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zoom RSS トスカーナの丘、ピエンツァとオルチャの谷。終回。

<<   作成日時 : 2013/09/13 14:18   >>

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ΛΛΛ
 
これは、実写なのか? それともイラスト画か? 
ひょっとすると。自分は、額縁の中の油彩画か水彩画の世界に溶け込んじゃったのではないのか??


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カメラで撮ると。

まるで自分が、描かれた虚像の世界に漂っているかのように、実写の画像が仮想の世界へと流れていくようです。

そう、錯覚するほど。。。の、ピエンツァの街中から、あるいは周辺の郊外から眺めた、オルチャの谷(Val d'Orcia)のたたずまいでした。

空へ向かってネジのように突き上げる細い糸杉の並木。銀色の細い葉を揺らすオリーブの木々。新芽を伸ばし始めた葡萄畑。黄色や白の小花があふれ、咲き乱れる野原。鮮やかな緑のじゅうたんのように広がる牧草地。今、花真っ盛りのサクランボや林檎などの果樹畑。。。

本当に、「絵、みたい」


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トスカーナ州の中に、「コリーネ・トスカーナ(Colline toscane)」=フリー百科事典Wikipedia、イタリア語サイト=というエリアがあります。

中世にはカンタベリーからカレー、アオスタを経由してヴァチカンを詣で、さらにはエルサレムへと結んだ信仰の道、ローマ時代から続く巡礼路「フランチージェナ街道(Via Francigena)」 が走っているイタリア中部、ルート沿い、のエリア。

最近は、イタリアの伝統の「ツーリング・クラブ・イタリアーノ(Touring Club Italiano)」が開く、たとえばMTBを駆使した自転車レース「コリーネ・トスカーナ・MTB」等でこの名は知られるようになってきていますが。。。

本来は、単純な地理学用語のようです。
トスカーナの中でも、ピサを北西端、オルベテッロを南西端、東はA1のエリア内の12地区の丘の連なりを指す言葉らしい。


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画像そういえば。
「コリーネ・トスカーナ・MTB」の影響でしょうか。
このエリアで、マウンテンバイクでのツーリングを楽しむグループをいくつも見ました。

ピエンツァのお店で聞いたのですが。。。
「ツーリング・クラブ・イタリアーノ」とオルチャの谷の村々との協力で、ルートマップや道路の整備なども進めて以来、オルチャの谷を含めて、「コリーネ・トスカーナ」全体で、観光客が大変増えているのだそうです。。。

「コリーネ・トスカーナ」。

日本語に直訳すれば「トスカーナの丘」、くらいの意味になるのでしょうか。
意訳してたとえてみれば、日本の「武蔵野」という言葉のごとくの、一定のイメージを持つ、地域を指す言葉のようです。



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武蔵野。

今はほとんど、武蔵野と聞いて湧いてくるイメージの光景は秩父、多摩の奥深くに歩み入らねば見ることは出来なくなりましたが。。。
我々世代が高校生、大学生であったころは、新宿や渋谷で私鉄に乗り換えて西に進み、ものの5つ、6つ先の駅で降り、駅前から10分ほど歩くともう、色濃く、国木田独歩の描く『武蔵野』の雰囲気は残っていました。

国木田独歩の『武蔵野』の一節。

『昔の武蔵野は萱原のはてなき光景をもって絶類の美を鳴らしていたようにいい伝えてあるが、今の武蔵野は林である。

林はじつに今の武蔵野の特色といってもよい。
すなわち木はおもに楢の類で冬はことごとく落葉し、春は滴るばかりの新緑萌え出ずるその変化が秩父嶺以東十数里の野いっせいに行なわれて、春夏秋冬を通じ霞に雨に月に風に霧に時雨に雪に、緑蔭に紅葉に、さまざまの光景を呈するその妙はちょっと西国地方また東北の者には解しかねるのである。』


場所によっては紅葉の林の梢のはるか彼方に富士山の白い山頂が輝いて見えていて、地方から出てきた若者にとっては、武蔵野は、当時、まさに「解しかね」、驚愕するほどの雰囲気に包まれた、そういうエリアでした。


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「コリーネ・トスカーナ(Colline toscane)」も、多分。
イタリアでは、たとえば、の『武蔵野』のごとくの、そういう言葉であり、世界なのではないのか?

フリー百科事典「ウィキペディア」のイタリア語バージョンを、辞書を片手に読み進むと、そう感じます。


それにも増して。

PCで、日本語で「トスカーナ」と打ち込んで検索をかけて出てくる画像の山は、まさに、丘の連なり。
で。
なるほど、これだ、これだと。
「トスカーナ」の姿を、しっかり納得できるのです。


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以前に何回か行ったシェナやサン・ジミニャーノも、一応、「コリーネ・トスカーナ」のエリア内ではあるのですが。。。

やっぱり、丘の連なりのもっと本場を、見てみたかった。

今回の陸旅で。
ピエンツァ以外の街を含めて、「コリーネ・トスカーナ」のいくつかを訪ね歩いて、心からそう思いました。

コリーネ・トスカーナの代表選手であるオルチャの谷は、イタリアの街としては。シチリアソレント半島の街ほどの明るさはないけれども。

地味目ではありますが、落ち着いた、静かなたたずまいに、また違った「これもイタリアなのだ」と深く納得。この国の魅力をまた一つ、知りました。


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イタリアの街ならではの陶器、マヨルカ焼は、こちらのあたりにも。
シチリアのカルタジローネやソレント半島のヴィエトリ・スル・マーレ、エミリヤ・ロマーナのファエンツァなどとならぶ名窯が「コリーネ・トスカーナ」にも数多くあって。。。

カラフルなそれは、結構魅惑的でした。

画像ピエンツァ近辺でも、旧市街から車で5分ほどの郊外に、庭園用テラコッタ製品などエクステリア用品も含めて陶器を製造するこちら、チェラミカ・スバルッツィ(Ceramiche Sbarluzzi)など、いくつかメーカーがあって、かわいいマヨルカ焼を楽しめました。


ピエンツァ、終わり。

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9月16日から26日まで休みます。
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