潮風の中で〜クルーズと街歩き・覚え書

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zoom RSS 塗色も残る、アビドスとデンデラの神殿。

<<   作成日時 : 2010/03/01 17:48   >>

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度々書いてきていますが、映画好きです。
で。。。
映画を思い浮かべながら巡ったのが、ルクソールからおよそ150キロほど下流域のアビドスと、70キロほど下流のデンデラ、計2つの遺跡でした。


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6000年とも7000年とも言われる、気の遠くなるほどの長い歴史の中で、映画の舞台の世界だけは、何とか理解することが出来る。映画はやっぱり、素晴らしいですね。観光の力強い味方です。

で。2009年12月3日。
最初に訪ねたのがアビドス。
映画「十戒」の舞台の世界でした。

そうそう、チャールトン・へストン扮するモーセとユル・ブリンナー扮するラムセス2世と、アン・バクスター・扮するネフレテリ、あと、誰だったかな、扮したのは。。。ま、とにかく、ラムセス2世の父セティ1世の物語。

そうです。
アビドスは、そのセティ1世が建設に着手し、ラムセス2世が完成させた巨大な葬祭殿が、およそ3300年を経た現代まで比較的に原型をとどめながら残っている、貴重な歴史遺産のある街、なのでした。


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ラムセス2世。
3300年近くも昔に生きていた人なのに、現代社会でなお、職業欄に「ファラオ=国王」と明記されたパスポートを所持し、出国時にはエジプト軍楽隊の義礼式で見送られ、到着したパリ・ル・ブルジェ空港ではフランス空軍の儀礼兵に出迎えられるニュースが報道されたほど、有名な方ですよね。

日本語サイトではほとんど見受けられませんが、英語サイトには、結構、そのニュースと話題は、今も残っています。うち、「ニュー・サイエンティスト誌」のサイトから引用したのが、下記の記事。

「ON AN autumn day in 1976,
a French Air Force plane touched down at Le Bourget airport just outside Paris.

The plane was carrying one of the world's great statesmen, a famous war leader in need of urgent medical treatment. Ramesses II may have been dead for more than 3000 years but his mummified body was welcomed with as much ceremony as any living head of state.」



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ははは。面白いですね。

はい、はい。種を明かせば、1976年秋の、カイロの「エジプト考古学博物館」のミイラ室から、ミイラ体に発生したラムセス2世のカビの除去のため、パリ郊外のラ・ブルジェ空港へミイラ体を空輸された際のニュースですが。。。

画像この記事に関連して書くと、ラムセス2世は身長183センチと、当時のエジプトの人々の平均身長165センチの中では群を抜く大男であった、生前中に関節炎を患っていたほか、戦闘による疵もあった、死亡時の年齢は90歳前後でこれも当時の平均から見ると大変な長生き、などが、ミイラの検査でわかったことだそうです。

また、ラムセス2世のミイラは、まさか閲兵まではしなかったでしょうが、儀礼兵による現代の王侯同様の出迎えを受けたラ・ブルジェ空港というと、パリの北北東およそ10キロあまりの位置にある、現在は自家用ジェット機専用の空港です。

そして、現在は奇数年ごとにパリ航空ショーが開かれる空港であり、先年、爆発的なベストセラーとなったダン・ブラウン著「ダ・ヴィンチコード」の中にも登場したエアポートとして有名ですが。。。

自分には、昔、チャールズ・リンドバークの伝記映画としてジェームズ・スチュアート主演で公開された「翼よ! あれが巴里の灯だ」の、目的地の空港として思い出深い。です。



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と、またまた脇道にそれましたが、いずれにしろ、そのくらいに有名な、数多いエジプト古文明時代のファラオのうちでも、最も名高く、エジプトの国民にも愛されているファラオの一人です。

その、「セティ1世葬祭殿」と「ラムセス2世葬祭殿」。
エジプトで最も保存状態の良い葬祭殿の一つとか。で、3300年前に塗られた色彩が今も鮮やかに残っており、エジプト古代文明好きな方たちには魅力的な場所なのではないでしょうか。

アビドスはラムセス2世時代、さらにさかのぼると、エジプト古代の神々のうち、初代の王であったという伝説が残る冥界の支配者、オシリスの聖地であったのだとか。


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画像冥界の支配者オシリス。
ぶっちゃけたハナシ、閻魔大王のエジプト版でしょうか。
ギリシャ神話のハデス。
転じてキリスト教世界では地獄となる、北欧神話のヘル。
火山の女神ペレが際立って有名なハワイの神話では、イカかタコの姿で現れることの多いというカナロア。

そのオシリス信仰が、ラムセス2世時代は残っていて、こちらに葬祭殿が造られたのだ。と。スルー・ガイド氏の説明では、そういうことでした。

神殿の周囲は、砂漠の端っこ。小さな村が遠くに点在していました。



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一方、午後から訪ねたデンデラ。

こちらは、アビドスよりもおよそ1300年、新しい時代。
時代背景はイエス・キリスト生誕のころの、映画「クレオパトラ」の時代。壁面の一部に、大きな大きなクレオパトラとシーザーのレリーフ像が掘り込まれていました。


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画像こちらも、周囲は小さな村。
訪ねた時、我々ツアー・グループ以外、訪れていたのはドイツからのツアー・グループひと組だけでした。

こちらは、コプト教会の跡とローマ時代のサナトリウム、雄牛と角のある頭を持つエジプト多神の一人で天空の女神とされたハトホル神の姿を彫り刻んだ柱が立っていることからハトホル神殿と呼ばれているのだそうです。
その柱列の一部は、修復工事中でした。

神殿の南壁には、プトレマイオス朝最後の女王、あの有名なクレオパトラ7世のレリーフが残っていました。

広い敷地の一角に、みやげ物店数軒とカフェ・レストランが一軒。


画像実は遺跡にはさほど関心はなく、その証拠に、上に置き並べた写真の、どちらがどちらであるのか、撮影順を見なければ、アビドスなのかデンデラなのかさえ区別がつきません。だから、あまり写真も撮りませんでした。
と言いながら、両遺跡で100枚くらいは撮っていますが。。。

そして、自由行動時間となってから、例のごとくで、夫婦二人してなまくらにも、またまた歴史や遺跡の勉強はそっちのけで、コーヒーとスイーツを探して早速お店探検。

オープン・エアのテーブル席で。
こちらはエスプレッソを、相棒はカフェ・ルンゴを、味の方は疑心暗鬼で頼んだのですが。。。これ、エジプトとは思えないほどなかなかの出来栄えでした。お訪ねになったら、ぜひ、どうぞ。

 


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コメント(6件)

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こんばんわ〜 hirohiさん 

アビドスとデンデラの遺跡ですか? 
壮大な画像の数々です。 素晴らしいです。
そうして、シャープな画像です。 大きくして何度も見せて頂きました♪ 
壁画の彩色も残って居るのも凄いですが、高い所に彫られた絵が美しいです。
作られた時に近い保存状態で残されていて、湿度が無いからカビが少ないのですかね?

歴史は随分後なのに、明日香古墳の彩色にカビは何とも勿体ない事ですよね〜〜

>ラムセス2世は身長183センチと、年齢は90歳前後

>「ファラオ=国王」と明記されたパスポートを所持

>ミイラ体に発生したラムセス2世のカビの除去のため、パリ郊外のラ・ブルジェ空港へミイラ体を空輸された。
ミイラにカビですか? ふ〜むです。

凄く面白い話ばかりです。   

素晴らしい物をいっぱい見られて宜しい旅です。
それから〜 豊富な知識で、深〜〜い旅されて流石です。 
たえこ
2010/03/01 21:25
たえこさん、今晩は

さっそくお訪ねいただき、まことにありがとうございます。

先週末から、所用で忙しく、本日午後遅く、ようやくちょっと一服、やっと↑ をまとめることが出来ました。とほほ、です。

>それから〜 豊富な知識で、深〜〜い旅されて流石です。

あはは。
まことに嬉しいお言葉ですが、少々お買い被りです。今回はとくに、むちゃくちゃ、文字を書き散らしただけで、かえってお恥ずかしい

特に、エジプトの歴史には正直、あまり関心はなく、当然遺跡などもあまり知らず、で、困ったものです。ヨーロッパ中世については興味津々なのですけれども。。。

>シャープな画像です。 大きくして何度も見せて頂きました♪ 

おっほっほ〜〜
写真、先生から、↑のような言葉をいただくと、天にも上る心地です。ありがとうございます。
hiroshi
2010/03/01 21:47
こんにちは! カイロの考古学博物館のご案内、有難うございました。 そうですね、やはり多少の予習は必要ですね、何が見たいのかを知るための。

で、このアビドストデンデラの神殿ですか、これは大変面白そうですが、参加ツァーはルクソールからヴェローナに戻るので、これは見れませんね。
しっかりファイルさせて頂きました、有難うございます。
カイロ考古学博物館、こうして拝見すると、本当に実際に見て感動するかなぁ、と我ながら疑問に思えて来ました。 ハワイ並みの観光旅行になりそうな予感です。 それもまた未知の世界を見る楽しみでもありますが。
shinkai
URL
2010/03/02 07:50
shinkaiさん、おはようございます。

エジプトは知らない、わからない、の無知蒙昧の徒でして、申し訳ありません。現地ガイド氏の受け売りとパンフレットの引き写しのような紹介で、穴があったら、とほほ、です。

こちらは何も知らずに訪ねた観光旅行ですもので、もっと知識を詰め込んでから訪ねるべきだったと前回も思ったのに、同じ轍を踏んできました。

>ハワイ並みの観光旅行

そうそう、自分は、たいがいの旅ではそうです。そして最近は、船に乗りたい、しか思わなくなってきました。困ったものです。

どうぞ、ハワイのように楽しんできてください。そして、またキレイなお写真をブログで拝見させていただけることを楽しみにしております。
hiroshi
2010/03/02 11:17
hiroshiさん こんばんは〜
壁面のレリーフは圧巻 とっても素敵です
撮る方の腕?金・銀のオリンピックメダルのような
輝きでした(●^o^●)

身長といい生命力といいさすががに王様!!
DNAからさぐって頂きたいかも〜

ファラ王のパスポートにも拍手\(^o^)/
観光的にもGood ほほえましいし。。。
いつものように賢くなって(@^^)/~~~ ではまた〜 
エルママ
2010/03/02 19:55
エルママさん、今晩は

エルくん、いかがですか?

と、エルくんのことばかり、すぐに聞いたりして、ごめんなさいね。エルままさんのブログですっかり顔なじみ?になったエルくんのことは、やっぱり、その後いかがかと気になります。で、すぐに連想しちゃうんでしょうね。

>壁面のレリーフは圧巻 とっても素敵です

ねぇ
エジプトの歴史や遺跡の意味はあまりわからないオトコですが、自分も、そこそこキレイだなァと。そう思いました。

撮る方は、ご存知の通り、オート設定でただシャッターボタンを押しているだけで、美的センスの高い女性陣の皆さんの足元にも及ばない感覚しかありませんからたいしたことはありません。

>ファラ王のパスポートにも拍手

これも、ほんと、びっくりですよね。そんなことがあったなんて
hiroshi
2010/03/02 21:09

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