潮風の中で〜クルーズと街歩き・覚え書

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zoom RSS ウグリチ〜怖い歴史、トルコ・ブルーの尖塔

<<   作成日時 : 2008/11/16 23:17   >>

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ムソルグスキー作曲のオペラ「ボリス・ゴドノフ」。
帝座を巡った陰謀のお話。少し重めのオペラですよね。

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いきなり歌劇のハナシで何ですが、ウグリチの見どころのメインは、このオペラと縁(ゆかり)の教会。

歌劇の時代設定は、日本ならば関が原のころの物語。
ロシアでは、絶対君主制を作ったイワン3世の孫、雷帝が倒れ、帝座を巡って陰謀渦巻き、日本と同じくロシアが動乱の時代へ突入していく、暗黒の時代のオハナシでした。

「血の上の”聖ドミトリー皇子教会”」。
ドミトリー暗殺?101年後の1692年完成の、尖塔の”葱坊主”ことクーポルの青さがロシアの夏空に際立つ、小さいながら美しい教会でした。

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歌劇「ボリス・ゴドノフ」。

「ボリス・ゴドノフ」は、イワン雷帝の死後の16世紀末から17世紀初め、貴族たちを巻き込んでロシアが揺れ動いた動乱の時代に、実在した人物の名前です。一時期、皇帝の座にもついています。

歌劇は、こんな感じで始まります。

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1598年、モスクワ。
イワン雷帝の死後、彼の病弱な子供であったフョードルが皇帝の座を引き継いだ後、間もなく病死。
フョードルに子供がいなかったことから、摂政役を務めていた彼の妻の兄「ボリス・ゴドノフ」は、自分への皇位継承の声が高まるのを期してモスクワ郊外の修道院で喪に服していた。

画像一方で彼は、フョードル亡き後、真っ先に後継の声が挙がるハズの、実母と共にウグリチに幽閉しているフョードルの異母弟、ドミトリーを暗殺したと疑われていた。。。


歌劇の原作は、ロシアの詩聖プーシキン。

ロシアに残る史実では、ドミトリーは、9歳で亡くなった、とされています。
いずれも、本当の歴史なのかどうかは、はっきりしない、みたいです。病死したとも、転倒した真下に運悪く農機具があって刺さって死んだとも、言われているハナシもあるようですが。。。

日本の歴史にも、英国の歴史にも、良く似た暗殺バナシは、歴史上、良くありますよね。事実であるのかどうか、これまた不明、ですが。


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しかしロシアのこのオハナシの歴史で面白いのは、当時のロシアと合い争っていた隣国、ポーランドとの”国際紛争”もからんで、「死んだ」ハズのドミトリーの偽者?が相次いで現れ、ボリス・ゴドノフ派とアンチ・ゴドノフ派との内乱に拍車をかけるところ。。。そうですよね。

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昔、高校で学んだ世界史のうちの「ソビエト編」。まだ20代〜30代のお若い方々は「ロシア編」との文字に成り変って学んでらっしゃったのかな?
我々の「ソビエト編」時代の学校では、イワン雷帝の物語の後はすぐにピョートル大帝のオハナシで、ドミトリーの暗殺などこの時代のオハナシは、まったく学びませんでした。で、社会人になるまで、こんなオハナシは知りませんでした。

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なのになぜ、いま、知っているのか? 
いえ、知っている、というほど深い知識はありませんが。。。
ムソルグスキーのオペラです。
多分、歌劇の好きな方々は皆さん、お仲間ではないですか?

ウグリチの「ドミトリー皇子教会」。
言い伝えでは、9歳の折、首を掻き切られて血まみれになって横たわっていたその死体のあった場所に建てられたのだそうです。で、ウグリチの市章も、ナイフで刺されたドミトリーの姿。少し怖いオハナシと市章では、ありました。

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ウグリチでほかに見たのは、イコノスタシスの美しい「スパソ・プレオブラジェーンスカヤ教会(復活聖堂=救世主変容教会)」と15世紀建立の「皇領宮殿」。街の中心、クレムリン前のウスペンスカヤ広場の前からは、洗礼者ヨハネ教会も見えました。

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教会横の空き地では、15〜16世紀の土地の衣装を頭の先から足元までそっくり着用して記念写真を撮らせてくれる仮設テントや、修道士たちの聖歌、ア・カペラを楽しませてもらえるオプションもありました。

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ハナシは変わります。

以前、分水嶺を超えた時点で、流れは下りとなった、と書きました。

確かにそのとおりであったのです。

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が。昨夜、人造湖リビンスク貯水池を眠っている間に通り過ぎて、再びボルガ河本流の流れに船が入った時点で、船は川登りを始めていました。この日朝、気づいたのですが。

貯水池の末端で、ボルガ河は左へ行くと下流、カスピ海方向。右へ行くと上流、モスクワ川との合流地点方向への合流点に達し、上流へと向かっていたのです。何本も支流のあるボルガらしい、かなめの珍しい光景を、眠っていて写真も撮らずにやり過ごしていた計算です。
残念でした。

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で、上流方向へ向かって川登りをあらためて続けてきて、約30キロ航行したところでボルガ河の曲がり角に到達し、ウグリチに着いたわけです。

ウグリチは、ボルガ河本流部分に9カ所ある水力発電所を併設する大きな水門(Lock)のうちの、有名なポイントの1カ所でした。最も景観のきれいな水門なのだそうです。上流側から数えれば、3番目の発電所と並んでいます。

ウグリチの川港から、その発電所の巨大なダムが見えていました。
遠目にも、スケールの大きさがわかりました。

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コメント(8件)

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o(*'皿^)oこんにちわ~~  hiroshiさん

ちょっとの間にクリスマスの飾りと「ウグリチ」の様子アップされましたね!!
世の中だいぶ以前からクリスマスイルミが華やかです。1昨日は新宿のサザンテラスが綺麗でした。
我が家もサンタの引く馬車(クレイ)とローソク立てなど出そうかしら?

「ジェット・マロース」ですか?味わい有るお人形が新しく加わりましたか?どのお人形もロシアの特徴が有って素晴らしいです。良く写されて来ましたね!! 
さて〜玉ねぎ屋根の教会・修道院など帝政ロシアのコワイ話の舞台が登場で流石に凄く深い覚書!勉強させて戴きました。
たえこ
2008/11/17 14:25
やぁやぁ、たえこさん、今晩は

信州はいかがでした? 紅葉が美しかったでしょうね。

>我が家もサンタの引く馬車(クレイ)とローソク立てなど出そうかしら?

ブログで拝見したことがありましたっけ? ぜひ、一度、どちらかのブログでご紹介を。観賞させてください。

クリスマスイルミをサザンテラスで? とすると、これからお訪ねすれば、ひょっとすると拝見出来るのかも? さっそく、しばらく後、お訪ねさせていただきます。帰宅したばかりで、まだ夕食前ですもので、その後に。。。
hiroshi
2008/11/17 19:26
hiroshiさん こんばんわぁヾ(*^▽^*)〃

一枚目の写真、面白いですね!
2隻の船の間から見える青い葱坊主の教会。
おそらく、2隻を繋ぐ通路に立たれて撮られたものと思われますが、船のスタッフが「何写してるのかしら?」とばかりに、こっちを見ているのもまた面白いです。

それと後半のダムの写真。特に下から4枚目の、青い湖面に浮かぶようなダムが。。。ダムとは思えないほどの美しさです。

今回は、尖塔も、この水面も、目が覚めるような「青」がテーマですね。
まゆき
2008/11/17 23:36
こんばんは〜hiroshiさん!!

目が覚めるようなきれいな写真!!ありがとうございます〜
2枚目のアングル大好きです★全体がすごくきれいに見えますよね〜hiroshiさんはオペラもお好きなんですね!私は見たことないですけど、興味あります。
7枚目かな〜 人の写真?絵?がたくさん飾ってある写真もおもしろいです。同じように見えて、実は違うように見えます!!

歴史の勉強もさせていただきました〜
あおちゃん
2008/11/18 01:19
やぁやぁ、まゆきさん、おはようございます。

師走までまだしばらく間があるのに、慌しくなってきました。毎日が休日の身でこうですから、まゆきさんをはじめお仕事をなさっている方々、大変だろうと思います。気楽な毎日で、もう、現役時代のことはトンと忘れてしまっています。

>一枚目の写真、面白いですね!

そうでしょ 通りすがりにちょっと横を向いたら、面白いアングルなのに気づきました。調理場のおばさんたちが井戸端ならぬ船べり端会議真っ盛りで、カメラを向けたら、自分たちを撮るのかと誤解なさって、この後、ポーズを。こちらも、まさにそのとおりであった、という顔をし、引き続きお二人の写真を撮って「アリガト!」。お二人も笑顔でした。

そうか! 青がテーマですか!! そう言えば。教えていただいて初めて知りました。ありがとうございました。


hiroshi
2008/11/18 10:34
やぁやぁ、あおちゃん、おはようございます。

といっても、とっくにお仕事ですね。少し遅い、と叱られそうですね。休日は頑張ってらっしゃるし、凄いな、エライなぁ〜と思いながらブログを拝見しています。
>2枚目のアングル大好きです
自分も好きな一枚です。実は、ちょっぴり残念だったことも。天気が曇り始めた時に撮った写真です。朝は、下に並ぶダムの写真のように快晴で水も真っ青だったのに。その時に撮っていれば。後で撮ろうと思ったのが失敗でした。でも、あの教会の美しさはそこそこ撮れていると思っています。

>人の写真?絵?がたくさん飾ってある写真もおもしろいです。

そうですヨね。ロシア正教会でないと見られない絵ですね。イコノスタシスという名で、木の壁にキリスト教の教えが描かれているんだそうです。日本人には珍しいですよね。


hiroshi
2008/11/18 11:05
ロシアの建造物ってカラフルで形も面白く、見ていて飽きないです。
ペンキを塗っているのかそれとも焼き物なんでしょうか?

>第1位はモスクワ。74人もいらっしゃるのだそうです。

娘がモスクワへ出張した時の印象はとても活気がある街だったとのこと、私の暗くどんよりした空港の
印象とはかなり違いました。

原油価格の高騰で石油成金も大勢いると思いますが、このところの1バレル50〜60ドルまで下がり、ルーブルの為替も相当の下落で長者どんも財産が目減りしているのではないでしょうか。
アラブ諸国の大金持ちも真っ青になっているでしょう。
我家は何があろうともお金には無縁の一生です。
みえこ
2008/11/18 17:20
やぁやぁ、みえこさん、今晩は

偶然ですね、いま、ちょうど新しい頁をアップして、公開のボタンをクリックしたら、みえこさんのお書き込みコメントの案内がウェブリから届いたばかりでした。

>ロシアの建造物ってカラフルで形も面白く、見ていて飽きないです。

おっしゃるとおりですね。建設資材は手近には木材しかなく、大理石などは遠くウラル地方からの取り寄せ、煉瓦も遠国産、それでもって、地中海圏よりも新しく、15世紀以降の比較的に新時代の建物が多いせいでしょうか。
モスクワを、お嬢さんはそう言ってらっしゃいましたか? こちらも同じことを感じました。貧富の差は拡大していますが、経済の成長率はなかなかですものね。
>我家は何があろうとも、、、
まったく同じです。わが家も。宝くじ、宝くじ、の世界です。もうすぐ年末ジャンボですね。
後先になりましたが、九州の旅、なかなか、だったですね。失礼ながら、金額の割りに高品質な、と感じられました。藤原さんの素晴らしいお写真の数々のお陰かな、とも思いましたが。旅行社はいい宣伝になったでしょうね〜〜。
hroshi
2008/11/18 17:44

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