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zoom RSS ボルガ河クルーズ〜キジ島で「独立記念日」?

<<   作成日時 : 2008/10/01 10:14   >>

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広大な東ヨーロッパ平原・ロシア、の例にもれず、キジ島も高低差のまったくない土地でした。
山はなし。川もなし。
湖の水際から抑揚の少ない大地が盛り上がり、湿地とやや乾燥した土地とが連なっているだけでした。

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おかげで、オネガ湖を行くリバークルーズ船は、島のどの位置にいても、すっきりと見通せます。
陽にてらされてキラキラと反射する湖の漣の中を行く船は、とても美しく見えました。

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キジ島の港は、写真の正面に停泊中の緑色の水中翼船のあたり。
この島へサンクト・ペテルブルグやモスクワから直接結ぶ交通機関はなく、一度、湖を挟んで西南方向、湖畔にあるペトロザヴォーツクの街までやってきて、その街から水中翼船で訪ねることになる。ペトロザヴォーツクからは、その水中翼船で1時間半ほどだという。


埠頭は、水中翼船の桟橋の、上写真で見て、左奥(東側)にある。

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キジ島の地図。

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キジ島へ入港した日、6月12日。

この日、島は、船の乗客以外に、ロシアの人々を数多く見かけました。
ロシアはこの日、この国では「1年に1度あるかないか、というほど貴重」(スルーガイドさんの話)だという、4連休がスタートしたからでした。日本式に言えば、ロシア版黄金週間の初日だったのです。

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訪れた時、日本では暑い季節の始まりのころでしたが、キジ島ではまだ春、真っ盛り、野生の花満開の季節でした。たんぽぽ、なたね、鈴蘭の原種?などさまざまな花が草原を彩っていました。

下写真は、1764年に建てられた木造教会、ポクロフスカヤ教会の2階ベランダから眺めた島の南東方向。この教会で、正教会修道士らによる聖歌が歌われていた。


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で、この日は何の祝日だったのか。
「独立記念日」でした。

妙だと思いません? いわゆる新大陸で新たに建国された国や、過去に被支配の歴史を持つ国であったら「独立」記念日があってもおかしくはありませんが、ロシアが何で、どこから「独立」?

ソ連から、ロシアが独立した記念日なのだそうです。

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上3枚の写真は、移築されていた富農の家、中農の家、貧農の家たち。1800年代半ばから1900年代初めの建築。ロシア農奴制がまだ残っていた時代の、ロシア文学に登場する農民たちの暮らしぶりを想像させてくれる。

時はまず、1990年6月12日。あのエリツィンが立ち上がって、ロシア連邦の国家主権宣言が採択されたのだそうです。そして1991年の同じ日。エリツィンが今度は、ロシア連邦の初代大統領に選ばれたのだそうです。そしてその半年後、ソ連は崩壊。1994年、この日を晴れて、独立記念日、としたのだとか。

そのエリツィンの失脚、引退後、この日の「意義」は次第にロシアの人々の間で忘れられ、いまでは「ロシアの日」という名の単なる祝日、なのだとか。「何の日なのか知らない人もいっぱいです」という程度の、休日なのだそうです。

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農家の建物の中では、往時の暮らしも再現されていた。冬季の氷雪に備えてか、小船も牛やニワトリなどの家畜も、すべて屋内の、住居と同じ2階に取り込まれる仕組みになっていた。金持ちの家は、外部はともかく屋内に入ると、さすがに立派なたたずまいであった。

翌日13日も、一度聞いたのですが、忘れてしまった、何かの祝日。そして14日、15日は土曜、日曜。

というわけで家族連れも多かったのですが。

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以前に書きましたが、ロシア版「明治村」のようなところでした。

ロシアの17世紀以降の、木造のごつい建物を移築したのが、この島でした。納屋や便所まで入れて、現在の建物は約20カ所。「キジ島保全区歴史建築民族国立野外博物館」という名の景観保全区で、うち、プレオブラジェーンスカヤ教会が世界遺産なのです。

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木片で葺かれたその教会のドームは、日の光によってさまざまに色を変えるのが見どころなのだとか。

夕焼けに照らされると真っ赤に色づき、朝日の中ではローズ・ピンクに染まるのだとか。
横殴りの冬の吹雪の中では灰色と黒色の間で濃淡を変えながら明滅。ミッドナイト・サンの見えるラインまではまだ数百キロあるために、白夜の初夏の短時間の薄闇の中では青色に見えるそうです。

そしてこの日。きらめく太陽に照らされて、どの尖塔のドームも、銀色に光り続けていました。

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
hiroshiさん 秋らしい優しいスキンですね!  

ロシアらしいキジ島の様子がロシア版明治村でしたか? 
木の教会は趣きが有ります。木の教会も時間で色が変化ですのね?ログハウスの様な教会も有って面白いです。
色は秋の様な寂しい感じは、今が秋だからでしょうか?
機織の女性は人形ですか?それとも?
アラスカもロシア帝国支配でアチコチにロシア正教会がありました。キリスト教とは違う十字架「八端十字架」が見られて〜流石ロシアですね。
たえこ
2008/10/01 14:20
やぁやぁ、たえこさん、今晩は。

はい、本日から、久しぶりにイメージを変えて見ました。絵柄の時期には少し早いような気もしますが。

ほう、そうだったんですか? 八端十字架のハナシです。アラスカにもあるんですか? なるほど。かつてロシア領であった歴史遺産なのでしょうね。これはまた、見てみたいです。やはりアラスカ・クルーズには早く行ってみたいですね。アラスカは未体験の地です。アンカレッジ経由でしかヨーロッパへ行けなかった時代に、あの街の空港だけはとどまった体験が、たえこさんご同様にこちらもありますが。
オーソドックス・クロスは、ロシアではすべてそうなのだと思っていたのですが、例の、三日月を上部に置いた十字架も、モスクワにありました。いずれ、その写真も載せるつもりです。

>機織の女性は人形ですか?それとも?

当時の暮らしを、当時の衣装のまま紹介している、カレリアの住民たちです。ホントの人間。実際に機織や糸の紡ぎの様子を見せてくれていました。
hiroshi
2008/10/01 19:53

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