潮風の中で〜クルーズと街歩き・覚え書

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zoom RSS バーリ着。ご当地バスタ作りの路地裏で。「くくく。。♪」。

<<   作成日時 : 2012/12/20 23:28   >>

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2012年6月6日、水曜日、午前8時過ぎ。
イタリア、バーリ港に着岸しました。
そして。この街の下町、旧市街で。


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「くっくくく」←←連れ合い、相棒
「うっしっし」←←わたくし、メ
。。。と。いかにもイタリアらしい面白い光景に遭遇して、大笑い、でした。


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船上から、フェリー船とバーリの街並が見える。


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下町の雰囲気を描くイタリア映画のひとコマのような、その数分間のハナシは後段へ回して。。。
ひとまずは、バーリ入港風景から時間軸を追って「覚え書」です。

この日のブーリア州、州都バーリ。
朝から抜けるような青空。気持ちのいい、雲一つない晴天が広がっていました。

バーリ。
ドブロヴニクと並ぶ、アドリア海の拠点港です。ヴェネツィア発、エーゲ海、アドリア海を行く大概のクルーズ船はこの港に立ち寄りますが。。。
こちらは、船で訪ねるのは、8年ぶり、わずか2回目。2004年秋以来。


画像イタリアではつい先、10年〜20年ほど前までは、この港の背後に広がるブーリア州をはじめ、俗に言う「長靴の足」の足首から下、バジリカータ、カラブリアの南部3州を、「キリストにさえ見放された土地」、と呼びましたよね。

我々世代がまだ若かったころは、この長靴の足首から南、エーゲ海を含むギリシャ一帯は欧州の極貧地帯、と学んだものでした。

で。
中年から老年へと齢、足を踏み込むまで、あまり来たくもない、魅力薄い土地であったものです。


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クルーズターミナル↑ とフェリーターミナル↓

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画像魅力薄い土地であったもので。
20世紀末まで、「長靴」の足首、ブーリア州から先は、仕事はもちろんのこと、観光の陸旅でも、来たことはありませんでした。

しかし、今から15年ほど昔。まだ現役で働いていたころ、ひょんなことで、こちらを訪ねなければいけないことになって。初めてブーリア州に入って、その“面白さ”にちょっと、ときめきしました。

右上写真はマテーラ。

画像で。
相棒にその話をしたところ。「あたしも観たい」と。

ちょうど、当時、相棒が良く利用していたツアー会社が送ってきた雑誌で。南部3州を10日間ほどかけて巡る、あまり例のない異色のコースを組んで、参加者を募っているのを知りました。。。

以来、ブーリア州を中心に、陸旅で訪ねたことがありまして。。。

右上写真はモラーノカラブロ(Morano Calabro)。昔もカメラは旅に持参したが、かく、記念写真しか撮っていなかった。


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と。
長々と。。。

何を言いたいのか?

ひと言でいえば。
今回のクルーズで、バーリに寄港した後、どうするか? 乗船前から、かなり悩み続けました。
。。。船のショア・エクスカーションのハナシです。

バーリでのエクスカーションは、ご存じ、とんがり屋根のかわいい家、トゥルッリで知られるアルベロベッロを筆頭に、“サッシ”と呼ばれる洞窟住居の街マテーラ、世界遺産「カステル・デ・モンテ(城)」のあるアルタムルジャ国立公園、“白い街”オストゥーニなどが組まれていましたが、アルベロベッロを除けば、まぁ、一度見れば充分かなぁ〜と。

結局。
「下手な考え、休むに似たり」。ごくごく一般的な「遠足」コースに落ちつき、3日前に申し込んで。
この日、この、面白かった体験に先だって行ってきました。。。

画像そのショア・エクスカーションからバーリ新市街の街中に帰ってきて、バスを降りたところで。

バス停のすぐ横に、ヨーロッパの観光地ではお決まりの、地元のツーリスト・トレイン、いわゆる観光列車乗車を呼び込む数人の集団が。

幸い、というか、あいにく、というか。

この後の予定を持っていなかったもので。
×宿、歌○伎町や×幌、す○きの、ほどの激しい呼びではなかったものの。
腕を引っ張られるまま、そのTrainに乗り込みました。総勢あわせて、呼び込まれたのは、「セレブリティ・シルエット」の、我々と同じショア・エクスカーションバスに乗っていたお仲間、計12人。


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これが。。。。

実に愉しかった。

今回のクルーズで参加した13泊14日間の全ショア・エクスカーション中、ナンバー1。ダントツの愉快な「遠足」でした。

ツアーは『Bari City Tour』という名。
地元の小観光業者が主催している、まぁ、どうってことのない市街地観光で、巡ったのは、洗濯物がはためき、旨そうなイタリア料理の匂いが流れくる旧市街の路地裏と、いくつかの入場無料の名所だけ。

ピエモンテのバローロか、はたまたトスカーナのチニャーレのワイン宣伝のためか? 猪印のラベルにちなんだに違いない猪の剥製が店頭を飾る小さなワイン販売店があったり。
小さな家のドアの上部に玩具が飾り並べられた家があったり。
細い路地の上の壁面に映画スターのプロマイドのような今風の“ナウい”聖母の絵が飾られて花で埋まっていたり。。。

短時間の、「エクスカーション」というよりも「ストロール(a stroll)」、散歩、程度のコースで、時間はおよそ1時間半ほどでした。


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バーリの旧市街。
8年ぶりなもので、最近の事情は知りませんが。。。

2004年秋の寄港時では、「旧市街ではスリ、ひったくりには十分注意知るように」と、船内新聞で注意喚起していたほど、の街。それ以前の陸旅時も、ちょっと怖くて、こちらへ入ったのはツアー参加時のみでした。

相変わらず。
むき出しの下町の雰囲気がなんとも魅惑的でした。

飼い犬たちも、観光客のあまり立ち入らぬ、ヴェネツィアのカステッロ地域辺りの飼い犬と同じ。
一度書きましたが。。。
こちらでも、我々一行とすれ違った小型犬が吠えはじめたら、街中のあちら、こちらから「ワオ、ワオ」と大合唱。解き放たれていた犬何匹かも集まってきました。「よそ者は、さっさと立ち去れ〜!」のシュプレヒコールの大合唱。

この街のガイドさんが大声で叱ったら、止めてくれましたが。。。。


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さらに面白かったのは。。。
いえ、今回は、実は、これを『覚え書」したかった最大の出来事でしたが。。。

コースのうち、バーリのマンマたちが路地裏の路上を“手捏ね、形づくり、乾燥工場”として使っている、この地方名物の小さな耳たぶのような手作りバスタ「オレキエッテ(Orecchiette)」作りの現場。


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ご存じの方は、ご承知の通り。

この旧市街の迷路のような細い路地や路地裏。

ナポリなどと同じで、暗くなってからはもちろんのこと、白昼でもツーリストにとって少々怖く、独り旅やカップル二人だけでの旅行では少々入りにくいエリアであるから面白いのであるし。

バーリのお母さんたちが路地に屋台のような作業台と乾燥台を並べ、日本では強力粉という硬質小麦を手で練って、押し潰して耳たぶ型に作り上げ、あるいは帆立貝型に仕立てる「オレキエッテ」や「カヴァティエッディ」作りそのものの風景も面白いのは間違いないのですが。。。

。。。そうそう。
旧市街の名所の一つ、オレッキエッテ通り(Via delle Orecchiette)に並ぶ、家庭の台所を預かるイタリアの母たち。そのマンマたちの指先は、日ごろ台所を預かって鍛えているせいでしょう。小麦粉をソーセージのように細長く丸く引き伸ばして、それをナイフで切り刻んでは指先で押し広げて「オレキエッテ」を作り上げていく素早さは、マジックショーを見ているように面白い。ですよね。


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それがね〜。
今回は、格別でした。

イタリア女性の、しかもナポリから南、南部イタリア女性の気の強さは格別、と聞いていはいましたが。。。

見学場所としてあらかじめ決めてあったらしい、とあるマンマの家の軒先で。
我々10人ほどの一行が到着したところで“ショー”は始まりました。

ツアーのガイド女性が、全員に聞こえるようにちょっと大きめの声で説明し始めて。
およそ10分ほどのち。


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突然、向かいの、同じ、「オレキエッテ」作りの作業台、テーブルが置かれている一軒の戸口の中から、「○×☆○◆★○×!!」と大声が。
↑ イタリア語です。こちら、何を叫んでおられるのか
もちろん、とんとわかりませんが、怒ってらっしゃることだけは、わかりました。

すると。
間、髪を置かず。

ガイドの女性と我々が見学のために取り囲んでいるマンマが、椅子に座ったまま。「○×☆○◆★○×!!」。と、これまた大声。

対抗して、我々の背中から再び。
対抗してまたまた、我々の輪の中でお二人が。。。

激しい「罵り合い?」は、かれこれ、5分近くも続いたでしょうか。


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お願いしても、写真をこの「覚え書」に掲載することは、許されないでしょう。
で。
お願いはもちろん、しなかったから、お怒りの顔を載せることは出来ませんが。。。首から下だけでも、ご様子がなんとなくわかりませんか?

後刻。
カタコト程度ながらイタリア語を解する連れ合いによれば。

「ジェラシー、でしょうね。お向かいのお母さんは、ツアー客がやってきて、ただパスタを作るだけの手間賃のほかに、ツアー会社からバックマージンの入るこちらのお母さんにやきもちを焼いたのだと思う。うるさいとか、迷惑なんだよ、いつもいつも、とかと怒鳴っていたから」。

ということでした。。。


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イタリア女性は、熟年世代入りしても、おっかないですね。

作業中は年齢相応にぎっくり曲がっていた背中から腰にかけての線が、お怒りになると、ピシッ、シャキッ、ピーンと背筋が一直線に伸びる。

感情がストレート。周囲にどんな視線があろうとも、どういう状況の中に我が身があろうとも、おのれ自身の気持ちを、熱くほとばしらせる。

「ここでこんなことを言ったり、したりしたら恥ずかしい」とか、「今はまずい、あとで話を」とか、それこそ、その種の業界の方々の常套句である「覚えていろよ」とか。そんな、日本人に馴染んでいる『恥』『躊躇』『遠慮』『状況を見て』などの気持ちや思いにはならないし、そんな悠長な。。。違った言い方をすれば“冷静”“沈着”な思考方法は取らない。のでしょうね。きっと。

プライド。によるものでしょうか。
「相棒は「うふふ♪ ああいう人がいるから、イタリアを好きなのよね。あたし」。と。

お〜〜、こわこわ。この人も、おっかない。ですね〜。


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反戦映画の傑作、あの「ひまわり」で。

寒さで倒れた雪のロシアの大地で命を助けられた女性と新たな家庭を築いた元夫を探して広大なひまわり畑の中を彷徨い、気丈にイタリアへと戻る列車に乗り込んだものの泣き崩れた、あの素晴らしい演技を見せたソフィア・ローレンもそういえば、南部イタリア女。ナポリ近郊の貧しい街区の中で育ったんだったけ、などと。

「オレッキエッテ通り」。
ホントに楽しいひとときでした。


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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
hiroshiさん  お早うございます。

こちらはシトシト降る雨です。
冬至が過ぎて、数秒日の出が早くなったんですね〜
でも、冬はこれからです。
選挙もすんでキナ臭い事にならないとイイなって〜憂鬱な事です。

さて〜 明るい「バーリ」の観光でしたね〜
イタリアの踵のつけ根なんですね〜?

マンマの楽しい、強烈なやり取りに出くわされて〜〜 羨ましい!!
平穏な観光より何倍も楽しそう〜
  
「オレキエッテ」って言うんですか?パスタ? コクが有って美味しいそう〜 

「グラン・ブルー」でジャン・レノがマンマのパスタが一番って言ってました。まさにおふくろの味ですね〜

今更ですが、「セレブリティ・シルエット」の大きさに驚く画像ですね〜〜


スマートな奥様の後ろ姿に〜    
たえこ
2012/12/22 10:29
たえこさん、こんばんは。

出かけていて、お返事、大変遅れました。
いつもいつも、コメント、ありがとうございます。

しかし、ご無理、なさらないでくださいね〜。
いたずらに文章が長いだけのブログで、我ながら面白くありませんし、写真はご覧いただくとおり。たえこさんやほかの方々のブログを拝見しながら勉強していますが、進歩しませんね〜。やっぱり、齢なんですかね〜。

しつっこいですが。
こちらは書くだけで大満足のブログですから、ホントに、お返しとか、そういうことはお考えになりませんようにお願いします。

イタリアのマンマたちの口げんか、ホントに「うっしっし」でした。
久々、とても楽しい気持ちになりました。

オレキエッテ、日本でも輸入食料品店に売っていますね。おっしゃるとおり、美味しいですね。
ゆで上がるのに、ちょっと時間がかかるようです。

そうですね。
イタリアの男性は、マンマ第一だとよく聞きますよね。ひょっとすると、最近では日本でもそうなんではないですか? たえこさんところにもお二人の男性がいらっしゃいますが、同じように思っていらっしゃるのではないですか? わが家もそうでして。。。未だに、息子から連れ合い、相棒の携帯に時折電話があり、二人して長々と話しておりまする〜〜。

船は、やっぱり、つい先お乗りになったように、10万トン以下が良いですね。大き過ぎるのは苦手です。
hiroshi
2012/12/22 23:52

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