潮風の中で〜クルーズと街歩き・覚え書

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zoom RSS アスワン到着。少年たちが働くヌビアの大地。

<<   作成日時 : 2010/04/30 12:46   >>

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12月6日朝。
目覚めると、船は、アスワンに到着していました。


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コム・オンボからアスワンまでは、わずか50キロ足らず。車ならば1時間余りで到着する距離だから、いくら、のんびりとゆく船だと言っても、前夜に出発すれば翌朝には、しっかり到着していて当たり前、だったのです。

アスワンから先、南は、かつては、「ヌビア」という名の、エジプトとは別の国でした。肌の黒い人々の住む地域です。
そしてこちらは、これまで通過してきたエジプト以上に、額に汗して働く子供や少年たちの目立つ地域でした。

目覚めると、強い日差しが窓辺に満ちていました。

カーテンを開けてのぞいたら、小型の帆掛け舟、ファルーカが1隻。2000トン前後はあろうかというこちらの船の船尾と、隣り合う中型クルーズ船との船首の間の、わずかな隙間を、両手の力で押しては開け、押しては開けして隙間を少しづつ広げていました。


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乗っていたのは、17〜18歳くらいに見える少年一人。
悪戦苦闘、およそ10分。ついにファルーカがくぐり抜けられるほどの隙間を開けることに成功し、岸壁よりの空き水域に入り込んできました。

くぐり抜けにやっと成功した時、ホッとした表情の彼と、船室からカメラのレンズを向けるこちらと、一瞬、目が合いました。彼は、照れたように一瞬、にやり。

しかし、すぐに何でもなかったかのように再び両手で中型クルーズ船の船首を手で押し、その勢いで岸壁に着岸していました。岸壁には、人の姿こそなかったですが、既に先着のファルーカ1隻が待機しており、彼はそのファルーカのすぐ横に船をもやって、再びこちらに視線を向けてニヤッと笑うと、舟を降りて岸壁の階段を登り、消えていきました。

親方なのか、本当の親なのか兄なのか。。。彼は多分、彼らのファルーカの定石の駐舟場に舟をもやうように指示されて、こちらまで運んできたのでしょうが。。。働く視線は、真剣そのもの。とても好感が持てました。


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この日、もう一人の働く少年と、イシス神殿へ向かう小型観光船で出逢いました。
年を聞いたら、14歳と言いました。しかし、見た目は、もう少し、2歳くらいは若い。多分、サバを読んでいるんだと思います。瞳は、まだ幼かったです。

画像舟の手伝いをしながら、乗ってくる客を相手に、手作りのブレスレッドを売るのが彼の仕事でした。

木作りのブレスレッド。素朴な造りのそれですが、民芸風でいかにもアフリカの土着の飾り風で、それなりに面白かったです。で、相棒が、趣味の仲間の皆さんに、といくつか買い込んだら、それを契機にツアー仲間の皆さんが次々に。

予想以上に売り上げが多かったようで、舟を降りる直前、彼は、我々のところにまた、お礼の言葉を伝えにやってきました。その時、ブログ掲載の許可ももらったのですが。。。

子供だから当然といえば当然ですが、喜色満面、悦びを素直に、目いっぱい表現しているのにとても好感が持てました。


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アスワン。
こちらでは、この夜もう1泊した後の明朝、下船です。
4泊5日のクルーズも、残すは1泊のみ。


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この日は、アスワンの名所をいくつか訪ねました。

最初は、切りかけのオベリスクが残る石切り場。数千年も昔から、エジプト各地に残るピラミッドや神殿のための石材が切り出されて、ナイル川を利用して下り運ばれた、石材の産地です。

長さ41.75メートル。ひびが入ったため途中で放置されたが、実際に切り出されたら世界最大級のそれになったと推測されている切りかけのオベリスクが残っていました。


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次いで、旧アスワン・ダムの完成で水底に沈む運命であったため、昔のフィラエ島から近くのアギルキア島へ移設され、その島を今度はフィラエ島と呼んだ世界遺産「フィラエ神殿」。その神殿の中枢を占めるイシス神殿を、午前中に巡りました。

ブレスレッドの売れ行き好調で、大喜びしていた少年と巡りあったのは、この島へ向かう観光船の中でした。


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イシス神殿。
古代エジプトの女神たちの中で、個人的には、もっとも魅力的な女神に思えます。
殺されてバラバラにして捨てられた夫の遺骸を拾い集め、それを繋ぎ合わせて、ついには、愛の力で夫を再生させた、愛とよみがえりの女神。異端ですが、キリスト教時代を迎えて、聖母のモデルとなったとも言われることのある、エジプト神話の神です。

この遺跡群は、プトレマイオス朝後半、ローマ時代にかけて造成されました。
以降、キリスト教の教会として使われたこともあるため、その時代に刻まれた十字架が残っています。
ナポレオン軍のエジプト遠征にともなって、彼らの落書きが残っていることでも著名です。


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こちらは、1951年から1978年までの統計で、世界一、雨の少ない地域であったそうです。
一年間の降雨量は、たった0.5ミリ。1年間で雨は、葉書の厚さ、わず2枚分ほど、1ミリの半分。
アスワン・ハイ・ダムが完成して水の蒸発による雲の発生が増えて少し変わったそうですが。。。

というわけで、アスワンでは真冬だというのに、気温は多分、30℃をはるかに超えて、暑くて暑くて。。。
半そでTシャツでも汗が流れるほどでした。



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コメント(10件)

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hiroshiさん  オバンデス〜〜☆゛★♪

ファルーカの着岸スペース確保の為の手伝いの少年と、
木作りのブレスレッドを沢山売れて喜ぶ少年のお話が心に留まる良い出来ごとでしたね〜  
旅で出会うこんな様子が私も大好きです。
その国も好きに成りますよね〜

その少年は幸せ〜〜
奥様の作りだす雰囲気が、優しさが、 お土産品に価値高めたかも〜 

オベリスクの切り出し途中の様子が流石の画像です。
ピラミットの建築も凄いですが、今思うに、オベリスクの40メートルの物を建てる技術も大したものです。
フランスもイギリスも、大切な物を持ちだして〜 返却されるんでしょうか? 無理でしょうね〜?

イシスの神殿もピラミットも、みな古代の建築技術の高さに驚きですね!  

良い旅が羨ましいです。
たえこ
2010/04/30 21:13
たえこさん、今晩は。

連休、いかがお過ごしですか?

こちらは、いま、朝から夜まで、鉢に土を入れて肥料を入れて、石灰と鶏糞を加えて。。。そんな作業を続けています。50〜60鉢ほど、トマトとナス、ピーマン、キュウリなどの苗をこのあと買い求め、植え込んでいくのですが、毎日、朝から夜まで、作業が遅いので、1週間くらいかかりそうです。

たえこさんは、庭の花のお手入れですか?
トマトも植えてらっしゃるのでしたよね?
夏が楽しみですね。

本日は、お昼時に3時間ほど作業を休んで、ブログを仕上げました。PCを触っている時の方が、土を触っているときよりも楽しいです。で、午後から作業に取り掛かるのが嫌になって。。。
結局、夕食は外で、となって、少し前まで遊び呆けてきました。こんな具合だと、野菜の苗植えは、連休期間中に出来上がらないかも。

>旅で出会うこんな様子が私も大好きです。
>その国も好きに成りますよね〜

おっしゃるとおりですね。
自分も、こんな、ちょっとした交流が楽しいです。

こちらの国に限らず、発展途上の国々の若者たちって、心なし、どこか生き生きして見えませんか?
hiroshi
2010/04/30 22:15
こんばんは。hiroshiさん

今日も無事に仕事終わりました。hiroshiさんのお写真を拝見させていただくととても心が和みます〜 イシス神殿の女神のお話すごいですね〜そこまで愛する夫がいたんですね。
やはり女性の彫刻や建築の技術は素晴らしいですね
明日から連休です。勉強もしたいんですけど、のんびり過ごします(@^0^@)
あおちゃん
2010/04/30 22:31
あおちゃん、今晩は

お仕事、ご苦労さま
hiroshiメは、きょうは半日しか働きませんでした。とほほ。明日からまた、野菜を植えるための鉢に、土と肥料との入れ込み作業開始です。

>明日から連休です。勉強もしたいんですけど、のんびり過ごします

そうそう。
骨休み、ボーン・ボーン・ホリデー。
↑ ボーン・ホリデーってなんのことかって?
駄洒落、駄洒落、骨休み、です。下手な洒落

この前、ブログにお書きになっていたロシナンテのカレンダー。向こうへ渡って現地でお手伝いをしようとお考えになっているのかと、少々心配?しました。

わが相棒は昔、結婚前、アフリカで医療奉仕団に加わってアフリカのために役立ちたいと熱望していた時代がありまして。。。止めさせるのに大変苦労した思い出があります。

あおちゃんならばともかく、相棒程度では、役立つ仕事があるのかどうかさえ定かでなかったのですから。。。

連休は、ゆっくりお休みくださいね〜〜。
hiroshi
2010/04/30 23:00
こんばんは〜
木作りのブレスレットが好評をえて
その少年は嬉しかったでしょうね〜 奥様のおてがらかな\(^o^)/ 
オベリスク。。。圧倒されますね
しかし、いつもながらお勉強になりますデス
今日も神殿の様子がたくさんみられて幸せ〜〜

今日は朝から夏にむかってのお花をうえていました
連休は子どもたちにも見放され 夫とふたりで寂しく 
エルの介護です 
エルママ
2010/05/01 20:04
エルママさん、今晩は。

>今日は朝から夏にむかってのお花をうえていました

エルママさん宅らしい連休の一日でらっしゃったんですね〜。やがて、夏には一面のお花畑。きれいでしょうね〜〜。

それに引き比べ、hirpshiメは、野暮で貧しい連休でしたね〜、本日も。鉢に、砂と土と有機肥料を入れてシャベルで混ぜ合わせ、水をたっぷり注ぎこんで塀際に並べ、次いでまた、鉢に砂と土と有機肥料を入れて混ぜ合わせ。。。日がな一日、土いじりでした。おかげで、ゴム手袋の中の指先がふやけて。。。

エルママさん→花も実もある人生
hiroshi→花より団子を目論んだわびしい人生

こんなにも人生に違いが

そうですね。
木造りのブレスレッドは、相棒のお手柄だったですね。
初めは見向きもしていなかった同行のツアーの方々も、後刻、協力してくれましたから、皆さんのおかげでもありました。
hiroshi
2010/05/01 20:40
hiroshiさん。こんにちわ^^

GW。良い天気ですね

どちらかにお出かけですか・・それともお家にお孫さんが・・良いな〜〜

>木作りのブレスレッド

沢山ありますね〜〜

木を花の形に加工してる?ペイントしてたり?

値段一緒なのかな

>お礼の言葉を伝えにやってきました。

可愛いね

沢山売れたのと、奥様が気に入った様子が、全身から溢れてて・・その様が彼にはとても嬉しかった違うかな





mayumi
2010/05/02 11:42
mayumiさん、今晩は

連休、いかがお過ごしですか?
お楽しみになっていますか??

向こうで拝見しましたが、お好みの音楽では、重なり合うジャンルもあるようですね〜〜。
hiroshiメも若いころは、映画「若大将」シリーズのファンでした。同時にアリスのファンでもあり、一家そろって彼らのコンサートに行って「本日が誕生日の方、舞台へどうぞ。一緒に歌いましょう」との呼びかけに、相棒と当時まだ小学生であった娘と息子がスタスタと舞台へ上がっていって、あれ、おや、どうしたのだろうと慌てふためいた記憶があります。舞台へあがったところで、「おや、3人そろって今日が誕生日・」との問いかけに、3人は、「いえ、誕生日は誕生日でも、今日はわが家の誕生日。お父さんとお母さんの結婚記念日」と。会場はドッと大笑い。次いで、一家誕生日の片割れでもある自分も舞台に上がるように言われて、とても恥ずかしかった思い出が。。。

当時は顔から火の出るような思いでしたが、今となると、懐かしいです。

>可愛いね

ネ、可愛いでしょ?
多分、日本で言えば、まだ小学生くらいだと思いました。
hiroshi
2010/05/02 18:41
こんにちは! こうして拝見すると、やはりあのアスワンの辺りは良かったですねぇ。 島のイシスの神殿も美しかったし、船着き場の写真も懐かしい。
アスワンでは、同じ船溜まりではないのかなぁ?! 我々のも押して押してやっと外に出れた場所でしたが。

で、既にアップした記事内なのですが、再度こちらの記事、コム・オンブからアスワンにかけての記事にリンクさせて頂きました。 よろしくお願いいたしま〜す。
shinkai
URL
2010/05/02 22:20
shinkaiさん、こんにちは。

日本はいま、GWで浮かれています。こちらも、少々、余り行きたくもないイベントに義理がてら、今朝早くから顔を出して、たったいま、ようやく解放されました。

そちらは、いかがですか?
ヴェネツィアのセンサの祭りが、そろそろ開かれるころでしょうか。今年は復活祭が4月上旬だったですから、今月中旬ごろでしょうか?
この祭りとレガータ・ストリカを一度見てみたいと思い続けながら、未だに果たせていません。残念。

リンクの件、ありがとうございます。
いつもいつも、つたないこの程度のブログを、お気遣いいただいて大変うれしいです。

おみ足、いかがですか?
アルセナーレの入り口のライオン像をお撮りになっていて、とうかがっていますが、あのあたりのどちらに足をとられなさったのか? 未だによくわからず、shinkaiさんの事故当時のご様子をあれこれ想像しながら、失礼ではありますが、逆に楽しませていただいています。囲いのチェーンではないでしょうし、入り口の階段か、はたまた、リオに転落しそうにおなりになって足首をおひねりになった? か。。。

アスワンでの船溜まり、ひょっとすると、ご一緒かもしれませんね。こちらの乗った船と同じく、shinkaiさんもカジュアルな船とお書きになっていましたから、同じグループの船であったのかも?

ははは。
カジュアル、とカッコをつけて書いていますが、要は、お安い船だったんですよ。我々の船は。だから、違うかもしれませんよね〜〜。
hiroshi
2010/05/03 14:02

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