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zoom RSS シベニク、世界遺産大聖堂に72体の“生首”?

<<   作成日時 : 2016/02/12 20:23   >>

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人の頭部だけ、72体? いや。。72頭?? 
それが、ぐるりと壁面上部、目の上3メートルほどの高さで横一線に取り巻いていました。


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教会。
それも、海越しに見える、↓ あのルネッサンス様式の丸いドーム天井が威圧的な、有名な大聖堂なのに。


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ちょっと異様で、おどろおどろしく、一見、こわい、怖い


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画像顔だけや頭だけが外壁にいくつも並ぶ光景は、たとえばシェナのパラッツォ・スパンノッキ→のごとくに、中世ヨーロッパではさほど珍しいことではないのですが。。。

でも、スパンノッキ宮でははるか上部、高さ10メートル以上の4階部分に並んでいて、下から眺めてさほど圧倒感、恐怖感はない。

加えて。
感情的に、この日の天候の影響もありました。
前日の、時ならぬ春の大雪の影響でこの日もまだ天気は悪く、降ったり止んだりの寒い日であったため気持ちが萎えていたせいもあったのでしょう。
ちょっと異様に見えました。


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と、感情だけで書いている、出だしですけれども。

今回は、昨年春、四月の旅の「覚え書」です。
以前書きましたが、パッケージ・ツアーに参加してのそれでした。

で。

ツアーで巡る旅の最大の欠点は。。。といってもツアー会社に非のある話ではなく、こちらの態度の問題ですけれども。。。

下調べをしないか、してもせいぜい、手抜きでいい加減な調査でお茶を濁してしまうこと。
なにしろ、赤子の手を引くように至れり尽くせりで、なぁ〜〜んにもしなくても、見どころを網羅して、交通の便もおさおさ怠りなく万全な体制で、連れて行ってもらえるのですからね。

とくに今回は、クルーズ旅で過去に何度か訪ね終わっている、アドリア海沿いのちょっと有名な観光地も混じっていため、初めて訪ねる街であっても、ついつい、事前調査はいい加減になってしまっていた。


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その代表的な初訪問地の一つが、こちらでした。

どちらか?

ヴェネツィア共和国傘下にあった15世紀から16世紀にかけて、100年以上もかかって完成をみた世界遺産、聖ヤコブ大聖堂のある、ダルマチア海岸ほぼ真ん中にある街の、大聖堂の東壁面。
クルカ川河口に開けた古い港町、シベニクのシンボルの大聖堂。

いい加減な下調べで、この大聖堂はこの街最大の観光拠点であることだけは知っていましたが。
まさか、横一列に並ぶ“生首”。。。

。。。あ、ナマではないですね。石に刻まれた彫刻であるから。。。

でも、大きさはまさに人頭大。
しかも、今にも動き出して空中へジャンプするのではないのか、と思えるほどの精巧な造りで、目をぎょろりとむいたさまざまな表情が、まるで生きているかのようでしたし。

このおっかない顔を持つ頭部だけが横一列に並んで大聖堂へ入ろうとするこちらを睨み下ろしてくるのですから。

これは怖かった。


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プリトヴィッツェ湖群のホテルを出発するときは、前日の雪が雨に変わっていた。


ということで。
再び、昨年春四月、アドリア海沿いのスロヴェニアやクロアチア、ボスニア・ヘルツェゴヴィナ、モンテネグロを巡った旅の「覚え書」です。

ま、ありふれた観光ツアー旅ですから。
ツアー参加者一行と落ち合った地元のガイドさんは、建設された時代とか、堂内の見どころとか、良く言えば無難な基礎知識、悪く言えば通りいっぺんの説明だけでガイドは終わりました。

何者がこんな造形を造ったのか? 
ヴェネツィア共和国領時代に、このダルマチアにもイタリア同様、美術工房はあったのか? 
そういう、美術史のハナシはなし。

で。
帰国後、ネットで調べてみると。
ヴェネツィア大好き人間にとって、なかなか面白い歴史を、この大聖堂は持っていました。
大聖堂の出入り口に ↓ 真っ裸のアダムとイブが見下ろしているのも珍しいですし。


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72体の頭部。
タネを明かせば、聖ヤコブ大聖堂建設当時、この街生え抜きの街の指導者や有力者たちであった、72人の顔だそうな。

この顔が、ユネスコの世界遺産登録となった大きな理由の一つでもあるワケで。。。

造ったのは、ダルマチア・ヴェネト、つまりヴェネツィア共和国時代のザーラ、現在のザダルで生まれてヴェネツィアの工房で修業を積んだジョルジオ・ダ・セベニコと。

画像彼の死後、後を引き継いだ、同じくダルマチア・ヴェネト生まれでヴェネツィアとフィレンツェで修業を積んだ、ヴェネツィアのサンタ・ヘレナ教会→ファサードのヴィットーレ・カペッロ像をはじめドゥカーレ宮殿やフラーリ教会などヴェネツィアにも数多くの作品を残したニコロ・ディ・ジョバンニ・フィオレンティーノが精魂込めて造った作品なのでした。

画像つまり、この聖堂全体は、かの共和国時代の、言ううところの「ヴェネツィア派」の美術作品でもあったワケです。


と、いきなり、イタリア語ではセベニコ(Sebenico)、クロアチア語ではシベニク(Šibenik)の大聖堂のハナシに入っちゃったですが。。。

まずは、春4月の大雪に見舞われた復活祭の日のプリドヴィッツェ湖群国立公園から脱出して、翌4月6日、シベニクへ向かってツアーバスが走り出して以降の『覚え書』を。。。

プリドヴィッツェ湖群国立公園のゲート2近くのホテルを出発したのは午前9時半。天気は、前日の雪から雨に変わっていました。
ツアーバスが、ダルマチア地方でアドリア海と内陸部とを隔てるヴェレビト山脈の内陸側を南北に結ぶ高速道路へ乗ったのは約1時間後。

画像しかし、ゲートナンバー12、ゴスピチ(gospic)で高速道に乗って走ること、わずか30分後。
高速道は高山帯に入ったゲートナンバー13、ゴミヤ・プロチャ(Gornja Ploča)で、 前日の雪がまだ残っているため閉鎖されていて、ツアーバスは止む終えず一般道へ。。。残念。


ハナシは変わりますが。

ヨーロッパで、車を自ら運転している時はこちらは写真をとれないから、助手席や後部座席に座った連れ合い、相棒に頼んで通り過ぎる光景を写真に収めるのですが、手ブレ、ピンポケなしでキチンと撮れているのは3〜4枚に1枚くらいです。

しかし、こう、ツアーバスに参加して自分で窓の向こうの光景を撮ると、ピンポケ、手ブレ写真はその逆。3〜4枚に1枚くらいしか失敗の写真はない。

たとえば。
かつて、ヴェネツィア共和国時代にヴェネツィアの人々が『ヴェネツィアの二つの目』と言った、アドリア海の共和国領の重要な交易・監視ポイントの街、ザーラ、現在のザダルの東郊外にある小さな村の鉄道駅、グラチャツの駅前に、今は使われなくなったSLが展示されているのを見つけ、通り過ぎる一瞬のチャンスにモノにした ↓ 時の喜びとか。。。


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こういう、道中の写真撮影が、結構好きなのですね。

今回も、これは下調べ済みであったのですが、途中のヴェレビト山脈国立公園パクレニッツァ国立公園クルカ国立公園など、通り過ぎるクロアチアの風光明媚なポイントも、車窓から数多くカメラに捉えました。


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↑ ↓ 石灰岩、カルスト地形を持つ、白い肌合いのヴェレビト山脈。

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中世から近世まで大理石採石場であったパクレニッツァ国立公園近くのジーラ山。標高850メートルだそうだが、高さおよそ500〜600メートルの高原の中で屹立した独立峰のため、格段に高く見える。クロアチアの登山愛好家に好まれている山の一つだという。


その一つに、2003年に完成した、クロアチア一高い位置にある延長の長いトンネル、ヴェレビト山脈を貫く標高1,000メートル越えの高地にある長さ5・7キロの高速道路トンネル「スヴェティ・ロク・トンネル」の通過を楽しみにしていたのですが。。。


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↑ 一般道から見上げた、雪で閉鎖中の高速道区間。白く橋脚の見えるあたりがスヴェティ・ロク・トンネルらしい。


画像ツアー・バスは、閉鎖区間の終わった、ザダルの街近郊の、ザダル2インターからようやく再び、高速道に上りました。


画像高速道にあがって間もなく、クルカ国立公園を流れるクルカ川を渡った。はるか遠くにアドリア海が見え始める。


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間もなく、シベニクの街だ。



おかげ?で。
そのせいで、シベニク着は1時間ほど遅れ、お昼過ぎになってようやく、この街の駐車場にツアーバスは滑り込みました。

駐車場からほど近いシベニクの港には、もうすぐ北へ全鳥飛び去ってしまうという白鳥の群れの一部がまだ逗留中で、我々がこの辺りに到着した時、近づく飛翔の準備をしている白鳥たちを何羽も見たのでした。


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