潮風の中で〜クルーズと街歩き・覚え書

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zoom RSS ヴェネツィア第一夜。やっぱり、この広場。

<<   作成日時 : 2011/02/12 21:29   >>

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2010年10月19日夜。
ヴェネツィア滞在、第一夜。
やっぱり、この広場。
サン・マルコ広場へ、足は向きました。


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朝から午後遅くまで。
日差しの明るい間は、観光客で大混雑する、この街、筆頭の観光名所です。

この混みようが苦手で、自分も一観光客ながら、ここ十年ほどはヴェネツィアへ入っても、日中はあまりこの広場へ近づかないようにしています。

しかし、さすがに。
夕刻から、あのざわめきは潮の引くように去って、ちょうど良い程度の賑わいに立ち返って、俄然、広場周囲の回廊や彫像、繊細な飾り彫刻、金色に輝くモザイクなどのきらびやかな歴史遺産が輝きを増してきます。
いや。
正確にいえば、人波に飲み込まれることなくゆっくりとその佇まいを味わえる雰囲気が、広場を満たしていく。。。そういう風に感じます。


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歴史をとどめる、有名なカフェ群のオレンジの灯が明るさを増して、そのカフェの前に置かれた小さな舞台の上のクァルテットの生演奏の旋律が広場を縫って流れ、瞬く星々の数が次第に増えていく。淡い照明の光を受けた寺院や鐘楼は、青の濃さを次第に増す宵空を背景に、シルエットの濃淡の度合いを深めていく。

そんな感じ、夕暮れ時から夜への時間の流れが、とても好きです。
たそがれ以降の、この広場。。。


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その広場の佇まいで。

「あぁ、久しぶりにまた、この街へやって来ることが出来た。良かったなぁ」としみじみ思う光景。
ちょっと生意気な言い草で何ですが、より心境に近い言い方に換えれば、
「また、好きなこの街に帰って来れた。幸せだなぁ」。
♪「ぼくぁ、キミといるときが、いちばん、幸せなんだよ〜♪」。。。あ、これは、若大将のせりふか。

が。まぁ、そう、思う一角の光景。
それは、自分の場合は、時計塔です。

15世紀末に完成した、ヴェネツィア・ルネッサンスを代表する美しい姿、形。
黄道12宮を表す青い文字盤とその上の聖母子像。
さらに上に位置する、有翼の獅子像。
さらに、最上部で鐘を打つ、2体のムーア人像。

好きですねぇ〜。この時計塔。


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その時計塔の下の、石臼ばあさま。
イタリア語では「ベッキア・デル・モルタイオ(vecchia del mortaio)」と呼ばれている、以前、一度書きましたが、1310年の、失敗に終わったバイアモント・ティエポロの反乱の、本隊の旗手に向けて石臼を階上から投げつけて旗手を倒し、反乱軍の機先を制した、ヴェネツィアにとって大切な「ばあさま」のレリーフ。

このレリーフを眺めて、あらためて、「ハッピー。また、やって来れたぞ」と思うのでした。


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この広場入り、に先立って。

マルコ・ポーロ空港からホテルに到着したのは午後3時過ぎでした。

今回は、もともとクルーズ旅でしたから、かなりの量の衣服を、スーツケースに詰め込んでいました。
しかもその衣服は、陸旅に転じた今回は、以降、まったく袖を通すことのないモノばかりが大量に。フォーマルやイン・フォーマルの夜に着る、それがドーンと一等地を占めています。

で。
ホテルに入ると同時に、船のキャビンに到着したばかりの午後の作業のごとく、スーツケースを開けてほとんど全部の衣類をクロゼットに移し替えました。

舵故障で船が動かなくなった事件の影響で。
つまり、下船決定後、急いでパッキングした“後遺症”で、とくに相棒のドレス類はたたみじわが酷く、それをホテルのアイロンがけに頼んだりして、思いのほか時間がとられました。

このため、サン・マルコ広場ほか見物と夕食を兼ねて部屋を離れることができたのは、日没間近でした。


画像宿泊ホテルについては、これまで、あまり「覚え書」したことはありません。
が、今回は、ご指示、というか、ご要請というか、ご命令、というか。嬉しくも、書くようにお声かけいただきましたもので、今回は珍しく少々。

ホテルは、セスティエリ(Sestierri)サン・マルコ、つまり、6地区に分かれたヴェネツィア本島の地区のうち、サン・マルコ地区の、フェニーチェ劇場から歩いて1分ほどの場所に立地していました。

ここら一帯は、ヴェネツィアでも超一等地で、高級ホテルが林立するエリアです。
で。
恥ずかしいハナシですが。。。
実は、このエリアでの宿泊は、昔、むかしに一回あるだけ。今回がたった2回目、でした。
そして最近は、サンタ・ルチア駅界隈ばかりです。


画像昔、サン・マルコ広場に近いエリアで宿を取り続けた時代もあるにはありますが、こちらとはサン・マルコ広場を挟んで反対側、カステッロ地区、スキアヴォーニ河岸一帯のホテル。
といっても、ダニエリは当然、論外、縁もゆかりもなく、溜息の橋から東に離れたピエタ教会近辺のホテル。

そうそう。
現役時代を含めても、サン・マルコ地区のホテルなどは、我々夫婦風情には縁の薄い超高級クラスばかりで、こちらで泊まるなどとは、畏れ多くも、ほとんど考えたこともなかった。のです。

とくにカナル・グランデ沿いのグリッティ・パラスとかエウロパ・エ・レジーナとかバウアーとかの前は、ドア・マンの前を通り過ぎるのさえ緊張して、サ、サァ〜、と急ぎ足で、脇目もふらずに早足で歩いた。ものでした。



画像それが。
なぜ、リタイア世代でありながら、今回はこちらになったか。

船の舵故障のせいです。

日本の旅行代理店に頼んで、ホテルを選り好みしている時間的ゆとりがなかったことが一つ。
もう一つは、時期的に、観光のピーク・シーズンはもとよりショルダー・シーズンも終盤に入って、いくらか宿泊代金がお安くなっていたこと。
三つ目は、泊まったホテルのランク、さらには、その立地も設備も二線級であったから。です。


画像安いといっても、そこはそれ、ヴェネツィアです。
日本の有名シティ・ホテルのそれと同等か、もうちょっと高めのそれ、ですが。本当に、ヴェネツィアは何でもお高い。。。

その、お高いヴェネツィアの、しかもサン・マルコ地区で。なんと。セルフ・サービスのヴッフェ・レストランを見つけました。次回に書きますが、お安い、お安い!。


画像と。
せこいハナシはこれくらいにして。

60室ほどある客室のうち、アルターナのある部屋が3室。

アルターナ? 
ヴェネツィア版バルコニー、というか、物干し台、というか。

フロントで、その「アルターナのあるお部屋を、特別にご用意しましたよ」と、にっこり。フロントの女性スタッフ。


画像どうして「特別」扱い、なのか? ウソに決まっています。

腑に落ちませんが、他愛のないセールストークでも、ほほは緩むものです。

そして、そのアルターナは、滞在中、予想以上に快適でした。
気持ちの良い風に吹かれながら見下ろす運河のゴンドラ。青い雲。サン・マルコの鐘。小鳥のさえずり。
癒されました。


フェニーチェ劇場と近いから、昔から、フェニーチェ出演者が良く宿泊するホテルだそうです。
で。
ロビー周りには、過去にお泊りになった、名だたるオペラ界の方々のサイン入り写真がいっぱい、張り出してありました。二度にわたる火災から、文字通りフェニーチェ、不死鳥のごとくよみがえったその劇場の、火災の絵が印象的でした。



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ホテルを離れて。
サン・マルコ広場に向かう途中。
「おぉ、久しぶり! ナイス!!」と感動する光景がいっぱい、でした。


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すれ違うのに肩が触れ合うほどの狭い路地。
その路地の曲がり角や辻に、名物と言っても多分差し支えない、聖母子像や聖人像の祈りの彫像たちが鎮座。
お立ち台かステージのように、一段も二段も高まって眺めの良い頂点を作る小運河、リオにかかる小さな橋。
額縁の絵のように、見事な一服の絵を見せてくれるショーウィンドー。
そして中には、色鮮やかなカーニバルのマスケラ、仮面が並ぶ。

迷宮都市の薫りに、次第に酔っていきました。


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コメント(6件)

内 容 ニックネーム/日時
大好きな街「ヴェネツィア」がこちらにも伝わる写真と文章です。

写真は1眼ですか〜〜色がとても綺麗です。プラス腕です
サンマルコ広場で、ヴェネツィアで、朝から夜まで、思う存分楽しめて・・それは、それでとても素敵な思い出が出来ましたね

世界遺産でのカフェでコーヒーなんて素敵です。
広場に沢山いる鳩も、夜は居ないのでしょう
鳩が苦手です。嫌いとかそうじゃなくてダメなんです。
餌を求めてくる一羽もダメなんです。

飼ってた文鳥の様子がおかしいと、動物病院に連れて行って、レントゲン撮られて、1万円請求で文鳥何羽買えるんだと。餌のやり方が難しいという事でしたが、実家に連れて行き、鳥かごから出した途端に、庭に出て行き、狙ってたんでしょう。野良猫に持って行かれてしまいました。

一杯の衣装も陸旅ならカジュアルならどんなにか楽だろう

来年の今頃から少し長い時間を陸旅とクルーズで何処かに行こうと画策中です。

ヴェネツィア始め、イタリア中心が良いな。地中海中心のコースをアレコレ試案するのが楽しみです。ヴェネツィアは3月もまだまだ寒いのかな〜〜

「ヴェネツィア」のこれからの記事も楽しみです。

具体的にお願いします。今回の様に何処のホテルだったとか・・移動は何だったとか。

これからhiroshiさんのお知恵をお貸し下さい。
皆さんには内緒ですよ
mayumi
2011/02/13 01:40
mayumiさん、おはようございます。

写真、おほめいただいて、まことに、まことに。
実は、最近、身に沁みて思うのですが。。。
女性は、皆さん、美意識がお高いせいか、写真がお上手。わが相棒でさえ、良い写真を撮るようです。mayumiさんは同じく、予想を上回る腕でらっしゃって驚いていますし。。。
自分は、そこへいくと、ダメです。最近、痛感しています。
で、オートで、数打てば当たる方式ばかり。
ということで、腕ではありません。
一眼のおかげ、です。

ご指示どおり、ホテルを入れておきました。ホテルの文字をクリックしていただくと、向こうのHPにつながります。

ヴェネツィア本島では、自分たちはほとんど歩きです。
昔はヴァポレットの1週間券を買って移動していた時期もありますが、待ち時間を加えると歩く方がよほど早い。地理を憶えてしまったら、歩きに分あり、です。もちろん、他島へ行く場合は水上バス利用ですが。

イタリアは、どちらも魅力的ですよね。ヨーロッパの北のエリアほどきれいでありませんから、潔癖な方の中には「嫌い」、とおっしゃる人もいらっしゃいますが。。。

ヴェネツィアに関してならば、ちょっぴり、情報量に自信があります。お手伝い、させてくださ〜〜い
hioshi
2011/02/13 11:21
hiroshiさん mayumiさん〜 コンニチワ~~

>「また、好きなこの街に帰って来れた。幸せだなぁ」。
スゴイ実感こもっています。 そですとも!!

お二人の、ヴェネツィア談義に魅せられて~~~ ふふふ 
オープンテラスの生演奏のカフェの情景描写にうっとりです。
>オレンジの灯が明るさを増して・・暮れかけの画像が素晴らしい!!!  

TBSの、ヨーロッパ古城散歩でもヴェネツィアの「ドゥカーレ宮殿」・ナポリでは 「オーヴォ城」・「ヌォーヴォ城」を見ましたよ〜〜

それから〜 先日、BS朝日で「ルビー・プリンセス」の船旅みました。 

ヴェネツィア〜ドブロブニク〜コルフ島〜カタコロン〜ミコノス島〜クサダシ〜ロードス島〜
サントリーニ島〜ナポリ〜チビタベッキア(イタリア)・・・こちらでした。

オオッ これみんな hiroshiさんでお馴染って〜〜 懐かしい感じで見ました〜〜♪   

お陰様です!!!!


mayumiさ〜〜ん 

見たわよ〜〜〜
>来年の今頃から少し長い時間を陸旅とクルーズで何処かに行こうと画策中です。

 スゴイ!! いいなあ〜
あたしも行きたいなあ〜〜  
たえこ
2011/02/13 16:09
たえこさん、今晩は。

あはは。← またまた照れ笑い

本当に、この街が、好きでして。。。

>スゴイ実感こもっています

そうなんですよ。こもっています。

>ヴェネツィア〜ドブロブニク〜コルフ島〜カタコロン〜ミコノス島〜クサダシ〜ロードス島〜
サントリーニ島〜ナポリ〜チビタベッキア(イタリア)・・・こちらでした。

良いコースですね〜。
たえこさんご夫妻もいらっしゃった街ばかりではないですか。
ドブロブニクはもう一度、行ってみたいです。

mayumiさん。そうですよねぇ。こちらでお書きになば内緒、とはならないですよね。
しかし、良いですよね〜。ご主人のハッピー何とか、で、長期のご旅行をご計画なのですね。

たえこさんなら、どちらをお勧めになります?
hioshiメならば、クロアチアの海岸沿いを小さな船でクルーズしてみたいです。
hioshi
2011/02/13 19:53
こんにちは〜。

ヴェネチア、ヴェネチア、ランランラン♪っと、hiroshiさんの記事を見てまた一人で盛り上がっています(笑)

夕方から夜にかけて、日帰り観光客がひけた後の広場はとってもいい雰囲気ですよね。初ヴェネチアの時、ご飯のあとにホテルにすぐ戻ってしまったことがいつまでも悔やまれます。今ならそんなことは絶対しないのに!!!
(しかも会社が手配したから、サンマルコ広場から歩いて3分もかからないホテルだったんですよー!)

それにしてもhiroshiさんのホテルのバルコニーは素敵です!私もこんなお部屋に泊れたらどんなにいいか(溜息〜)
ところでフォーマル用に持って行った服でディナーなどに出かけられたりしましたー??
せっかく持って行って日の目をみなかったらとっても残念です。

mayumiさんは来年に長期のご旅行ですか〜。(と、私も盗み見してしまった。うふ)
hiroshiさんやたえこさんのブログを参照して行けば、ヨーロッパ中どこにいっても大丈夫だなーと思う今日この頃です。お二人でものすごいエリアをカバーしていますよねー。

hiroshiさんが行った事ないあたりってあるのでしょうかー。たとえばアフリカのサファリとかも、クルーズをお知りになる前にいかれたりしましたー?
みーな丸
2011/02/14 03:26
みーな丸さん、おはようございます。

サン・マルコ広場から、たった3分のホテルにお泊りになったんですか?
すごーい
多分、5つ星、超豪華パラッツオを改造した、超高級ホテルですね
うらやましい。

>行った事ないあたりってあるのでしょうかー。たとえばアフリカのサファリとかも

それはまったくの誤解です。
アフリカは、残念ながら、地中海に面した国々しか知らないです。しかも、たった1回を除いて、全部ツアー。ツアコンさんに連れていっていただいています。あちらは、だから、地理も良くわかりません。
南米も、一度もないです。行ったこと。
一度も行ったことのない場所は、ほかにも多いですね。

もう、命の残存期間は皆さんほど持っていないですから、将来の可能性、潜在力を加味すると、トータル、みーな丸さんの半分も旅行出来なかった人生、ということに、最終的になるのでしょうね。そういう意味で、多分、たえこさんも同じ感慨をお持ちだと思いますが、本当に、みーな丸さんやnaoさんたち、お若い方々が羨ましいです。

mayumiさんも、いいですね。
これから先、我々世代以上に旅行できる機会をお持ちですから。

Verona Porta Nuovaからサンタ・ルチア駅までは2時間あまりですか? 楽しみですね
2〜3回後に、駅からの具合を写真で載せますね〜。
hiroshi
2011/02/14 11:21

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