潮風の中で〜クルーズと街歩き・覚え書

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zoom RSS フィオリーニ荘A〜映画「旅情」の舞台〜9

<<   作成日時 : 2008/01/13 11:52   >>

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ヴェネツィア発の、わがデビュー・クルーズ。巡ったのは、アドリア海とエーゲ海の島々。ドブロブニク、サントリーニ島、ロードス島、マルタ島など、ほぼ定番のルートです。

うち、最初のヤマ場、世界遺産の街からの、旅立ちについて。
前回は、港を出てザッテレの河岸を眺めながら、出発したところまででした。

今回は、そのザッテレから、かつてのヴェネツィア共和国・正面玄関までの、ビデオ・カメラ映像から抜き出した静止画数枚を。
【写真説明】上は、サントリーニ島のオールドポート沖合いに錨泊したHALの「ウエステルダム」(82,500トン)、下はマルタ島を出港する同船リド・デッキからの風景
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中世の時代の、正面玄関。Bacino e Canale di San.Marco、サン・マルコ小広場前の埠頭付近。

こちらから、共和国時代は、ビザンツ帝国・コンスタンティノーブルへ、オリエントへとガレー船や丸型船が出ていたのですね。

クルーズ船での、その「正面玄関」前通過の映像はのちほどにして。
その前にひとまず、再び映画「旅情」の話を。

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映画「旅情」、「フィオリーニ荘」のセットが組まれた広場。カンポ・サン・ヴィオ(canpo San Vio)。小さな広場です。

写真を撮った時、一部工事中だったため、さらに小さく見えます。

画像映画では、テラスから階段で、横を流れるサン・ヴィト運河のゴンドラへ、乗り込むことが出きるようになっていました。

上写真の、正面の橋右下の水辺の階段と、セットを組み合わせたのでしょう。

この広場は、1310年に起きた貴族の一族の、共和国政府への叛乱事件ゆかりの場所でもあります。
バイアモント・ティエポロとマルコ・クィリーニの叛乱として、街の歴史を学校で、子供のころに学ぶ土地の人は良くがご存知の有名な事件です。

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【写真説明】大運河から眺めたペギー・グッゲンハイム・コレクション。右手白い外壁の建物=2007年撮影

画像日本語の印刷物では、塩野七生さんの小説「海の都の物語・ヴェネツィア共和国の一千年」で触れられているのが唯一、自分の承知している、日本語での事件のあらましです。

多分ほかには、年代記程度を除外して、事件を紹介している日本語のガイド本はないのではないでしょうか。

が、イタリア語版は当然、英語版でも、事件の解説書は数多く出版されています。

うち、子供向けの英語版、ヴェネツィアの街の歴史紹介本「VENICE FOR KIDS」。子供向けだけに、大変面白く、やさしく、英語力Kids級の、こちら程度の語学力でも楽しめます。歴史と街歩きガイドを組み合わせた面白い編集で、実用価値も十分です。

そのサン・ヴィオ広場部分のガイド、、、。

画像「There was a church here − now demolished − and the palace of Bajamonte Tiepolo, who in 1310 had plotted against the Republic of Venice.」

この書き出しで、叛乱事件の経過とこの広場の案内を。

この本は、いつかご紹介した、ヴェネツィア派の画家の名画を所蔵する、街の15教会で販売されています。正確には、街の貴重な文化遺産を守ろうとする学生や市民たちボランティアと教会の団体「コーラス(Chorus)」加盟の教会で。

本来無料の教会への入場を、1年間有効の統一チケットを1枚2ユーロで発行して、絵画の鑑賞目的の観光客の協力を仰ぎ、その収益金を教会の修繕費用に充てらようという制度の中の教会です。
ティッツィアーノの名画「聖母被昇天」のあるサンタマリア・グロリオーサ・デイ・フラーリ教会、ヤコポ・ティントレットの作品がいっぱいにあるマドンナ・デッロルト教会など、名画のある教会のドアを押し開けたところで、ボランティア女子学生(時には男子学生もいます。不運?と思って諦めてください)の笑顔の前のテーブルに、積み上げられています。

1冊12.5ユーロ。お値段は手ごろです。ご関心のある方は、次回のご訪問でぜひ、どうぞ。

画像カナル・グランデ沿いにあった、その事件の関係者の屋敷が取り壊され、広場は拡大されてカナル・グランデまでつながったのだと、ガイド本は案内しています。

カナル・グランデ側から見ると、広場は一層狭く見えます。
写真撮影時、工事柵が立っていたため、さらに小さく見えます。

【写真説明】上写真は、映画「旅情」の中で、「フィオリーニ荘」の窓から眺めた光景。
写っている右前方は、サンタマリア・デッラ・サルーテ教会。さらにその向こうはカナル・グランデ。この場面を見る限りは、仮想「フィオリーニ荘」は、サルーテ教会のすぐ横の小道、カッレ・デッロ・スクェロ横の南側、ジュデッカ運河に近接した場所に立地している、かに見える。
そして、テラス場面で使われているサン・ヴィオ広場は、この小道から約200メートルも西に離れている。


写真を、クルーズ船での出港風景に再び戻して。ビデオ・カメラ映像の静止画で、相変わらず粗い画像ですが。

お話だけは、「フィオリーニ荘」の続きです。

画像広場は、大運河水際で幅は狭く、上から3枚目の、カッレ(小道)ヌォーヴェ・サンタグネスに続く、写真撮影した橋側では幅広くなっており、実際は、見かけほど狭くはありません。

小運河沿いのフォンダメンタをサンタマリア・デッラ・サルーテ教会方向へ進むと、左側に、小道の名のいわれのヴェニエール・デイ・レオーニ宮。

画像NY、マンハッタンのグッゲンハイム美術館を設立し、現在、ベルリンやビルバオなど世界に美術館を運営する今は亡き当主、ソロモン・グッゲンハイムの姪が集めた近代、現代美術を展示した、ペギー・グッゲンハイム・コレクションです。

この建物、彼女に売り渡される前の18世紀、ヴェニエール一族は、こちらの屋敷で、オリに入れてライオンを飼っていたのだとか。それで「レオーニ(ライオン)」の名があるのだそうです。

画像話を戻して〜サン・ヴィオ広場のあるアカデミア・エリアは、大運河(カナル・グランデ)と、もう一本の、クルーズ船の行き交うジュデッカ運河に挟まれています。

フィオリーニ荘横を流れるサン・ヴィト運河は、ジュデッカ運河とカナル・グランデを直線で結びます。

幅の広い両運河の間の何本かある小運河は、昔は、運河沿いの各屋敷への交通路でしたが、各島が橋でつながった近代以降は、いわば櫛の歯のように並んで、双方の短縮路の役目も果たしています。

左3枚上写真は、ジュデッカ運河側から眺めた、サン・ヴィト運河です。

画像左写真計4枚プラス、1枚挟んで下の「ためいき橋」。

いずれも、ジュデッカ運河を通って出港したクルーズ船の、ベランダから撮影したビデオ・カメラの、映像から抜き出した静止画です。

その一連の画像のトップ。

緑の木々の横の橋の下が、サン・ヴィト運河への出入り口です。


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水上バスの船上からザッテレの停留所と岸辺を見ると、上写真のごとくに。

画像クルーズ船でマリッティマ港を出港し、ジュデッカ運河を通ると、次に見えてくるのはサルーテ教会。

そして、その先端が途切れてジュデッカ運河とカナル・グランデの合流点。サン・マルコ小広場前は目前です。

いつ眺めても、この広場一帯は大変な混みようです。
小広場からためいき橋までは、人で埋まっている。そんな感じです。

ジュデッカ運河を通り終わったクルーズ船は、この水際を過ぎ、右のサン・ジョルジョ・マッジョーレ島と並んだところで、船首を右へ回頭。リド島方向へ。
サン・セルヴォロ島沖で再度左へ船首を振り、リド島のサン・ニコロ教会沖合いでまたまた右へ。

リド島東端のPort di Lidoを通過すると、アドリア海。

ラグーナの明るい空色から濃い紺色へ。水の色は、みるみる変わります。
いよいよ大海へ、船出です。

【下写真はカナル・グランデ側から眺めたサン・ヴィオ広場。2007年撮影】

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2008/01/17 23:00

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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
hiroshiさん 
>最初のヤマ場、世界遺産の街からの、旅立ちについて
ホーランドアメリカのウエステルダムでいよいよ出港か〜 と思ったら〜 (ガクッ)

大好きなヴェネツィアに滞在ですのね? 其れもいいかな!
キャサリンの悲恋に〜!!
香港を舞台の慕情は詳しいのですが〜
hiroshiさんが旅情にこだわる訳が知りたい〜フフフ〜
ヴェネツィアに恋してる? まゆきさんがぱしひに恋をしてるみたいに? みなさんお若いなあ〜羨ましい!!
ためいきの橋・水上バスザッテレの停留所・ジュデッカ運河・フィオリーニ荘横を流れるサン・ヴィト運河・お馴染みの景色の中いよいよ〜(順序が違うね〜)
>リド島東端のPort di Lidoを通過すると、アドリア海。
>ラグーナの明るい空色から濃い紺色へ。水の色は、みるみる変わります。
いよいよ大海へ、船出です。

そうですか? 待ってました!!
次回は如何展開? 
たえこ
URL
2008/01/13 16:42
やぁ、やぁ、たえこさん、今晩は。

映画「慕情」はお詳しいいんですか? あの映画も良かったですね。
ほんと、ガクッですね。まだ出発しません。好きな街で道草三昧。ホントのクルーズの時は、たった一夜前泊しただけですが。翌日午後には出発していました。

たえこさんご夫妻が、チビタベッキア発のカーニバルで寄港された時は、プルマンツールの船がこの街の港に泊まっていたのだったですね。ブログで乗船記をお始めになって、ご主人のブログともども楽しみにして拝見していました。まだ藤原さんの掲示板で存じ上げたばかりで、船の名前を調べるようにたえこさんからご下問されもしないのに、たえこさんの覚えを良くしようと必死にイギリスやドイツ、フランスのネットを検索し、スペインでやっとプルマンツールのHPを捉まえて、お知らせ出来てうれしかった思い出があります。ヴェネツィアでは、たえこさんたちと同じく、クルーズ途中での寄港も体験しているんです。もちろん別の船で。だから、あの港はこれで2回船で訪ねています。来年ぐらいにはカーニバルで3回目をと思っていますが、果たしてどうなるか? 行きたいところがいっぱいありますので。
hiroshi
2008/01/13 19:57
hiroshiさん
私もいよいよ出航かと思いました〜(ガクッ part2)笑
最初のウエステルダムの写真がいかにもこれから出航だ〜って感じなんです。これも、ビデオ映像の静止画ですか?綺麗ですね。何だか映画のワンシーンみたいです。

それから、これは以前にたえこさんのところでも書いたことがあるんですが、水上バスの「黄色」とか、一番下の写真に写っている船の「青色」とか、結構派手な色なのに、周りのレトロな風景と違和感が無いのは何故かなぁ〜と思うんです。やはり、センスの問題ですかね。
まゆき
URL
2008/01/14 21:59
やぁ、やぁ、まゆきさん、今晩は!

まゆきさんも、ガク! ですか?!
これは、今後、作戦に生かせますね!
クルーズ・ファンの皆さんに向けて、トップに船の写真を据える! すると、クルーズ・ファンの皆さんが立ち寄ってくださる。 ♪アッハッハ♪、、、。題して「撒き餌作戦」。う〜ん♪♪ ナイス!

それはそうと、大変に出来た上司の方ですね。本日のまゆきさんのブログ。失敗したかナ、と、反省しました。現役時代は気配り、心配りが足りなかったかナ、と。今ごろ反省しても遅いですけれども。

おっしゃられるまで、まったく気づきませんでしたが、確かに。「色」の話です。水上バスでは「ベニス・カード」という名の長期乗船券が観光客向けに発行されるのですが、そのデザインは大変に奇抜です。原色多用で、超派手派手。ベネトンの本社のある街はこの街のすぐ近くなんですね。色に関するセンスは、イタリアとスペインが素晴らしいと思います。わがシャツは大半が、相棒の見立てであちらで買ったもの。いい柄なのに、日本での輸入高級ブランドよりも破格のお値段。安くて素敵です。
hiroshi
2008/01/14 22:42

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