潮風の中で〜クルーズと街歩き・覚え書

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zoom RSS ボルガ河クルーズ〜船、丘を登る

<<   作成日時 : 2008/10/31 19:25   >>

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ちょうど1カ月ぶりの、ボルガ河クルーズの「覚え書」です。

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世界遺産の木造教会のある、キジ島の観光まで、前回に書きました。
で、今回は、キジ島出発以降。港を離れた、6月12日午前10時半以降のおハナシです。

キジ島の川港を離れるとき、島と本土とを結ぶ唯一の交通機関だと聞いた、水中翼船がひと足先に出港していくところでした。

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船は再び、広大なオネガ湖の真ん中へ。今度は、南へ向かって一直線に下ります。

一面に緑の横線のように見えていた遠くの湖岸の風景もやがて視界から消えて、またまた、360度、海を行く船のように、湖以外の景色は、はるか水平線まで何にもありません。明朝午前、次の寄港地ゴリツィに着岸するまでは、ほぼ24時間、航海続きです。

で、船で過ごすことになるわけですが。。。
小さな川船でも、アクティビティやイベントは組まれています。

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たとえば、この日は、乗船早々、ロシア語講座。
午後3時からブリッジ見学会。午後4時半からロシアの歴史・宗教などの教養講座(日本人向き)。午後7時半からクラシック・コンサート。午後9時半からダンス・ミュージック・タイム。。。

画像と、のんびり過ごすのですが、夕刻からは、船は、丘登りを開始しました。
と言っても、ことばのアヤですが。いうところの、ボルガ・バルト運河の難所入りです。

オネガ湖を南下しきって人工の川、ヴィテグラ運河に船が入って間もなく。水門の「集積地」を通過します。
24キロの距離の中に、設置されている水門は計6カ所。上昇するのは計、79・4メートル。まさに、山登り、いえ、丘登りに挑むわけです。

最下流域のヴィテグラ第一水門の入り口で、バルト海水面から計測した場合で標高32・6メートル。最後の第6水門を離脱したところで標高112メートル。結構、高低差があるんですね。

このクルーズに参加するまで、ロシア平原とは、多少の起伏はあってもまっ平らだと思っていました。なのに、水門がこんなにもあることを不思議に思って、出発前に調べてみたんです。

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と、ロシア平原の中央部、モスクワの北東から北西にかけては、ハロフ丘陵、アンドガ丘陵、ヴァルダイ丘陵などという名の、あまり高くはないが、平原全体の分水領となっている小高い丘が連なっているのですね。

そして多くの河川は、ここを源として北の白海や西のバルト海、南の黒海やカスピ海へ流れている。で、6つの水門は、バルト海へ注ぐ流れの流域と、丘の上、カスピ海へ流れ込む流れの流域の、分かれ目であった、というわけです。

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丘の上一帯が、ボルガ河の流域。
そのボルガ河の流域と、バルト海へ注ぐ流れとは、大自然の中ではそれぞれ別々であったのですが、革命直後のソ連、スターリンの大号令によって、人造の運河や水門で、ムリヤリ連結されちゃった。水運路確保のために。

余談ですが、下写真、室内からガラス越しに撮っています。外は明るいですが、夜の11時を回っています。寒さで、ガラスの一部も曇っています。

と、余談からハナシを戻して。。。

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いうところの、スターリンの大ボルガ計画です。

1932年、ソビエトの近代化、工業化を目指して、一帯には何本かの運河と巨大な人造湖、水力発電所が、強制収用所に連行された政治犯を酷使して、造られました。政治犯の中には、過酷な労働に命を落とした人も多く、犠牲者は膨大な数にのぼるそうです。ソ連時代の、暗く怖い歴史の一コマですよね。

この大ボルガ計画は、地域に住んでいた住民には直前までまったく告げられず、大工事によって一帯のおよそ700の村が水没。おびただしいカズの住民たちがムリヤリ転居させられたのだそうです。

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「だそうです」と、伝聞のハナシばかりを書いています。
確かめようのない、人間の愚行の一つ、なのでしょうか。それとも。。。

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その歴史の片鱗は、途中の水路で見ることが出来ました。

水の底に沈んだ村の、教会の尖塔だけが水面から突き出して、崩れ行く姿を垣間見せます。翌日早朝、船は「その横」を、音もなく通り過ぎました。

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大工事が終わってから既に70年前後、時は過ぎているわけですが、工事の名残か、水の色は今も、土色によどんでいる場所が、いくつか見られました。運河や湖の底は比較的に浅く、かつては畑だったのだろう、剥き出しの土の上を通り過ぎている感覚です。

湖に映る湖岸の木々の姿を反射した水上の影にも似て、水の色が何となく緑色に染まって見える場所もありました。

11月に入ると氷結が始まり、5月まで通行不能になるルートです。人造湖の底では、いまだに、針葉樹の緑の葉は枯れずに残り、かつての森林の姿をそのままとどめている場所さえあるそうです。

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ハナシは突然変わります。

この日、明らかにされましたが、モスクワに着く前夜、各国乗客との交流最後のイベントとして「タレント・ショー」が開かれるそうです。そして我々と、日本からのもう一つのツアー・グループとでグループを組み、その舞台の一翼を担って、合唱発表をするのだとか。

えぇ〜〜! 自分のような音痴も歌うのぉ〜〜。ま、いいか。口、パクパクという手もある。。。

そしてこの夜。クラシック音楽演奏会。お上手でした。
次の寄港地、ゴリツィに着いたのは、6月13日午前10時前でした。








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コメント(11件)

内 容 ニックネーム/日時
(*´・Д・)ノチワァ♪
3連休の初日。良い日ですね。
皆さんお出かけでしょうか。
ボルガ河クルーズバックして、読みました。「リバークルーズ」夏に知りました。大手旅行社で紹介されたんです。(その時は、アラスカクルーズに興味がありお店を尋ねました)でも個人旅行の形になるようで・・・誰一人申し込みが無く・・・コミニケーションツールを持たない私は、当然蚊帳の外でして・・・
その時は、フランス・ドイツでした。船も小さく感じましたが・・・ロシアのリバークルーズツアーがあるんですね。船も大きい様に感じました。
世界は広く知らない事だらけ!たえこさん始め、リンクされてる方のブログから知らない世界教えて頂いてます。ロシアの歴史・風土・・・サラーッと頭に・・・理解するのにマダマダ時間掛かります。記事と写真で少しずつ理解出来れば良いかなー
更新楽しみに待つてまーす♪
mayumi
2008/11/01 12:49
やぁ、やぁ、mayumiさん、今晩は
野暮用からようやく解放されて帰宅できました。リタイア組に入ると、逆に連休が忙しくゆっくり出来ません。
>ボルガ河クルーズバックして、読みました。
それはありがとうございます。面白くもない長い文章、お疲れになったでしょう。リバークルーズは今回が初めてでした。おっしゃるとおり中欧から仏、独にかけてが本場のようですヨね。自分も、ドーヴィルのセーヌ河口で初めてリバークルーズ船を見て川船の存在を知ったのですが、おっしゃるとおり小さいので当初はあまり魅力は感じませんでした。たった1回ですが、川船に乗り終わった現在もそれほど魅力度は高くないと思っていますが、もう1〜2回試してみるつもりです。
アラスカ・クルーズにいらっしゃったんですか? それは羨ましい たえこさんのブログを拝見していて、自分も近いうちに行ってみたいと思っています。どの船に乗るのがいいのか今、迷っています。
hiroshi
2008/11/01 18:43
hiroshi さん mayumiさんも~ こんばんわ!

漸くリバークルーズで御座いますネ~~~(笑)

ホント! mayumiの言われてる様にラストの画像見るにリバークルーズ船は、意外と大きいですね。
音楽会も有ってなかなか楽しそう〜 私も音痴ですから〜 パクパクの口でしょう~~~

美しい空が写せましたね? 雲は夏の雲で明るいです。穏やか〜な様子!!

閘門はパナマ?と思える位、大がかりな様子は驚きました。水門の「集積地」は、まとめて六つも有って通過は大変でしたでしょうか?

>人造湖、水力発電所が、強制収用所に連行された政治犯を酷使して、造られました。政治犯の中には、過酷な労働に命を落とした人も多く、犠牲者は膨大な数にのぼるそうです

そうでしたか? 歴史の中の出来事では無い、この間の出来事ですね?
今の中国の見えない所で大きな犠牲が有るかも知れないと密かに思って居る私です。
いつの世も弱者は苦しむのです。 
たえこ
2008/11/01 19:04
イケない~~~ 

一つmayumiに成ってる! 呼び捨てゴメンネ〜〜
mayumiさん おじぎちゃんhdeco%} 
たえこ
2008/11/01 19:06
やぁやぁ、たえこさん、今晩は

ホントに、久しぶりのリバークルーズです。下船してから3カ月半もたつと、何がどうであったか、思い出すのに一苦労しながら今回は書きました。早く書き終わらないと、ドンドン忘れていきそうです。
音楽会 あったんですよ〜 いずれ、ちらり、覚え書でも触れますが、イヤ、マイッタ、マイッタでした。
ロックの通過は夕食時から始まって深夜の間でした。外は明るいから真夜中でも見ることは出来たのでしょうが、結局どれも一緒に見えて、この時は第2水門を見終わったあと、寝てしまいました。
スターリン時代。詳しく知ると怖いのでしょうね。現地ガイドはさらりと触れていました。こちらもあまり知りたくなく、多くを聞きませんでした。聞けば腹立たしくなるだけですから。
>いつの世も弱者は苦しむのです。
ほんと、おっしゃるとおりですね。
hiroshi
2008/11/01 20:11
hiroshiさん。お疲れ様でした。今日は良い天気で気持ちの良い空気、沢山いただけたのでは

たえこさーん。
全てにおいて先輩ですから、mayumiとお呼び下さいませ。ワザワザ直して頂き、逆に大笑い

hiroshiさん行ってたら良かったのに{%がっかりry%}夏。2年来温めた女旅でイタリアに行きました。間際になりアラスカクルーズに行きたいと旅行社当たりました。が日がかみ合わず・・・予定道りイタリアへ。陸旅でした。ツアーは余り好まないので、旅行社の個人ツアーで(現地のOP入れたり)
言葉駄目ですが・・・度胸だけで
おかげ様で陸旅と手作り旅の面白さにも開眼

たえこさんのアラスカ♪
出掛ける間際に知り、残念・残念・・なのはお分かり頂けますか
mayumi
2008/11/01 22:02
たえこさんもmayumiさんも、楽しい方同士で、同じ旅先にご一緒にいらっしゃったらさぞ、愉快な旅をなさるのでしょうね。

そうなんですか? イタリアへ個人旅行を? どちらの街をお巡りになったのか知りませんが、楽しかったでしょうね。あちらの国の男性たちは、一人旅あるいは友人同士旅の女性を見つけると、楽しませて差し上げなければ男がすたる、と思っている風情に見えるくらいサービス心が旺盛ですから。良かったですね〜〜。

アラスカ、それは残念だったですね。たえこさんのブログのお写真がまた素晴らしいですから、余計に未練がお残りになるでしょうね。
hiroshi
2008/11/01 22:32
hiroshiさん こんにちは〜

これは凄い!
まるで階段を登るように、船が登って行くのですね。
私でしたら、最初から最後まで見届けて、、、と思いましたが、6箇所もある水門もほとんど同じではちょっと興味も失せるかもしれません。
真夜中の関門海峡通過を見学した私でも、毎回同じ水門では、そのうち何個目かもわからなくなってしまいそうです〜〜(^ ^;)ゞ
まゆき
2008/11/02 15:30
やぁやぁ、まゆきさん、今晩は。そしてコメントです。

>毎回同じ水門では、そのうち何個目かもわからなくなってしまいそうです〜〜(^ ^;)ゞ

そうなんですよ〜。夕食を間に挟んで、水門2個目まではキチンとチェック&撮影したんですが、3個目からはパスしました。広大なロシア平原に造られた人工の運河ですので、水門の構造も景色もすべて同じ。通過するスタイルも一緒で、違うのは、載せている写真の番号「2」の部分の、ナンバーが異なることくらい。しかも、1ヵ所通り過ぎるのに約30分かかりますから、退屈してくるんですね。事前に船のスタッフに頼んで頂戴した通過計画表をまだ持っているのですが、航行時間を含め、6水門を通り終わるまでは計8時間半。ということもあって、撮影をやめました。観光疲れもあって、この夜は午後10時すぎに、キャビンのカーテンをしっかり閉じて早めに眠りました。

hiroshi
2008/11/02 19:05
hiroshiさん、今晩は

1枚目の写真「古い教会と草原と青い空」は素晴らしいですね〜 hiroshiさん、最近、写真の撮り方の勉強されていませんか???

>水の底に沈んだ村の、教会の尖塔だけが水面から突き出して、崩れ行く姿を垣間見せます。

こういったものを見ると、当時の賑やかだった時代を想像してしまします。
日曜日の早朝は、大人も子供もこの教会に通い、村人たちの交流の場所だったんだな〜〜〜と勝手に想像しています。



nao
2008/11/05 23:10
やぁやぁ、naoさん、今晩は

>最近、写真の撮り方。。。

ウヌヌ。。。悟られたは不覚〜。
と冗談っぽく言っていますが、実は本当なんです。たえこさんとまゆきさんと、失礼ながらnaoさんと。。。その他、ブログを始めて以来、これは素敵な写真をお撮りになる、と思った方々を、皆さん、わが師だと思って勉強に励んでいます。

そうですかぁ。そう、おっしゃっていただけるとは、少し成果が出てきたのでしょうかね。

崩れ行く教会は、哀れでした。朝に見たので、感覚的にまだ良かったですが、あれを夕刻に見ることになっていたら、たまらなかったでしょうね。おっしゃるとおり、かつては、消えていった村のシンボルであったのでしょうから。

お疲れは取れましたか? 学会での研究発表の疲れの。紅葉に続いて美味しいもので、ゆっくり、精神的な骨休みを、どうぞ〜〜。
hiroshi
2008/11/05 23:39

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