潮風の中で〜クルーズと街歩き・覚え書

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zoom RSS QV船内で心奪う、今は昔、定期航路客船たちの姿。

<<   作成日時 : 2017/01/29 10:38   >>

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遅ればせながら。

ようやく、話題の映画を観てきた。

8年前の「文化庁メディア芸術祭」のマンガ部門で、残る3作品と共に優秀賞を受けた、こうの史代の同名漫画のアニメ映画化作品だ。

あの太平洋戦争時の広島、そして呉を舞台に、「北條すず」という名の主人公と、彼女を取り巻く人々を登場人物に、あの当時の日本人すべてが、貧しいけれども健気に生きていた姿をしのばせてくれた。
そして、ヒロシマと呉を舞台にしたこの群像たちが、戦時、ある種異常な環境下の当時の日本の片隅で、それでもなお、生き生きと生きていく姿を淡々と描いていて、時折涙ぐみながら眺めてきた。

観終わって、ホッとひと息。温かさが胸の奥に広がった。
You Tubeで予告編動画をお借りした。





こちらは、体調が良くなく、出かけるのが億劫でもあったもので、さほど観たいとは思っていなかったのだが。。。連れ合い、相棒が、以前から、「ぜひ、ぜひ」と誘い続けるもので。。。

結果、劇場の座席に座って、とても良かった。
あの流行語「じぇじぇじぇ!」の能年玲奈から名を変えた「のん」が主人公すず役で初挑戦したあの声も、画面の情景によく合っていて見事だった。

以前、一度書いたが、あの戦時下、日本の200を越える都市が無差別大空襲に見舞われ、投下された爆弾の総合計は4トン積みトラックに換算して4万台分、16万トンに達するそうだ。

画像わがふる里もその大空襲に見舞われた街の一つで、当時こちらは幼児でおよそ15キロほど離れた山中に疎開させられていて、空襲で真っ赤に燃え上っているわが街を深夜、親に抱かれて眺め下ろしていた記憶がある。その衝撃から2週間ほど後、終戦の声を聞いて親や家族ともども生家に帰ったが、家や周囲の街並みは見渡す限り焼け野原で、庭の防空壕も潰れていた。

その後、少年にと成長する過程で親類縁者の大空襲の犠牲者や、逃げ惑って川に終夜身を沈めて命拾いした親族などから大空襲や大戦時の厳しかった日々のハナシをいろいろと聞いていくのだが。。。

二度と経験したくはない、と前置きしつつ、当時の思い出話をよくしてくれた両親はもとより、「すずさん」と同じ昭和元年生まれの叔母も叔父も親類縁者も、もう、あの大空襲体験を語れる人は周囲で皆、みまかってしまった。

ありきたりの、陳腐な、映画鑑賞談ではあるが。。。悲惨で悲しいあのような体験は、今の若い人たちに絶対に体験させるべきではない。深くそう願っている。



    ▽  △  ▽  △  ▽  △  ▽  △  ▽ 
 
      
                 


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クルーズ船『クイーン・メリー2』の先代、『RMS クイーン・メリー』(81,237トン、当初は「クイーン・ヴィクトリア」と名付けられる予定であったところ、ジョージ5世の勘違いでジョージ5世の王妃名、メリーとなったといういわくつきの名船の模型、縮尺400分の1。船は1936年5月就航、1967年12月引退、ロングビーチで博物館、ホテルなどとして保存されている)。

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ハナシは変わって。
我ながらもう飽きるほど長々と書き綴っている、カナリア諸島へのクルーズ旅日記の続きである。


客船『クイーン・ヴィクトリア』のデッキ2、船尾の「ブリタニア・レストラン」近くに、「チャートルーム」と言う名のラウンジがあった。

いかにも船会社らしく、「海図室」の名にちなんで文字通り、大航海時代の地図などを集めて壁いっぱいに展示し、レストラン入りを待つ乗船客のためのウェイティング・スペースが本来の役割の、小さな体育館ほどのスペースであった。


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そして。
この一角も、ゆったりと物思いにふけれる、心魅かれた好きな空間の一つであった。

この一角の何に惹かれたのか?

この船会社、キュナード・ラインの、20世紀初頭から後半にかけて七つの海を漕ぎ渡った、憧れのオーシャン・ライナー時代の船の模型や絵画が数多く並んでいたのだ。


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「懐かしき」、オーシャンライナー時代の船。。。

。。。と書けば。

何をこしゃくな! 大西洋、太平洋定期客船時代の当時、若くして早くも客船に乗ったことがある、と言うのか!? と、明治、大正時代の文豪や日本の近代化に貢献した、あるいは戦後日本の復興をけん引した先達、先人たちにお叱りを受けそうだ。。。

が。
こちらは昭和二けた生まれの凡人。もちろん、オーシャンライナー時代の客船などには乗ったことはない。

乗ったことはないが。。。まだ若者のころ、日本の社会史で言えば“'60年安保”のころにオーシャンライナー客船の存在を知って、以来、憧れ続けていた。


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画像ご存じ、『クイーン・エリザベス2』(70,327トン、1968年就航、2008年引退。ドバイホテル計画が挫折して以降、その後どうなっているのだろうか?)の模型。

画像2007年春、横浜に寄港した折に写真を撮った。



オーシャンライナー客船。

どうやって知ったか? いや、何で知ったか??

答えは簡単だ。
映画である。
いまでもはっきり、筋書きを思い出すことが出来る。

名画座、と言えば聞こえはいいが、池袋、場末の二番館、あるいは三番館か? 再上映専門の小さな劇場で、3年遅れほどで見た映画、『めぐり逢い(An Affair to Remember)』=1957年制作、You Tubeから借用=がそれ。





ケーリー・グラントとデボラ・カー主演。

画像上の動画は、ニューヨークへ向け、マルセイユを発った船に乗って知り合った二人が、寄港地のヴィル・フランシュ・シュールメールでケーリー・グランドの叔母の家を訪ねる場面で、ピアニストであった叔母の弾くピアノの音に乗ってこの映画の主題歌を口ずさむ、印象的なシーン。だから、船でヴィル・フランシュを訪ねてみたいというのも夢の一つであったのだが。。。

そして。
現在只今の年齢になって振り返ってみると、甘ったる過ぎるほどのラブストーリー物語だったんだなと、改めて思う。


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当時はネット社会などなかったから、この船の名を探すのがとても難しかった。

学生であった分、金はないが時間だけは山ほどあったから、図書館はもとより、映画配給会社などあちらこちらを訪ねて必死になって調べた。
結果、分かったのだが、あの船は当時、ニューヨークと地中海のジェノヴァ、ナポリなどを結んでいたアメリカの定期貨客船で、名前は「コンスティチューション」(28,000トン)。

その調べていた間に、オーシャンライナーの知識を取得。
キュナードの各船たちの名も知っていった。


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そんな船々にいつの日か乗ってみたいと憧れ続けていたが。。。

やがて社会に巣だって、そんなオーシャンライナー船“遊び”をしている時間も無くなって。そして、そのうち。。。こちらが30代半ばのころであっただろうか、「コンスティチューション」所有船会社が倒産。同時に、世界のその手の船は飛行機との競走に負けて次々に消えていって、「もう船旅の時代は去ってしまった」と諦めた。

それが。。。
いつの間にか、こちらの知らないうちにクルーズ船時代が始まって、今度は違った形の船旅時代に突入。。。
昔、
一度書いたが、こちらは、21世紀に入って3年ほど経るまで、そういう時代がやって来ていることをまったく知らなかったのだ。


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もう一つ、モデルシップのハナシ。

船に限った話ではなく、汽車や電車、飛行機などを含めて、ホンモノそっくりの縮尺模型にのめり込むのは、男ならば大概、子供のころに経験しているのではなかろうか。男のロマンの世界である。時には、女性にさえ、そういう夢あふれる趣味を大人になってもなお、お持ちになっている人さえいる。

だから、だろう。

この船で初めて巡り合った、これだけの本格的なオーシャンライナー客船の模型や絵画はわが幼き日の遊びの世界を思い起こさせてくれて、とても懐かしく。

この船に乗って良かったと、今でもとても感謝している。のだ。


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最後に。
デッキ3の“一等地”に置かれていた、クルーズ船『クイーン・ヴィクトリア』の模型。
ずんぐり、むっくりと、オーシャンライナーの船型とはかなり違う。しかし、船の内装は、オーシャンライナー船の血統をしっかり伝え持っているように感じた。


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コメント(3件)

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こんばんは、hiroshiさん。

ぶあはっはぁ〜〜〜。
最新記事、私一瞬見て、乳児だと思いました!
あれ?誰の赤ちゃん?って。
でぇ〜こんだったのですね。

すっかり間違えちゃいました。やだん。

hiroshiさん、この場所好きでした、私も。
雰囲気が良いですね。
我が家ででは乗船した船の模型を買うことにしています。
QV,QE2船になりましたよ。模型。
QMは今の所予定ないんです。

QVの方を先に乗船したので、QVの印象が強いです。
名前的にQEの方がどうしてもメジャーになっちゃうので、
同じ時期、同じコースだとQVの方が落ち着いた時間が流れていたような気がします。
自分が乗船するならQEに拘らないです。
何人ものツアーの添乗員さんがワサワサしてたのが、マイナスポイントにもなるかな、QEでは。
QVでの添乗員さんたちは、
乗船客に紛れるのが上手でした(笑)
これ、褒め言葉です。ご自分たちも楽しんでるのがわかって
見ていて気持ちよかったです。

映画、今ちょっと評判ですよね。のんの声優の声が評判
良いそうですね。
私は、ジブリ作品の、『火垂るの墓』がダメなんです。
絶対にテレビで放映されるたびに、絶対に今回は見ないって決めていても、結局見ちゃってそして、号泣しちゃんですよ。

戦争を知らない私たちは、どんどんそちらに道が向かっている気がしてなりません。
ちゃんと戦争が悲惨で悲しくて絶対にしちゃいけないものなんだって、沢山ブーストされないといけませんね。
murmur1
2017/02/07 19:21
murmur1さん、こんばんは。

お返事遅れました。
どうしても外せない所用が一つありまして、不調(?)な老体に鞭打って出かけていて、たった今、帰宅しました。
。。。と、なんか言い訳している具合が最近、続いているような?気がします。早く寒い季節におさらばしたいですね。とほほ、です。

そうなんですよ。
murmur1さんに赤ちゃんだと誤解させるなど、ホントにふてぇでえこんでござんすねぇ。そのうち、ひっぱたいて、叩き切って鍋茹での刑、ぶりでえこん、くらいに始末して胃袋に納めますんで、どうぞ、許してやっておくんなせぇ。

と、馬鹿、書いていますが。。。

>この場所好きでした、私も。
> 雰囲気が良いですね。


お仲間、お仲間

そうですか。モデルシップをお揃えですか? それは羨ましい。船のお店でも見かけましたが、こちらも小さな奴を買おうかと思ったのですが、なんとなく、買わずに下船しちゃいました。

QE、乗ってみたいです。
QM2は、ちょっと図体が。。。あれほど大きいと、ちょっとこちらの好みに反するものであれは迷いますが、QEはぜひ、先輩に続いて。。。と思っています。
hiroshi
2017/02/07 23:26
〜上から続く〜

お乗りになったQEのカウントダウン&ニューイヤークルーズ、確かに、ワールド航空サービスやクルーズプラネットなどから送ってくるクルーズツアー募集の雑誌に載っているのをみました。あの手、ツアーに参加された方々が多かったのは、納得です。

映画、良かったです。
戦争は嫌ですね。どうなるんでしょうね。これから先。。。
hiroshi
2017/02/07 23:26

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