潮風の中で〜クルーズと街歩き・覚え書

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zoom RSS 復活祭から。ルーマニア正教の教会群巡り、開始。

<<   作成日時 : 2014/08/24 15:55   >>

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画像夏休みは、もうすぐ、終わります。イェ〜〜イ

随分長い間、クルーズ船での航海体験を失っているもので。
たかが数十分、← 沖合数キロほどの定置網を観に行くだけの観光船の航跡でさえ、きらきらと新鮮に輝いて見えた。


画像帰省中の身内や親族たちにお供して、山や海を飛び回って。
苦しいことも多かったけれども。
思い返せば。今夏もまた、楽しかったぁ〜。
おかげで。2週間以上も、旅の「覚え書」はロングラン中断。。。とほほ。


画像一番数多く訪ねたのは、水上勉の小説の舞台の一つ、かな?
ここ10日間ほどは、向こうでほぼ、融けていました。
下見も加えれば、3週間余り前から、足繁く通い続けたことになりますか。。。

画像佐久間良子主演で映画化もされた、昭和初期を時代背景とした小説、『越後つついし親不知』の、主人公、おしんが生きた、越後、親不知界隈、です。

この小説を発表した当時、水上は

『。。。親不知は、北アルプスが日本海に没入する断崖の果てにある。』『市振から親不知に向かって北へ進むにつれて、線路は海に沿いはじめて』『断崖の中腹を、海すれすれに通過する。』『昔は海に落ち込んだ崖裾を旅人は通らねばならなかった。荒波は白いしぶきをあげて崖に襲いかかり』

。。。と書いています。

画像そして。
平成生まれもパパ、ママ年代に達し始めた今、現在。つまり、小説が書かれてからおよそ半世紀後。

昔、旅人が通らねばならなかった、北アルプスが日本海に落ち込む崖裾の上を。
さらに半世紀前には線路が海すれすれに通過していた断崖の中腹の。
その宙の上の、海上にまで張り出した辺りで中空を走るハイウェーの、橋脚だけがずらりと高く伸びあがり。。。

画像水上の、あの、哀れを誘う悲しい物語の、うら淋しい光景は、無機質な鉄とコンクリートと波だけがメイン登場者となった、ある意味、ありふれた景色にとって代わってしまっていて。。。

夏休みの来客たちとともに訪ねたここらあたりは、塩茹でしただけの蟹とか、天日に軽くあぶっただけの甘海老の一夜干しとかだけが、小説が書かれた当時の味わいを、なんとなく、素朴に伝え続けているだけ、としか、感じられませんでした。開発は、時として、フィクションの夢舞台など、跡形もなく消し去っていくのですね。


画像その、『。。。親不知』の西隣のエリア。
水上の小説のタイトルを借りて、似たニュアンスで勝手に名付ければ。「越中にゅうぜん朝日町」、くらいに呼んでもいいのかな?

芥川賞作家、柏原兵三の、太平洋戦争、学童疎開時代の思い出をつづった『長い道』の、入善町の舞台や、その『長い道』を原作に、今度はご自身の疎開体験をつづった、漫画『少年時代』の藤子不二雄Ⓐさんの疎開先、朝日町のエリアです。

画像そのエリア。
多分、あの太平洋戦争時以来、さほど大きな環境の変化は、まずないのではないでしょうか?
小説などに出てくる雰囲気は今もしっかり残っているように感じました。

そして。この、『親不知』と隣り合う黒部川の扇状地の海辺で過ごした時間も、美味しかった、です。

画像この街。初めて訪ねて知ったのですけれども、「天然のいけす」にたとえられる富山湾の深海からくみ上げた海洋深層水を利用した、ちと面白い食関連施設があるのですね。
その一イベントとして期間限定で開かれていたこちら。

画像雰囲気は豪華とか繊細とか高級とかの言葉とはまるで正反対で、30〜40年昔の夏の海辺の浜茶屋の雰囲気にそっくりの、素朴極まる味わいでした。

画像が。
野趣豊かで、ぷちぷち、もこもこのアワビや帆立貝、甘いと言ってもいいほどの焼烏賊など、つい数分前まで生きていた魚介類の新鮮さと旨さにびっくり。
我々庶民大喜びの手頃価格なのも、ナイスでした。





           


画像

↑ ブカレストの新市街、地下鉄や観光用オープントップバス、トロリーバスも走るメイン広場の一つ、ロマーナ広場にも、巨大なイースターエッグが何個も空中に浮かんでいた。背後の建物は、ブカレストの主要大学の一つ、ブカレスト経済アカデミー。


さて。
旅談義です。

ルーマニアの首都、ブカレストの街中で。カラフルなイースターエッグが、並んでいました。

今年のイースターは、カトリックなど西方教会系と、ルーマニア正教会など、いわゆるオーソドックス、東方正教会系の。。。

。。。そうか、オーソドックスでは「イースター=復活祭」ではなく、「パスハ=復活大祭」というのが正式であったですか?

ならば。
その、今年の「イースター」と「パスハ」は、3年ぶりに同じ日に迎える巡り合わせとなり、こちらがブカレストに入った日、つまり4月20日が、ちょうどその日でした。そうです。勘違い。ちょうど、イースターの日であったです。


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ということは。
ルーマニア正教会の、日本式に言えば“本山”にあたる↑ルーマニア総主教座聖堂は大混雑となっているに違いない、と。チャウシェスク時代の遺物「国民の館」から南東およそ700メートルほどの低い丘の上の聖堂と隣接の総主教宮殿へは、この日、ちょっと遅めの午後、おそるおそる、“見学”に近づきました。

ミサをはじめ主要な行事はすべて終わった後であったのでしょうね。
あにはからんや。忙中閑あり、の状態であったのでしょうか。予想外の、静かな雰囲気に包まれていました。

画像“本山”は、建物の規模は小さく、予想外に、質素でした。

「ルーマニア正教会は、ロシア正教会に次ぐ信徒数を誇る」、と、事前に下調べした「ルーマニアを知るための60章」(六鹿茂夫編著、明石書店)など、ルーマニアに関する何冊かの本で知り、モスクワ、クレムリンのロシア正教の“本山”、ウスペンスキー大聖堂のごとくの豪奢な聖堂を想像していたのですが。。。

聖堂だけならば。
建物の規模は、日本人にもなじみ深いローマン・カトリックの足元、ローマの教会群の中から引っ張り出してたとえてみれば、映画「ローマの休日」にも登場した、“真実の口”で名高い、サンタ・マリア・イン・コスメディン教会ほどの「かわいらしさ」でした。


画像


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聖堂の西側、入り口は、英語で言えばエクソ・ナルテックス(exo-narthex)、いわゆるロビー型、吹き抜け空間を持つ外部拝廊タイプで、写真撮影禁止の聖堂内と同じく、床から天井までびっしりフレスコ画で覆われていました。

空模様がもう一つで、加えて夕闇時が迫っていたために、フレスコ画全体は暗く沈んで見えましたが。。。
もし晴天ならば。なんともいえぬほどの感動を誘ったのではないでしょうか。
青色と朱色を主色とした画面は緻密で、近寄って見つめると、筆のタッチさえまだ残っているようにさえ、見えました。


画像


画像



絵の主題は、お決まりのキリストの生涯でした。
正教会の中では、この日迎えた復活祭の主イコンとして定着している、死した後のキリストが黄泉の国へ渡り、サタンの力を砕いてサタンに囚われた人々を解放し、原罪のアダムとイブの手を取って地獄から引き揚げた、とされる、いわゆる↑イエス・キリストの「地獄降り」の絵は、入り口扉の真上に掲げられていました。

そして。
その近くに↓地獄絵図。

画像



画像ハナシは変わりますが。。。
この聖堂を筆頭に、ルーマニア滞在中、数多くの教会を見たり、のぞいたりしてきました。

この国は、教会の数がとても多いのです。人口1000人当たりの教会数順位では、世界のトップをいくそうです。
そしてその教会は、信者たちの寄進金額を大きく上回るほどもの国家予算を投じて、月々10カ所平均で、新たに建てられたり、修復されたりしているそうです。← 左写真もその一つで、ロマーナ広場近くの聖ヴィサリオン教会。

国は貧しいのに。教会は大変に豊か。。。


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拝廊の吹き抜けの開かれた空間越しに、隣接の総主教宮殿の、豪奢な金色のモザイク画が見えた。

マルクスの「宗教は精神の阿片」だとする考え方に従って、共産体制になった初期、この国でも、かつての旧ソ連同様、修道院や教会司祭たちは迫害、追放され、教会も修道院も大量に破壊されたりしたのだそうですが。
その後、信仰心に篤いこの国の人々を、宗教を通じて統治する方がたやすいことから、権力と宗教の中枢が癒着。チャウシェスク時代は、その構造の中で、悲喜こもごもの事件も多発したのだとか。

で。
1952年から始まった人民共和国時代から89年の革命までの間の、破壊してきた歴史を含む国の教会に対する“つけ”を、今現在、払い続けているのだそうです。

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画像

↑総主教宮殿。

と。。。

長々と、今回は、にわかに学んだだけのとりとめのない事柄ばかり、こちらに書いていますが。。。

帰国後、こんなニュスをネットで見ました。

曰く。「ブカレスト市街地地下に広大な地下都市。数百人のHIVに感染したジャンキーたちが住む。。。」。

この記事を元に、日本語でもさまざまに拡散されて、ネット上でおどろおどろしくハナシが飛び交っています。
「ブカレスト 地下」と打って検索をかけると、無数にサイトが表示されます。

チャウシェスク時代、子供こそ次世代を切り開く宝だと産めよ増やせよ政策を推し進めながら、途中で財政が伴わなくなったために、生まれて後、捨てられていった、この国の「ストリートチルドレン」の、その後、に直結している現象の一つなのでしょう。

いずれ、書こうと思っていますが。。。ロマとは関わりなく、この街では、今なお、中心街で、この手の子供たちを見かける機会が結構ありました。


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↑ 同じく総主教宮殿。

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↑ 祈祷所。

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↑ 鐘楼。


おそらく潤沢な資金が投入されているに違いない、新築・修復中の豪奢な教会群の工事現場と、上のデイリーメールのごとくの、そして街中で金をせびる子供たち、との対比。。。

たかた、2週間ほどの、観光だけが目的の、超短期滞在の旅人程度が書くには重すぎるし、わからないことだらけのハナシですが。。。
ちと。
心に沁みました。。。

 

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コメント(3件)

内 容 ニックネーム/日時
こんばんは〜〜、hiroshiさん。

>夏休みは、もうすぐ、終わります。イェ〜〜イ
いえ〜い、って全国のちびっ子に石つぶて攻撃に遭っちゃいますよ。うふふ。

でも、迎え撃つhiroshi家は何コースも繰り返さなくちゃ行けないから大変な事ですよね。
お疲れ様でした。

甘エビの一夜干しか〜〜。初めて知りました。
新鮮な物だからこそ出来るのでしょうね。
東京では全然見た事も有りません。

ルーマニアの旅だったのですね。
私にとっては、とても遠い国。
hiroshiさんがご案内して下さって、初めて知る国です。

また、hiroshiさんが新しいドアを開けて下さいました。
有り難うございます。

拍手コメント有り難うございました。
何気なく撮った写真だったのですが、大切な物が
映り込んでいたのですね。

 良かった〜〜。

昔、修道院だったホテル。
とても佇まいからして旅情を駆り立てられますね。

朝焼け、綺麗でした、とっても。
見た事のない風景ばかりで脳内シャッフルな旅でしたよ。

hiroshiさんが以前に、ご案内して下さったアマルフィにやっと行けて嬉しかったです。
この後も色々教えて頂けたら嬉しいです。

hiroshiさんは、この後少しゆっくりご旅行出来そうですか?
どこかなあ〜〜。
また、楽しみにしていますね!

奥様もお疲れが出ません様に。


murmur1
2014/08/26 23:15
murmur1さん、こんにちは。

う〜〜ん、残念。
お書き込みいただいた時間を拝見すると、ホンの数分前にわたくしメ、わがPCの電源をオフにしちゃったんですね。もうあと、ホンのしばらくネットサーフィンを続けていたら、いち早くお話が出来たのに。

>いえ〜い、って全国のちびっ子に石つぶて攻撃に遭っちゃいますよ。

おお! お
そうだった。来訪者は今週末の残るひと組だけとなったもので、思わず小躍りしていましたが。。。「しぃ〜!」ですね。聞かれたら大変だ。ご忠告、ありがとさんでごわす。

>ルーマニアの旅だったのですね。

そうなんです。6月下旬からのベルギー・アルデンヌ地方&オランダ・アイゼル湖を中心と旅の前の4月は、初めて訪ねた土地だったんです。ルーマニアって、旧東欧圏では唯一の、イタリアと同じ、ラテン語の人々の国なのですね。「通り」はストラーダ=stradaと読み書きするなど、イタリア語と同じ単語や似た単語が結構ありますし、イタリア人と同じく、賑やかで楽しく、いい加減な人が多いのも共通していて、昔から一度行ってみたいと思っていた通りの結果でした。ただ、特に北部お地方は、経済的にたいへん遅れていて、日本の50年ほど昔のように、下水道などはまだ完全に整備されていないなど、ちょっと鼻白む場面も多かったのですが。。。行ってみて、良かったです。

といっても。旅は、どこへ行っても楽しいですけれども。
しかし、やっぱり、いちばんはイタリアですね。今度は、またイタリアへ行ってみたいな、と。いつかお話しましたが。。。と言いつつ。まだ手配は終わっていません。トホホ。
hiroshi
2014/08/27 13:40
〜上から続く〜

アマルフィもポジターノも、泊まったことがないもので、murmur1さんの今回の旅日記、興味津々で拝見しています。ただ、自分ばかりがコメント欄を汚し続けているのが、大変申し訳なくて。。。いえ、「気にせず書き込め」といつものごとくおっしゃるに違いないのは分かっているのですが、やっぱり、超人気ブログでらっしゃるから、なんとなく負い目を感じるのですね。それも気にしなくてもいいではないかと、頭では考えるのでありますが、気持ちの方はどうもいけません。他のファンのかたにご迷惑をおかけするのはいちばん嫌なもので。。。

引き続き、続編を楽しみにしています。
拍手欄に書かせていただくことも多いでしょうが、どうぞ、こちらへの気配りはご無用に願います。好きで書かせていただいているだけですから、お気になさらずに
hiroshi
2014/08/27 13:40

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