潮風の中で〜クルーズと街歩き・覚え書

アクセスカウンタ

zoom RSS 客船『Q.V』の、小さな博物館とブックショップ。

<<   作成日時 : 2015/12/10 17:54   >>

ナイス ブログ気持玉 15 / トラックバック 0 / コメント 4


シーズン到来。


画像



毎年恒例のごとくにお借りして載せているデパート「John Lewis」の、今年のクリスマス・バージョンを今冬もまた、You Tubeから借用。。。

画像昨シーズンはペンギンを友とする少年の愛と友情の世界のハナシであったが、今季の動画は、熟れるほど人間として大成していないにも関わらず「熟年」などと、身に余る呼称を頂戴して穴があったら入りたくなる我ら老年世代にとって、かなりのインパクトがある作品となっているように思います。

画像この世から消えてどこか別の世界へと強制移住された後。
作品のように、たとえクリスマスという時期にだけ、つまり年に一度だけでも孫に会えるのならば。。。かなり幸せな死後の世界ではないでしょうか。幽界をさまよったり地獄の血の池を巡らされたりするよりも、はるかに嬉しい。。。

画像「月の上のオトコ」になれるかなれないか、それが問題となる、現世とのおさらば、間近となった世代の独りとして。

この動画を見るたびに泣けてきます。








さて。
以下、前回に続いて、久しぶりに乗ってきたクルーズ客船の乗船記、いわば続“総集編”、です。


画像


画像



で。
まずは、上記「ジョン・ルイス」の話題にあわせて、クリスマス・デコレーションのハナシから。。。

クリスマス・ツリーやリースなど、クリスマスの飾り付けは、クルーズ船、キュナードの『クイーン・ヴィクトリア』ではイブの1カ月前、11月24日に始まりました。

普通、キリスト教圏ではアドベント(11月30日)にいちばん近い最初の日曜日を飾り付け初日とするようですが。。。

船内は広大だから、でしょうか。
少し早めにスタートしたようでした。終日航海日が多い航程で船内でのアクティビティが目白押しであったですから、乗船客の邪魔にならないように、ひそやかに、少し余裕をもたせて始めたのかもしれません。

画像「Holiday Decorators」の文字を背中に背負った、歌舞伎の“黒衣”のようなユニフォームを身にまとった女性たちが、手早く、次々に飾りつけを進めていました。

画像ツリーやリースの色は、比較的に地味に見えました。今年で175周年を迎えたキュナードのコーポレートカラーというかイメージカラーの、赤、黒、ゴールドの三色を組み合わせただけの、比較的にシンプルな飾り付けでした。

↑ ↓ 画像は、その作品のいくつかを。。。


画像


画像


画像


画像


画像


画像



ハナシは変わりまして。


画像


画像



船内で、一番印象的であったのは、ブックショップと図書室と小さな↑↓ 博物館のコーナーでした。

これはまぁ、これまでも何度か書いてきていますが。少々個人的な好み、というか趣味の範疇に入る類いが背景にあってのことですけれども。


画像


画像


画像


画像



そは何か?
オーシャン・ライナー時代の船の歴史と、その中の悲劇の一船、『タイタニック』です。


画像


画像


画像



1912年4月14日深夜、ニューファウンドランド沖で氷山にぶつかって翌日未明、数多くの命をかかえたまま沈んでいったあの、客船『タイタニック』の資料が小さな博物館コーナーにもならんでいましたが、それ以上に数多くの書籍が、驚くほど図書室で所蔵され、あるいはブックショップで販売されていました。

『タイタニック』のホワイトスター・ラインを吸収、合併したのがキュナードですから。
つまり、『タイタニック』のすべてをそのまま継承している、オーシャン・ライナー時代の伝統を引き継ぐクルーズ船会社は現代ではキュナードしかないわけですから、当然と言えば当然であったワケですけれども。。。

で。
かなりの時間図書室に入りびたり。。。


画像




一方のブックショップは、小さなスペースながら、あたかもロンドンのあの書店街、地下鉄のレイチェスター広場(Leicester Square )から至近の、美しいセント・マーチン・レーン(St. Martins Lane)と後期ヴィクトリア朝の建物が並ぶチャリング・クロス・ロード(Charing Cross Road)の間を結ぶ書店街、セシル・コート(Cecil Court)の書店街の中の、一軒の本棚の前に立ったかのような趣があり、 雰囲気に飲まれました。
そしてその本棚の一本には、上から下まで『タイタニック』関連本がぎっしり。


画像


画像



結局、3冊も買い込んでしまいました。

うち、とても気に入ったのが、写真やイラストなどビジュアルをも詰め込んでとても見やすく判りやすくまとめられていた↓この一冊。


画像



1997年に公開された映画『タイタニック(Titanic)』=ジェームズ・キャメロン脚本・監督=でも描かれていた、救助艇に乗るように望む夫の願いを聞き入れず、女性一等船客ながら救助艇を降りて沈む『タイタニック』甲板で夫と抱き合い、結局船室に戻ってベッドの上で手をつなぎながら死んでいった、百貨店メイシーズを世界的な有名な店へと発展させた経営者イシドー・ストラウスとアイーダ夫人のカップルなど、『タイタニック』で実際にあったいくつもの実話をまとめている、なかなかの本。

新聞紙2ページ大の↓カタログが付属されており、これも、なかなかの出来栄えで、クルーズ中、キャビンの壁に貼り付けていました。


画像



この本では、一等、二等、三等などクラス別生存者と死者数ばかりでなく、男女別の詳しいそれを載せていました。クラス別の生存率は有名なハナシですから知ってはいましたが、男女別クラス別のそれは、初めて知りました。

たとえ一等船客でも、男性の生存者は3割程度。
二等船客にいたっては1割さえ切ります。そして、この時代、この船で死んでいった9割はオトコであったのでした。

もの心ついたばかりの子供のころから「男は潔くあれ。か弱きおんな、子供を守るのが男としての務め」と父親や祖父に厳しくしつけられましたが。。。
英米の男たちは、かの大事故の折にキチンとその身の処し方を果たしていっていた。
しかるに、わが身ははたして、今、この船が似た大惨事に遭遇したとしたら、父や祖父の言いつけを何のわだかまりもなく果たして守り切ることが出来るのかどうか。。。女々しく、連れ合い、相棒のあとを追って早々と救助艇に逃げこむのではなかろうか。。。
キャビンのベッドの上で、自問自答を繰り返した時間もありました。


画像


画像


画像



当たり前かもしれませんが。。。

『クイーン・ヴィクトリア』はキュナードの船ながら、もう、残念ながらオーシャン・ライナー型の船ではなく、クルーズ客船に過ぎません。

クルーズ・ファンならご承知のとおり、“ヴィスタ・クラス”と言われるカーニバル・グループの8〜9万トンクラスのクルーズ客船で、フィンカンチェッリ社の、ヴェネツィアの大陸側、マルゲーラ造船所を中心に造られ続けた船の一船です。

“ヴィスタ・クラス”船は、キュナードのほか、カーニバル・グループではHALやプリンセス、コスタ、カーニバルに配船されており、自分はユーロダムやウェステルダムなど何船か乗った経験があります。


画像



このためでしょう。
船の基本的な造りや雰囲気はその体験済みのプレミアム・クラス各船と似た印象で、とくに、キュナードと同じくオーシャン・ライナー時代からの長い歴史を持つHALの船と、プラスチックや金属素材を排してホンモノの木造家具や木造りの小間割などで比較的に小さめに区切ったスペースをつくりあげ、クロス張り、皮張りの家具を多用した船内の造作などは、とてもよく似て見えました。
かの時代のイメージを大事にして船のムードや味わい、テイスト感を造っていると感じました。

と。
たわいのないことに感じ入ったり、考え込まされたり、どうするか自問する日もあった、キュナード船でのクルーズ旅でした。
 



テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 15
ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス
なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー)
かわいい かわいい かわいい

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
こんばんは、hiroshiさん。
もう、ぐぐぐっと引き込まれてしまいました。

まずはクリスマスのディスプレイの作り上げられていく様子と、
その様にうっとりです。
今でさえこんなに素敵なんだから、完成した暁には、もうどこに佇んでも夢の世界ですね。


hiroshiさんの買われた書籍のご紹介も、とってもありがたいです。船内の本屋さんで買われたのですね。
是非に覚えておきたい一冊になりました。
ありがとうございます。

タイタニックの映画の中、ベッドでてを握り合うご夫婦。
実在する方がモデルでらしたのですね。
とても心に刻まれるシーンでしたが、そうだったのですか。
知らなかった。
教えてくださってありがとうございます。

男性がそんなに亡くなられたのですね。
小さい頃からの教えに従い、というところに小さい頃からの
教育の重さを改めて考えさせられます。

次のお話し、楽しみに楽しみにお待ちしております!
murmur1
2015/12/10 23:13
murmur1さん、こんばんは。

お目通しいただき、まことにありがとうございます。

> 男性がそんなに亡くなられたのですね。

そうだったんですね。
自分も、この船に乗ってこの本を読むまで、クラス別の生存率だけしか知らなかったもので、かくも男性乗船客たちは女性たちに命を譲っていたのか。。。ま、ちょっと極端な言い方ですが、ライフボートはいずれも、女性優先で先に救助していますから。。。あ、たった一船だけですが、40人収容のライフボートにあるご夫婦ら5人の一等船客と7人のクルーだけでが乗船していち早く脱出した船があり、後刻、金を払って自分たちだけが助かろうとしたなどと「タイタニック・スキャンダル」と呼ばれ、猛烈な批判を浴びた有名な事件がありましたよね。。。ま、その例外を除いて、男は船と運命を共にした人たちの方がグンと多かったことを知りました。

逸話はいろいろと数多いですが。。。

本屋さんと図書館は秀逸でした。子供向けの愉しい本もいっぱいにありました。
お乗りになったら、ぜひぜひ、お訪ねになってください。なかなか面白い場所でした。
hiroshi
2015/12/10 23:49
こんばんは、hiroshiさん。
あのクッキーはマドモアゼルcと言う所の物です。
日本橋三越地下一階に入っています。

私も知りませんでした。
HPを見ますと、写真のクッキーは、
クリスマス限定の物のようですね。
HPには載っていませんでした。

他の物も可愛い!
そして、どのクッキーも美味しかったです。
胡椒を練り込んだくっきーや、スノーボールも有りました。

どの形も可愛いし、美味しいし、困っちゃいました。
hiroshiさんのご覧になった文字、写真では見にくくて、
ご苦労を掛けさせちゃってすみませんでした。
『NOEL』って刻まれていたのでした。

奥様もお好きかもしれません。
蓋を開けては、意味もなくニコニコと、眺めていたく
なっちゃいました。

以上取り急ぎ。
murmur1
2015/12/13 22:48
murmur1さん、こんばんは。

お休みなのに、ありがとうございます。さっそくHPをチェックさせてもらいました。

実は。
先生の今回の記事、こちらがある会合で外出していた昨夜、わたくしメよりも相棒が先に自分のPCで読ませていただいて、いたく好奇心をくすぐられた風情でして。。。深夜に帰宅したら、さっそくこちらに「あのクッキー、食べてみたいからネットで調べて♪」と訴えてきまして。。。

で、かなり調べたのですが、結局判らずじまいで泣いておりました。
おかげさまで、マドモアゼル・セを教えていただいて、次に上京する機会に相棒は「さっそく買いに行ってきます。ありがとうございました」とお礼を申しております。ホントにありがとうございました。

そうですか。
あの文字はお店のヒントではなく『NOEL』であったのですね。道理で、あの文字列ではポーランドのサイトばかりヒットしていました。

ホントにありがとうございました。
hiroshi
2015/12/13 23:22

コメントする help

ニックネーム
URL(任意)
本 文




会社設立 大阪市
   
アクセスカウンター
出会いライブチャット出会いモバコイメル友

客船『Q.V』の、小さな博物館とブックショップ。 潮風の中で〜クルーズと街歩き・覚え書/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる