潮風の中で〜クルーズと街歩き・覚え書

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zoom RSS ラベンナ郊外畑中の教会。1500年の時超え輝くモザイク。

<<   作成日時 : 2012/07/28 17:51   >>

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イタリア、エミリア・ロマーニャ州ラヴェンナ県の県都、ラヴェンナ。2012年6月1日。
ショア・エクスカーション・バスは、その旧市街の東北に位置する港を出発。


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画像バスは、ラヴェンナ旧市街の北門、セラッタ門から市街地に入って。
モザイクの美しさで知られる著名な聖堂や礼拝所、はては歴史をとどめるパラッツォや博物館などが道沿いに並んでいるにも関わらず。。。

そのどちらにも止まらず、地元のガイドさんは、それぞれの聖堂や礼拝堂の案内やガイドもせず。

画像通勤バスのごとくに一直線に、南に位置するヌオヴァ門までわずか5分ほどで駆け抜けて。

そのまま、南部郊外、5キロほどの田舎の村の麦畑の中にある教会へ、味もそっけもないほどのダイレクトさで、さっさと到着しました。

訪ねた教会。
サン・タポリナーレ・イン・クラッセ聖堂です。
似たような画像をいっぱい、置き並べて。後ほど、そのハナシは続けます。


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画像先だって。個人的な感想でなんですが。。。
この街、なんとなく、街並みのイメージは、暗めだと思うんです。

そう思う背景。
こちらの街の屋根の色は、イタリアにしてはちょっぴり地味目の、「灰色」に見えるから、です。

いえ、一応、良く見ると、赤を含めて多彩に、いずれも地味目ながらいろんな色の屋根瓦が混ざり合って屋根に乗っていますが。。。
その特徴のない色が混じり合って、遠くから眺めると「灰色」に見えるのです。
何気なく撮っている ↑ 中心街のメイン・ストリートの風景でも。
見えませんか? そういう風に??

イタリア各地やアドリア海を挟んだ対岸のクロアチア、さらには南フランスやギリシャなどにも多い、赤あるいは朱、はたまたオレンジ色などで輝いている、いかにもイタリアらしい温かみのあるあの味わいとは異なり、イタリア的でも、南ヨーロッパ風でもないのが、なんとなく寂しい。


画像俗に「シェナ色」と呼ばれる、トスカーナのシェナの街のあの灰色は、街全体として統一感がありますが、こちら、ラヴェンナはちょっと違って、あまりきれいではない。

瓦を焼き上げるラヴェンナ界隈の土の成分はかくもバラバラ、統一性がないのでしょうか?
なぜ、屋根の色はこうなのか?
寡聞にして、知りません。。。


その、屋根瓦のあまりきれいでないラヴェンナ中心街から8キロ弱離れた郊外、アドリア海に面した、昨年に開港したばかりのニュー・ポート、ポルト・コルシーニから、ショア・エクスカーション・バスは、午前8時15分過ぎに出発しました。


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サン・タポリナーレ・イン・クラッセ聖堂の広い駐車場にバスが走り込むと、目の前にレストラン・カフェが一軒。
ほかは、この辺りに何一つ店も人家もなく、周囲は、遠く、クラッセの村とイタリア国鉄の電車の線路が見える彼方まで、一面の麦畑が広がっていた。この辺りの麦畑は、イタリア北部地域のそれと同じく、あと1カ月ほどで麦秋を迎える、と聞いた。


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画像ラヴェンナ。

人口15万人余りの小都市。
一見、静かで落ち着いた、悪く言えば、イタリアの街としては、これと言った特徴の見えない華やぎの薄い街ですが。。。

一歩、教会や聖堂の中へ足を踏み込むと、その色鮮やかさに驚かされます。


画像それもそのはず。
世界遺産「ラヴェンナの初期キリスト教建造物群」として指定を受けた、現代からさかのぼる1500年ほど昔に建てられた、色鮮やかなモザイク画の宝庫だからです。

モザイクは、ローマのサンタ・マリア・マジョーレ大聖堂やヴェネツィア、トルッチェロ島のサンタ・マリア・アッスンタ聖堂などに混じって、トルコ、イスタンブールのアヤソフィアなどで、あるいはシチリア・パレルモの、あのマジパン、フルッタ・ディ・マルトラーナを生んだマルトラーナ教会やモンレアーレ大聖堂が際立って有名ですが。。。

個人的には、ラヴェンナの質、量はともに、その上を行くのではなかろうかと。そう思っています。


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クラッセ聖堂の簡素な印象のファサード下のドアを押し開けると、真正面に、草原を印象付ける緑の中に点在する羊たちと、神の世界を表す金色の、輝くモザイク画が目に飛び込んできた。

バシリカ様式のゆったりとした、それでいて簡素なイメージの空間。縞模様の入る24本のギリシャの大理石の柱。柱頭はアカンサス様式。その柱の上に、ラヴェンナの18世紀の司教たちを描く、色褪せたフレスコ画が並んでいた。


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この街の聖堂の歴史を紐解けば。。。

5世紀初頭、ラヴェンナは西ローマ帝国の首都となり、さかのぼる90年ほど前にキリスト教が公認され、392年にローマ帝国の国教となったのと符合して、この街、ラヴェンナでも聖堂や礼拝堂建設が相次いで進められたそうです。

で。
今回、クルーズ旅でこの街へ立ち寄るまでに陸旅で二度、こちらを訪ねているのですが、昔、ラヴェンナ全盛の時代にラヴェンナの外港であったクラッセ地区は、旧市街から南に離れているために機会がなく、今回、ようやく、念願かなって訪ねることが出来ました。

ということで。
今回は、同じように見える、さして違いはない、そんな写真だけでまとめました。


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後陣円蓋の全体像。手前、アーチ部分(イタリア語でgrande arco di trionfo、直訳すれば「凱旋門」となる半円周形の壁面)上部中央にイエス・キリストが、その左右にマタイ、マルコ、ルカ、ヨハネの象徴である羽のあるワシ、ライオンなどが描かれ、その下に、12使徒が羊の姿で左右に6頭づつ描かれている。

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さらに下の円蓋アーチの中には、神の手が金色に輝く雲間から救済の手を差し伸べ、その下に、キリストの顔を描いた大きな十字架、十字架の左右に、キリストによって始まり、キリストによって終わるを意味する、左にアルファの文字、右にオメガの文字。その左右に、預言者モーゼ(左)と預言者エリス。


たいして違いはない写真。
長い間、見たい、見たいと思い続けてきた「サン・タポリナーレ・イン・クラッセ聖堂」の、後陣を飾るモザイク画です。アップにしてそれぞれの部位を切り取ったり、角度を変えたり。そんな、我が勝手な「覚え書」です。

緑の草原に咲き誇る花々、飛ぶ鳥たち、遊ぶ羊たち。
見守るキリストやエヴァンジュリスト、大天使たち。。。
文字を読めない往時の一般庶民たちに、初期のキリスト教教会が見せた、天国の様子であったのでしょうか。

絵画のように劣化することなく、何百年、何千年後も魅せてくれるモザイクの特性でしょう。
往時と同じように光り輝いて見える聖堂内は、やってきた人々のため息だけがかすかに聞こえるだけで、ただただ、静まりかえっていました。


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中段の十字架の横に、キリストの変容を見守った3人の使徒、ペテロ、ヤコブ、ヨハネを表す3匹の羊が。↑ こちらの写真では、左側の1頭しか写っていないが、十字架の反対側に2頭いる。

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聖アポリナーレ。

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大天使ミカエル↑と大天使ガブリエル↓

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コメント(8件)

内 容 ニックネーム/日時
こんばんは〜〜、hiroshiさん。
奥様、そうですか、マイペースでらっしゃいますか。
搭乗時、hiroshiさんの方が早めにお席に着いてらっしゃったりするのですね。
そういうの、良いですね。私は、集合時間とか、気になっちゃう方で、駄目なんです。日常でも少しでも長く寝てたい妹に比べ、バタバタ出勤する位なら、睡眠時間30分減らしてでも、落ち着いて出掛けたい人で。私、奥様見たくなりたい〜〜、です。
ラベンナには、こんな素晴しい教会が有るのですか。
こちらからフローレンスに行くエクスカーションを見たりしますが、9時間位のエクスカーションの様ですし、この街を見た方が楽しいですよね。もう、今回で三回も訪れてらっしゃるなんて、さすが、イタリアを知り尽くしてるhiroshiさんならではの、ご案内です。シエナとは一寸トーンが違うのですね。シエナは学会で訪れましたが、良い街だったなあ。
そちらも暑いですか?東京は今日は、隅田川の花火です。明日は、午後は外出すると熱中症になるから注意ってニュースで言ってました。こんな日は大門素麺をつるつる〜〜って、良いですね〜〜。
murmur1
2012/07/28 18:28
murmur1さん、こんばんは。

こんなにも早く、コメント、ありがとうございます。

書き殴って、写真を添えてさっと出かけて帰ってきたら、大変うれしいことに、このようにコメントを頂戴しておりました。

同時に。
読み返してみたら、間違いだらけ。パレルモがタオルミナになていたり、角度が確度になっていたり。。。
タオルミナ熱愛派のmurmur1さんに、こんな間違いを見られて、内心恥ずかしい 恥ずかしいの、アセアセ、モードです。

そうなんですか?
murmurさんも、準備万端。。。と気になさるご性格ですか? わが家の連れ合いのような、どちらかというとおおらかに、観察をなさったり、こだわりの買い物をなさったり、と、ゆったり鷹揚に時間をお使いになる方ばかりだと、つい、いましがたまで思っていましたが。。。やっぱり、ご長女でらっしゃるからですかね? ご兄弟2番目、3番目の方々を拝見していると、みなさん、ちょうど、murmur1さんのご姉妹の方のような気風の方が多いような気がしますが。。。そういえば、こちらも上に姉がいましたが、やっぱり、長男でしたからね〜〜。臆病者なのは仕方がないのでしょうね。

>ラベンナには、こんな素晴しい教会が有るのですか。

そうなんです。
おっしゃるとおり、わざわざお出かけにならずに、この街でお過ごしになるのは正解かもしれません。

そうですか?
次は、こちらに立ち寄る船もご検討なさったですか?

隅田川花火。
もうそろそろ開幕ですか? ご覧になれますか? お部屋から。大門素麺をすすりながら。。。
良いですね〜。
hiroshi
2012/07/28 19:28
hiroshiさん murmur1さん  こんばんわ〜

お二人の深〜〜い お話ですから〜 ううう〜 気おくれ?

あのモザイクのドーム思い出しましたよ〜 
ひつじさんの行列が印象的でした。

オリンピックが愈々始りました。
サッカーは初戦勝ちました!!   

柔道期待の女性2人敗退です。

 

体操予選・内村さんつり輪 落下 等々
注目されてるプレッシャーでしょうか? 心配です。

男子サッカー今夜の見ようかなあ? 寝るかな? 
たえこ
2012/07/29 21:31
クルーズでは寄港地も決め手ですね^^
シルエットの寄港地は素敵な所ばかりの様ですね。
もっともクルーズの寄港地は厳選されてると思いますが・・
シエナもラヴェンナもトルコもまして羊さんも知りません。行きたいですね。
クルーズで周るのも良いけれどじっくりと陸旅も良いけれど、人と触れあえるのはクルーズかな
隅田川花火の陰で立川の花火が有りました。オリンピックの陰で、宝くじ買いました当ると良いな^^
ライブは心臓に悪いので見たくないけれど夫が見て煩く騒ぐんだろうな〜今寝てますから
 
ココン
2012/07/29 22:07
たえこさん、こんばんは。

深い話って、のんびりと定刻通りに行く方が好きなタイプか? 少し早めに行かないと安心できない性格か? という話ですか?

たえこさんはどちらです?
たとえばツアーに参加するとして、成田での集合時間で、ゆっくりと5分前くらいに行けばいいと思ってらっしゃるご性格か、それとも、20分くらいを目途に早めに行っていないと、途中、電車が遅れたり何かで安心できないタイプであるか。。。

わが家では、連れ合いは前者、こちらは後者。そういう面で若いころは、もめたことが多かったです。最近では、お互いに、お互いのしたいようにしていますが。。。
murmur1さんも、いま、ちょっとお話を伺った限りでは、早めでないと不安、というご性格のようですね。

こういうのはきっと、もって生まれた性格のほか、兄妹がいると上か、中か、下か、でかなり違ってくるんではないんですかね? 

たえこさんはいかがですか? ご主人と同じですか?

面白いですね〜〜。こういう性格の違いは。

男子サッカー、今夜はモロッコ戦。絶対、見まするぞ〜
hiroshi
2012/07/29 22:13
ココンさん、こんばんは。

おっほっほ
おんなじ、おんなじ、ですぞ〜〜。

>宝くじ買いました当ると良いな^^

ホントに、ほんとに。
もしもこちらが5億円当たったらいつか藤原さんの掲示板で書きましたが、日本船のどれかをチャーターして、皆さんをクルーズにご招待したい
5泊ほどのクルーズだと、当たった5億円の半分ほどで可能だとか? と聞きました。

残りはどうするかって?
もちろん、最高級のスゥィートを押さえて、ワールドクルーズに、わが家だけで。イェ〜イ

こちらも、おんなじです。

>ライブは心臓に悪いので見たくないけれど夫が見て煩く騒ぐんだろうな〜今寝てますから

こちらは、昼間に3時間ほど昼寝をして、準備おさおさ怠りなしです。ご主人とご一緒に。軽くモロッコを打ち破って決勝進出を決め、うっふっふ、したいです。
hiroshi
2012/07/29 22:23
hiroshiさん、こんばんは。

ふむふむ、ラヴェンナはこんなところなのかなるほどとブログ記事を楽しみ(実物のモザイク画を見てみたいです)、コメント欄を読んで、へ〜、宝くじって今は5億も当たるのかと感心しながら、買ってもいない宝くじが当たったらどうしようなどと妄想してみたり、想像力逞しくみなさんのお話を楽しませていただきました。テレビがない我が家ではオリンピックも結果しかわかりません。なんだか人生損してる気分です。

人生確実に損した今月は、我が家のクルマが車検に落ち、修理するのも高額だから買い替えようと決めたところで、引っ越しの荷物を全て移し終えたばかりの倉庫が洪水に遭い、荷物を撤収するのに車は手放せないからと修理に出したら、修理先で車が事故に遭うという不運の連続で、宝くじが当たる妄想くらいしないとやってらんない状況なんです。とっとと10月に駒を進めて今起きてる不運を過去のことにできたらいいのですが、8月だけは引き続き厄介な月になりそうです。日本で厄祓いとも行きませんから、近くの教会でキリスト様を拝み倒してきましょうかねぇ。
かいり
2012/07/31 02:59
かいりさん、こんにちは。

そちら、暑さはいかがですか?
こちら、我慢できないほどの暑さが連日、続いています。で、エアコンは終日入れっぱなし。3.11以来、省エネを一応気にしているもので、居間も寝室も28度設定で頑張っていますが。。。どこか、申し訳ない気持ちが心の片隅に。。。しかし、熱中症で死んじゃったら嫌ですから、心の中でゴメン、ゴメンしながら冷風に吹かれています。

>引っ越しの荷物を全て移し終えたばかりの倉庫が洪水に遭い、

えぇえ〜〜
お住まいの国で、そういうことがあったのですか?
最近は、オリンピック関連のニュースばかりに目を通していて、そういう、洪水被害などの天災記事はほとんど見逃していました。
そういえば、ロシア南部黒海沿岸で大被害があったとか、オーストリアで暴風被害で死者が出たとか、スイスやポーランドで洪水被害があったとか、そういう記事も見たような???

いずれにしろ、それは大変でしたね。
遅ればせながら、お見舞い申し上げます。

この地球、21世紀に入ってから異常気象の被害が多すぎると思いませんか? 昨年の、東日本の大地震といい、タイの大洪水といい、今回のロシア南部といい。。。ちょっと異常な気がします。

そうですか? 厄払いですか?
ホント、そういうことも必要なほどの、地球の異常現象が何故か最近、多いですよね。
どうぞ、お大事になさってください。
hiroshi
2012/07/31 14:36

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