェ・ディ・カドーレ(Pieve di Cadore)村にある。リンクさせてもらっているshinkaiさん(イタリア在住)のブログ「イタリア・絵に描ける珠玉の町・村・そしてもろもろ!」に、行き方、街の様子などが詳しく紹介されている。もう少し早く、このサイトを知っていれば、、、。旅の参考になり、またイタリアの素晴らしさを日本にいながらにして、もっと早くから楽しめたのに、、、と少し残念。素晴らしいブログです〜
画像ヴェネツィアのサンタ・マリア・グロリオーサ・デイ・フラーリ教会。ご存知の通り、祭壇画は、ティツィアーノの「聖母被昇天」です。うちの相棒、奥さま、も、同じ症状に陥りました。二人して、ただただ、黙って座り続けていました。
感銘とか、感動とか、そんな言葉に置き換えるのは簡単です。しかし、そんな言葉であの気持ちを表現するのはちょっと、、、。

いろいろ、考えるのですけれども。原因について。
先ほど言ったとおり、美術の世界は良く知りませんし、わかりません。
フラーリ教会を初めて訪ねた時は、ティツィアーノを知りませんでした。当然、ヴェネツィア派という言葉も、そのヴェネツィア派の巨匠だということにも。無知蒙昧だったのです。

〜写真は、ピエーヴェ・ディ・カドーレの広場に立つティツィアーノ像。地元の人にとって郷土の誇りなのだ〜

画像だから、教科書で見た以外の
(教科書で若いころに接していれば、心の受け入れ準備は終わっていますから、大丈夫だったのでしょうが)、
ホンモノの魂のこもった「絵」に、何の心の準備もないまま直接触れて、周章狼狽したのだと思います。
本当に、「魂」の籠もっている具合が、美術音痴にもしっかりと感じ取れたのです。それぐらい、説得力のある絵です。絵だと思います。

〜写真は、ハンガリー・ドナウベント地方のエステルゴム大聖堂の「聖母被昇天」。ヴェネツィアのフラーリ教会の、ティツィアーノの祭壇画をグレゴッティがほぼ2倍大に模写して描いている。1枚のキャンバスに描かれた作品としては世界最大だと言われている。フラーリ教会では、いつも写真を、写真を、と思いながら、絵の持つ力に圧倒されて、未だにカメラに収めることが出来ないでいる。グレゴッティは、その点、ティツィアーノよりも、いくらかとっつきやすい。そんな作家なのだろうと思う〜
画像ダ・ヴィンチやミケランジェロ、ボッティチェッリ、ルーベンスやレンブラント。さらにゴッホやルノアールなど15世紀から19世紀までの、中学校の教科書に出てくる作家たち。彼らの作品を、彼の地の美術館などで直接見た時は、大丈夫だったのです。
見事、とは思いましたが、腰が砕けるほどの感動はありませんでした。
教科書をはじめ、さまざまな資料や情報媒体で馴染んで、受け入れる準備は終わっていたからでしょう。

ティツィアーノやジョルジョーネ、ティントレットなどは、つい最近までまったく知りませんでした。
無知だったのです。
で、神の啓示にふれたような気持ちになって、錯覚して、腰が抜けたのだと思います。

〜ティツィアーノのふるさとは、ヨーロッパ・アルプスの一群、ドロミテ山塊の著名な観光の街、コルティナ・ダンペッツォからもほど近い、山のふもとの街。すぐ近くに、写真のように山が迫っている〜
画像「アート・オークション」は、あの時のような「錯覚」と違って、純粋に楽しいです。
「お、色使いがきれいだナ。これは、もっと高値でもいいのではないか」とか、「え、こんな絵に、これだけの値がつくのか!」とか。
専門家による絵の解説があるのも、無知蒙昧の徒には、うれしい限りです。そうか、この作家は、NYではそんなにも人気があるのか、などもわかりますし。

〜「聖母被昇天」と同じように感動したのが、プラハの聖ヴィート大聖堂・第3礼拝堂の、写真のステンドグラス。作者のアルフォンス・ミュシャについても、あの街を訪ねるまではまったく知らなかった〜
画像画像買い求める参加者の表情を眺めているのも面白いです。「どんなに高くてもいい、絶対に私が落とすワ」としゃにむに突っ走る人。競り落として、無邪気に喜ぶ人。終始ポーカーフェイスで番号札を上げ下ろしする人。


〜写真上左は、カジノ「フォーチューンズ」の入り口、右は、スロットマシンのコーナー。下左はカードテーブル、右はスロットマシンの一角
画像画像さまざまな人たちがいて、さまざまにお楽しみになっている。その姿や仕草、表情などから、懐具合や身分、境遇までをわかったような気分になって、はたまた、かってに夢想して、悦に入っています。

画像あ、ポーカー・フェイスといえば、カジノも、テーブルを眺めているだけならば、それなりに楽しめますね。それぞれの、着飾った皆さんの表情の変化を見つめて。
「お、負けているのにこの余裕。かなりのセレブ?」「そうか、いまや、ポンドの国がまた、隠然とした力を発揮する時代なのか、、、」などなど。何にもしなくても、こちらで楽しめるることは多いです。人間観察の面白さ、なのでしょうね。

私?、、、。カジノ?、、、。出来ません。やりません。しがない日本の庶民クラスには、チップのやりとりなどは、とても、とても。加えてペシミストですから。負けることばかり、ついつい、考えてしまいます。軽い財布から、さらに抜き取られるのはイヤですので。

〜カジノの入り口に飾られていた、真っ赤なバラのフラワーアレンジメント。赤い薔薇の花言葉は、「情熱、燃え尽きるまで」では、なかったですか? え、違う?〜









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コメント(6件)

内 容 ニックネーム/日時
hiroshi さん お暑いですね〜〜

美しい画像沢山アップされましたね!
良く読みましたら
>「聖母被昇天」・・・ 魂をゆすぶられた絵画!
>ハンガリー・ドナウベント地方のエステルゴム大聖堂
>コルティナ・ダンペッツォからもほど近い、山のふもとの街
>プラハの聖ヴィート大聖堂・第3礼拝堂の、写真のステンドグラス・・・シャープで素晴らしいです。

余りに美しいので〜 エエ〜ッ 今度の旅の画像? 早とちりを反省です。
本当に良く撮れています。

そうして見慣れたような絵画オークシヨンの画像とカジノの様子〜〜

沢山アップご苦労様です。 中々良いです!!
たえこ
URL
2007/08/08 15:16
たえこさん、こんにちは。

またまた、長々と書き過ぎです。
写真が、たえこさんやご主人のように上手ならば、文章などは必要ないところでしょうが。

下手な写真ばかりだと、余分な仕事をしなくてはならず、少しシンドイです。
hiroshi
2007/08/08 15:48
凄い内容で絶句です!
多くの外国船では絵画オークションをやっていますが 多くの日本人と同じく私はほとんど見ておりません。
hiroshiさんほどの絵画の知識があると見ているだけでも楽しいものでしょうね。
ただ気になるのは日本人スタッフから「絵画が手元に確実に届く保障はありません」との説明には誰でもしり込みするのではないでしょうか?

素晴らしい写真と内容の濃い説明に「ふ〜ん なるほど・・・そうなの・・・」なんてちょっとわかったような顔をして拝見しております。

続きを楽しみにしています。
みえこ
2007/08/09 11:10
みえこさん、ようこそ、ようこそ。
コメント、ありがとうございます。

そうなんですか? 手元に届く保証はないとは、知りませんでした。たった一度の例外を除いて、これまでに買いたい絵とは巡り合っていませんので、野次馬根性だけで見ていました。

何度も繰り返し、書いていますように、絵はわかりません。
>絵画の知識がある
などとは、お読み間違い?!の買いかぶり!をしていらっしゃいます。ティツィアーノもミュシャも、挙げればまだいっぱいにいるのですが、つい最近まで知らなかった著名な画家は枚挙に、、、。恥ずかしいかぎりです。

ただ、好きですね。あの雰囲気。絵も合わせて。
美術館の、どちらかというと、オツに澄ました雰囲気ではなく、買い手の、形而下的な思惑がちょっぴり透けて見えたりする人がいるのも面白いです。
hiroshi
2007/08/09 17:38
hiroshiさん こんばんは。
そーっと覗きにやってきました。
やっぱり、思ったとおり素晴らしいブログですね。たくさんの写真に読み応えのある文章。
とても一度には読みきれませんので、また時々勉強させていただきにまいります。

それにしても、ちょっと変わったところへクルーズされたのですね(私が知らないだけだと思いますが)。外国船もヨーロッパもなかなか行けそうもありませんので、読ませていただけるのが楽しみです。

船上でのオークションにしても、カジノにしても、参加するより人間観察のほうが面白そうですね。普通の街中でも、人間ウォッチングの好きな私です。
では、今後ともどうぞよろしくお願いします。
まゆき
URL
2007/08/10 00:11
まゆきさん、ようこそ、ようこそ!!

そうなんですよ。ちょっと変わったコースでした。乗る前に調べてみたんですが、今年は計3船で5航海ほどしかありませんでした。ヨーロッパといえばバルトか東西地中海、エーゲ海が花形ですよネ。だから、アゾーレスやマデイラ行きよりももう一段、地味編クルーズですヨね。

で、書いていても、多分、皆さんの関心を引くことは薄いと思います。

ぱしびの、アレほど素晴らしい写真をお撮りになるまゆきさんに、ヘタクソな写真を見られるのが少し残念ですが、現在、たえこさんを先生に、たえこさんの二つのブログで猛勉強中です。
次回は、もっと増しな写真を撮りたいと、意欲だけはいま、満ち溢れているのですが、、、。

こちらこそ、今後ともよろしくお願いします。
hiroshi
2007/08/10 09:08

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