潮風の中で〜クルーズと街歩き・覚え書

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zoom RSS 「だまし絵」偉人と記念写真。鮮やかケベック・シティ。

<<   作成日時 : 2012/02/10 16:56   >>

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ケベック・シティを歩いていると。
窓枠や屋根の色、ドアの塗色の、色鮮やかさ、というか、そのカラフルさに、圧倒されます。


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北米大陸唯一の城塞都市であった旧市街の石造りの家がそうであるならば、郊外へ出向いた農村地域に建つ木造のフレーム・ハウスも、同じようにカラフル。

ほぼ、どちらの家も、窓枠、またはドア、はたまた、屋根のうちの、どれか一つはビビットな色使いをされています。

いや。
あるいは2つ。
ドアと窓枠であったり、屋根とドアであったり。
そしてなかには、その3つとも、超派手派手な色使いをされていることも多い。

くすんだ色遣い、落ち着いた色彩、地味目のパステルカラー調など、シックな彩りの壁とは驚くほど対照的な、南国風の色合いをしているんですね。
驚かされます。

中には、数こそすくないものの、その壁さえ真っ赤、とか、真っ青とか、まっ黄色とかの家もありました。。。


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なぜ、こんなにも色鮮やかなのか?

昔、初めてこの街を訪ねたときに聞いたのですが。。。
かつてのフランス植民地時代、開拓時代の、名残なのだそうです。

「新大陸」が発見されて、その「新大陸」に新天地を求めて渡ってきた、当初、その人々が建てた家はどの家とも、背丈も規模も小さく、窓も小さく。。。

そして、その小さな家が同じような姿かたちで並び連なって建っていた。

その家々は。
冬になると降雪で、真っ白な雪の中に埋もれます。

記録的な“豪雪”当たり年となりつつある、現在の日本の、北陸から東北、北海道のようなモノでしょうか。
で。
「新大陸」での「開拓」に汗水流して夜遅くまで働きづめで働いて、家に帰ってきたお父さんやお兄さんは。
真冬の夜などは、どの家が誰の家なのか、なかなか見分けることは出来ず、凍える寒さの中を徘徊することも珍しくなかった。そうな。


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で。

「そうだ、わが家とすぐにわかるように、白い雪の中で目立つ色をわが家の一部に、目印として塗ればいいではないか!」。

というわけで始まったビビットカラーの部分塗りは、時代を重ねた現代まで受け継がれ続けて、この街あたりの習慣の一つになっているのだ。そうな。。。

漁を終えて帰宅した後、朝霧の中でわが家だとすくわかるように家の壁をカラフルに塗り替えた、ヴェネツィア、ラグーナの中の島、漁業とレース編みのブラーノ島と、動機は同じですよね。

という生活慣習、というか、歴史と伝統があるから、でしょうか。
この街は、美的センスがとても高い、と感じます。つまり、色使いのセンスが好く色の対比が美しい。


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そのセンスの秀でた一面を象徴しているように見えるのが、壁画。
というか、壁絵。

なかでも、街中の実風景と絵の中の仮想世界を三次元的に合成して見せる、「だまし絵(フランス語=trompe-l'oeil 、英語=trick the eye)」と言われる壁絵( Mural )が、際立って見ごたえありました。


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画像「だまし絵」はもともと、ヨーロッパの古い街並みで結構見られ、こちらの好きな街、ヴェネツィアでも、何か所かに、いくつか建物の壁面を飾っております。

うち、特に有名なのは、サンティッシマ・ジョバンニ・エ・パオロ教会に隣接する、現在の市民病院、昔のスクオーラ・ディ・サン・マルコ(サン・マルコ信徒会)のファサード=右上写真=。平面の壁に浮彫で描いてあるだけなのに、あたかも、彫り抜かれた奥行きのある空間に獅子のモニュメントが置かれているかのように見せている、だまし絵の世界。

製作コストが安上がりの立体像もどきとして結構有名で、入り口を飾る左右のヴェネツィアの獅子は、あたかもホンモノの彫刻が置かれているように、なかなか見事。です。

画像日本人観光客の皆さん。
こちらではほとんど、お目にかかったことがありませんが、いかがでしょうか。せっかくヴェネツィアを訪ねたのだから、お時間があれば、ぜひぜひ、こちらもご覧になってはいかがでしょうか。


ハナシを戻して。

新しい時代の作品では、You Tubeでお借りした、かつての宗主国、フランスの、その手の壁絵で名高いリヨンが名をはせていますが、ケベック・シティのそれも、リヨンに匹敵するような見事さ、だと思います。


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画像代表的なその壁絵の一つ。
それは、ノートルダム・デ・ビクトワール教会近くのロワイヤル広場(Place Royale)に建つ、上の写真の、5階建てのビルの壁面を飾る、『ケベック・シティの壁画(フランス語=Fresque des Québécois、英語=The Quebec City Mural )』と呼ばれる壁絵。

描かれているのは、およそ400年にわたるケベック・シティの歴史上、登場する主要な人物たち。。

画像フランソワ1世の命令で北米大陸探検航海を3度にわたって続け、現在のケベック州一帯をフランス領「新大陸」、ヌーベル・フランスと命名したジャック・カルティエをはじめ、その開拓地の測量などを行った地理学者サミュエル・ド・シャンプランなど、十数人が描きこまれています。

曇天の午後など、比較的に暗めの天気の日に遠くから眺めると。
周囲の風景に溶け込んで、絵は、ホンモノの光景のように見え、石組みの坂道を登りたくなるほどでした。


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描かれている人物は、どれも、ほぼ等身大、なのですね。
で。壁絵の中の歴史上の人物と一緒に記念写真を撮るには絶好のポイントとあって、小さな広場は観光客でにぎわっていました。

人物は、当たり前ですが、こちらの知らない「初対面」の方々ばかり。。。

で。
(こんにちは。よろしく)と、軽く頭を下げるだけの略式?で、申し訳ありませんが、一応、ご挨拶をして。

画像。。。初対面?

いえ、クルーズ旅で前回にこちらへやってきた時もお目にはかかりましたが、所詮、こちらは現実社会、向こうは、見事な紅葉の世界に“常駐”しておられる、仮想空間の住人と、生きる世界が異なるもので。どなたの顔も覚えていません。

そういう意味で。

加えてもう一つ。はい、カナダ、ましてやこちらケベック一帯の歴史など学校ではもちろん、社会人になっても学んだことはないもので。顔はおろか、名前さえ、ほとんど知らない。。。

旅行時にガイドブックに目通しするなどして、どこかで名前だけは見たことはあるような気のする方もないではないですが。。。

そしてまた。
帰国して後、この方々との記念写真を息子や娘、孫たちに見せても、「あ、この人が、あのヒトなの!」と驚くことは、多分、ほぼ確実に。まず、絶対にない。。。

そんな、知らない方々ばかりですけれども。。。


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暗黙のルール?に従って、壁際の記念写真用ボーズ・ポジションの空くのを順番待ちして。
壁の中の人物に「よろしくお願いします」と口の中でももぐもぐとつぶやいて。

こちらも当然。
連れ合い、相棒を壁際に立たせて、“ケベック・シャンソンの父”だ、とかとの、ギターを片手に立つフェリックス・ルクレール(Felix Leclerc =1914-1988=)さんの隣で、「ハイ、チーズ!」。

ついで、アイスホッケーのスティックで遊ぶ子供たちの横で、登り坂の先頭に立つ、単眼鏡片手に緑の衣服をまとう、このケベック一帯の植民地、ヌーベル・フランスを確立したという地理学者サミュエル・ド・シャンプラン(Samuel de Champlain =1570-1635=)氏の横で、腕を組みながら。
相棒のカメラに向かって、葛飾、柴又の寅さんに見習って「ハイ、バター!」。

Vサインでカメラに収まってきたのでした。


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次いで有名な壁絵は、ケーブルカーの下の賑やかでかわいい街、カルティエ・プチ・シャンプランの南端にありました。名前は「プチ・シャンプラン通りの壁画( Fresque du Petit-Champlain )」。

こちらの壁絵は、旧市街、ロワー・タウンにあるこの通りの歴史の一端を再現しているのだそうです。

およそ250年前。英仏戦争が激しさを増し、ヌーベル・フランスは英国領植民地アメリカ駐留英国軍の海上封鎖にあい、ケベック・シティのダウンタウンも爆撃を受け。。。

そのころの、シャンプラン通りに住む人々の、勇気とたくましさ、不屈の精神を描いているのだそうです。
 こちらも、眺めていて飽きないですね〜。

ほかにも、だまし絵を含めて、壁絵や壁画は、旧市街にいくつかありました。


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最後に。
14日から21日まで、休みます。


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コメント(6件)

内 容 ニックネーム/日時
hiroshiさん オバンデス!!

まあ〜〜 間もなくお出かけですか?
ショックです。 寂しいです。
コメント頂けないなんて〜〜  スゴスゴですよ〜

赤くて華やかで〜本当に凄く美しい画像です。
それに沢山の壁画(だまし絵) いっぱい有ったんですね〜〜
迫力の壁画!!!!
楽器を奏でる壁画もスゴイの写されて〜〜〜

お陰さまで楽しく見せて頂きました!!
シャープで素晴らしい!!  「先生」ってお呼びします!!

    

>真冬の夜などは、どの家が誰の家なのか、なかなか見分けることは出来ず

成る程納得です。
そうですか? 本当に今年の様な豪雪ですと実感されます。
新潟の親戚は3メートルの雪に埋もれてるそうです。
大変ですね〜 富山はいかがですか?
hiroshiさん家の方は早めに融けるんでしょうか?
たえこ
2012/02/11 20:27
たえこさん、こんばんは。

そんなぁ。お恥ずかしいです。

ホンモンの写真の先生から、先生などと呼ばれては、穴があったら入りたい。でも、たえこさんからそう言っていただけると、とてもうれしいです。

あちらの壁画は、たえこさんが載せてらっしゃった勝利のノートルダム教会の前の小さな広場の、北西側の端のビルでした。教会から50メートルも離れていないと思います。ひょっとすると、広場からプチ・シャンプランへお戻りになったか、通り過ぎてお気づきにならなかったか、ではないでしょうか。次回には、ぜひぜひ、ご覧になってください。なかなか迫力がありました。

たえこさんのブログは、画像がすばらしく、hiroshiメと同じで、眺めているだけで、皆さん感動なさっていると思いますよ。コメントの数ではないと思います。こちらも、旅の途次では、携帯の小さな文字盤が苦手でコメントこそ残していませんが、たえこさんのブログとmurmur1さんのブログは毎日拝見させていただいています。

雪は。。。これほどの降雪は、子供のころにあったのかもしれませんが。。。帰ってからは初めてです。大変な雪の被害であった、俗に「38豪雪」と言いますが、あのころは学生で、もう、東京暮らしであったですから。。。
hiroshi
2012/02/11 22:31
こんばんは。hiroshiさん!!またまたお久しぶりです。hirohsiさんもケベックの美しい街並みのお写真!!感激です!! 赤って使い方で全然違いますね。ほんとかわいらしい建物に見えます。
玄関が赤いのがとっても可愛いなあって思って眺めちゃいました(笑)
そして。。。壁画!!! すごいすごいですね!!綺麗な配色で優しい感じの絵がとても素敵ですね。世の中にはすごいものが、これでもかってくらいたくさんあるんですね。いつもほんとに楽しませてもらってます!!
ウガンダはまだまだもうしばらく乾季です。暑い暑い毎日ですが元気に生きてます(@^0^@) hirohsiさんはお出かけですか??お気をつけて〜。
あおちゃん
2012/02/13 01:13

あおちゃん、こんばんは。お久しぶり

ウガンダはどうですか?
だいぶ慣れましたか?
もう、あちら、何と言いましたっけ? ムバレ、だったかな? 移動しましたか? カンパラから。までですすか。としても、この前お書きになっていたことから考えると、もうそろろそ、ですよね〜。

いずれにしろ、コメントを頂戴したということは、お元気でお過ごしだということですね。何より、ないより。

そうですか。乾季で暑いですか。
元気にお過ごしくださいね〜。

ケベック・シティは、結構きれいでした。北アメリカ大陸にありながら、なんとなくヨーロッパを連想させるところが好いですよね。
hiroshiメは、やっぱり、アメリカよりもヨーロッパ、アメリカならば、アメリカらしからぬ?ハワイがいいです。

暑さに負けないように、ね。
hiroshi
2012/02/13 19:52
間に有った(^^♪

hiroshiさんはどちらにお出かけですか寒い日本を抜け出して・・ハワイ辺りかな

たえこさんの所とで、ケベックを楽しんでます騙し絵とカラフルな街並み♪

これだけで十分かなイヤイヤ。是非行ってみたい所です

気を付けてお出かけ下さい。
ココン
2012/02/15 00:40
ココンさん、こんばんは。

出かけていて、失礼しました。
随分お返事が遅くなりました。

いまは、ココンさんもお出かけですよね。
今ごろは、シドニーを昨日に出港されて、ニュージランドを目指して終日航海日、ただ今は海の上、でらっしゃいましょうか?

あちらはいま、良い季節でしょうね。日本で言えば、夏、8月ごろですよね?

>寒い日本を抜け出して・・ハワイ辺りかな

あはは。

あたり、と言いたいほど、あちらも検討したのですが。。。
あちらは、ヨーロッパよりも近くて、もっと足腰が動かなくなっても行ける、と。
もう齢なので、行けるうちに行ってみたいところが結構、まだ残っていましてね〜〜〜。

ココンさん、
これをご覧になるのは、あちらからお帰りになる来月上旬以降でしょうね。

だから。
以下の言葉をかいても、ご覧になるころはもうクルーズ旅はおわってらしゃるのでしょうか。。。どうぞ、気を付けて。ボン・ボヤージュ
hiroshi
2012/02/21 17:55

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