潮風の中で〜クルーズと街歩き・覚え書

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zoom RSS 昨年晩秋のヴェネツィアで。。

<<   作成日時 : 2017/05/23 22:19   >>

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バラ、である。
といっても。素材は紙だ。折り紙のバラが、わが家で“増殖中”。


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こちら、生まれつき手先は不器用なうえ、最近では軽い手足のしびれまで発症中とあって、こういうモノをいともた易く仕上げることのできる家人の指先に、ついつい、「シビレルぅ〜!」と声を張り上げたい気持ちになるもので。。。

ついつい、「覚え書」の先頭に。。。


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ということで。
そのホンモノも、わが家の庭で開花が始まった。

で。こういう名を聞くとついつい、クルーズライン、キュナードを連想してしまう「クイーンエリザベス」を筆頭に、バラのHT(ハイブリッドティー)種生みの親ともいえる20世紀中盤のフランスのバラ育種家に因む深紅のバラ「パパメイヤン」。。。


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ことのついでに、以下、現在開花期を迎えた庭の花を「覚え書」。。。



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↑ 「坐れば。。。」の白花が昨日から咲き始めた。
先だって「立てば。。。」の花↓は、かれこれ十日前程から。。。


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↑ニワフジ。



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恒例の、フラの踊り手たちの祭典が先週末2日間、朝から夕方までぶっ通しで、恒例の会場、富岩運河環水公園野外劇場で開かれた。

こちらの地方3県から、今年もまた40近いフラ・ハラウが参加。1ハラウ20分に制限しての熱い競演に、フラ好きな方々が熱心に鑑賞していた。

天気も暑く。今年初の「真夏日」。
30度越えの熱風に、気がつけば、手中のカメラもレンズの上で卵焼きが出来るのではないかと思うほど熱していた。出演者の皆さん、大変だったことだろう。熱中症にかからず、良かった、良かった。



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画像昨年11月、初めてNCLの船に乗ってきた。

飽きもせず。ヴェネツィア発、のクルーズ船だ。
アドリア海やエーゲ海、地中海の似たような街々しか巡らないのに。。。

悪友のキミらが揶揄する通り。
「同じ場所ばっかり。アホみたいな旅」。。。ではあるが。
やっぱり、「ヴェネツィア発」のクルーズ船は、超シビレるのだ。船上から眺める、世界遺産のあの街の目くるめく光景は、ただただ溜息が出続けるのだ。


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ヴェネツィアでは、「あちらへ行ったり、こちらを巡ったり」という言葉の使い方を方言で「登ったり、下ったり」というそうだ。
もちろん、ヴェネツィアに山や坂があるわけではない。
ではなぜ「登ったり。。。」なのか?

この街を彷徨えば答えはおのずとわかる。
小さな運河、方言で「リオ」という小運河の上にかかる小さな太鼓橋の上り下りを指すのだ。

ヴェネツィアをのんびり彷徨うことは、まさに、その太鼓橋を登ったり下ったりすること、なのだ。


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ハナシを戻して。

11月のヴェネツィアである。当然、アクア・アルタの季節入りしていた。
広場が水で埋まった際の通路となる足場が広場のあちらこちらに。。。


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上の縦長写真のハナシであるが。

サン・マルコ広場に向かってアーケード下、右上に、これまで何度か書いてきた、ヴェネツィア共和国にとって最大の“国難事件”とされる、14世紀初頭のティエポロの反乱事件で、石臼を反乱軍の旗手に投げつけて反乱軍壊滅の引き金を作った殊勲の「石臼ばあさん=ヴェッキア・デル・モルタイオ(Vecchia del Mortaio)」のレリーフがある。

モルタイオを勝手に「石臼」と訳し続けてきたが、ホントは乳鉢と訳すのが正解だ。しかし、乳鉢なんて、日本では昨今、ドクターか薬剤師以外は誰も知らないのではなかろうか。



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世界でも稀有な、海の上の中世都市。
今回は、4年ぶりの訪問だった。

7〜8月の夏と11月〜2月の冬は、まだこちらを訪ねたことはなかったのだが、今回初めて、冬間近な霜月に、訪ねることが出来た。一応、一年十二カ月のうち、一つの月を新しく攻略できた、ということになる。とはいえ、まだ5つもの月の、この街の季節情緒や景色は未知の世界なのだ。


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自分はなぜ、かくもヴェネツィア発のクルーズにこだわっているのか?

ハナシは長くなるが。。。

2012年、松の内が終わったばかりのころの真冬、ジリオ島近くの浅瀬で座礁し、32人もの死者を出したクルーズ船、コスタ・コンコルディア座礁転覆事故の影響である。

あの事故を契機に、世界中で大型クルーズ船を見る目が一段、厳しくなったような気がするが。。。
なかでも、観光名所や住民らの生活圏間近な潟を大型クルーズ船が航行し、波浪などでさまざまな生活被害を受けているヴェネツィア市民の心に火がついたのが痛かった。


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これまで何度か書いてきたとおり、自分の好きなこのヴェネツィアの街で、大型クルーズ船排斥運動が勃発。ジュデッカ運河からサン・マルコ広場沖合を通過するクルーズ船の航行に暗雲が立ち始めた。

その間。
行政と市民らが対立し、一度決めた航行規制などは裁判で否決されたりしてなかなか実行されず、さらに、ヴェネツィアのアクア・アルタ対策「モーゼ計画」に絡む数多くの政治家の汚職事件も起きたりして、市民たちの大型船排斥運動は一層厳しくなっていった。。。


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その市民たちの動きを後押ししたのが、ユネスコ。
登録中の世界遺産「ヴェネツィアとその潟」に関して、厳しい問題提起を突きつけた。
昨年、ユネスコはヴェネツィア市やイタリア政府の尻をたたいたのだ。

「このままではヴェネツィアは破壊されて将来水没する。大型船対策を含む治水対策など、何らかの計画を今年中(昨年中)にまとめない限り、世界遺産都市ヴェネツィアを危機遺産リストに入れる」。。。


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この勧告を契機に昨年11月には、3年前に打ち出された「ヴィットリオ・エマヌエーレ・プロジェクト」を土台に「ヴェネツィアのための協定(Patto per Venezia)が締結され、いよいよ、本格的に、今度こそ、市民らの大型クルーズ船対策は動き出したように見えるのだ。


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土台のプロジェクトの大まかな骨子は、現在の大型船クルーズ・ポート、マリッティマ港から、現在の大型船の運行ルートであるジュデッカ運河との逆方向、本土側の工場地帯のポート、マルゲーラ港へと進むヴィットリオ・エマヌエーレ運河を拡充。マルゲーラ経由で、現在のコマーシャル・シップ・ルートを行き、リド島南端のマラモッコ水道経由でアドリア海へと進む、以前一度紹介した、現在の貨物船の運行ルートだ。

いまのところ、実際の変更は2019年、東京オリンピックの前年になる計画のようで、残すところ2年、いよいよ、もうすぐジュデッカ運河経由の大型船出港風景は見納めになるらしい。


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。。。いや。
イタリア人のことだから。。。

ひょっとすると、今回こそホントに見納めになるのかもしれない。。と書くのが正しいのかも。

その見納めを前に、もう一度。。。という思いで、またまたのヴェネツィア発クルーズ旅へ行ってきたのであった。


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ヴェネツィアは、確かな大地を持たぬ海の上の都市である。
本来、存在するハズのない、幻の仮想都市といえるかもしれない。
作家・エッセイストの須賀敦子流に書けば「途方もない夢を現実として生きてしまった」(『ミラノ霧の風景』より)街なのだ。

須賀は同じ『ミラノ。。。』で。
「忍び寄る滅亡の運命の重みを感じて」ヴェネツィアの街は「溜息をもらすことがある。いつか、ホテルの枕元で私が耳にしたあのひそやかな水音は、そんな瞬間のヴェネツィアの呟きだったような気がする」。とも書いている。

ヴェネツィアのきらびやかさの裏に潜む、はかなさ。
それこそ、この街の魅力の源泉なのだ。

そのはかなさを守るために。
大型クルーズ船による、あのめくるめくこの街への入出港風景見物を諦めることくらいは、自分も、「屁の河童」と覚悟しなければいけないのだが。。。








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コメント(7件)

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こんばんは、hiroshiさん。
コメントは少しばかりご無沙汰になってしまいました。
hiroshiさんには、拍手コメントを頂きとっても嬉しいのに
こちらからコメントを入れず、無礼きわまりなくてすみませんでした。

hiroshi家のバラ、美しいですね。
お世話をされてらっしゃるのは、hiroshiさんですか?奥様ですか?どちらにしろ、素晴らしいお世話ですね。
美しい〜〜。
春バラは良い香りがしますね。
我が家の庭もお蔭様で、プリンセス・ドゥ・モナコが
咲いています。
クイーンエリザベスのお花、可憐ですね。
他のバラ達も是非、写真見せていただきたいです!


奥様のフラ、素敵だったんだろうな〜〜〜。
そんな季節がやってきたのですね。
毎年、見せてくださるのでhiroshiさんの写真で季節を感じさせていただいています。


ヴェネチアの大型船のお話。
あれからどうなったのかと思っていましたが、いよいよ
カウントダウンに入ったのですね。
大型船での入港、出港はは迫力がありますね。

コスタでのヴェネチアの出港はそれはそれは迫力がありました。シルバーでの出港とは違います。
大型船の醍醐味でした。

でも住んでらっしゃる方には迷惑なお話で、我々の方が自粛しなければならない事なんですよね。
観光客の我々は、一時立ち寄る人、大切なのは住民ですもの。
とはいえ、あの光景を大型船から見られなくなるのは、
ちょっと寂しいです。

また、コメントさせていただきま〜す。
おやすみなさい!
murmur1
2017/06/02 00:28
いや、だめだ。
これだけはコメントを加えさせてください。

奥様のバラ、美しいです。
沢山の表情を持った綺麗な色のバラ、素敵な趣味ですね。
花びらが本物に見えます!
murmur1
2017/06/02 00:30
先生、こんにちは。こちらこそご無沙汰しています。いま、先生のピンクのお宿近くにいます。明後日から、これも先生を見習って船に乗ります。帰ってから返事をさせてくださいね。ではでは♪
hiroshi
2017/06/02 10:06
こんにちは。hiroshiさんもmurmur1もお元気そうで何よりです!!

私は全然ブログのアップをしないままになっているのですが、時々旅行には出かけています。年老いた猫を一人にしておくのが嫌なので、最近は旦那と私が交互に一人旅に出るといった感じで、最後のクルーズは2年前になります。バルセロナ発ヴェネツィア着のホーランドでした。

でもヴェネチアの港にそんな話が出ていたとは知りませんでした! 2019年じゃぁ、きっとヴェネチア発のクルーズには行け
なさそうです。前に行っておいてよかった!

今日はオルヴィエートの記事を拝見しに来たんです。去年一人でフィレンツェに8泊滞在して近郊を回ったのが結構いい思い出で、今年はオルヴィエートを起点にして一週間くらい行こうかなぁなんて思ってるんです。写真見たら、やっぱり綺麗でした〜。hiroshiさん、素敵な旅行を続けていられて羨ましいです。

ピンクのお宿。私の居住国のアイランドでしょうか。クルーズ楽しんできてくださいね〜!!
みーな丸
2017/06/14 15:31
murmur1さん、こんばんは。

昨日夕刻に成田に帰り、そちらで一泊して、午後の新幹線で帰宅しました。
長い間、お返事を差し上げず、まことに申し訳ありませんでした。

先輩に続いて、遅ればせながら、ようやくあちらの船に乗ってきました。
先生のお話も伺いましたが、悪い評判もあの船に結構付きまとっているもので、今回もまた躊躇したのです。けれども、このまま乗らなければさらに後悔するのではなかろうかと、思い切って乗ってきました。

最悪のケースばかり想定していたからでしょうか。思いのほかスタッフの対応はよく、楽しんできました。ただ、食事はちょっと塩味がきつかったり、さっぱり味がついていなかったりで、どのレストランでも首をひねる場面はけっこうありましたけれども。。。

拍手コメント、ホントはコメント欄に書き込みたいのですけれどもね。お返事をいただくのも楽しいですし。ただね、あまり自分ばかり掻き込んでいては、他の「しなやかに」ファンの皆さんに叱られそうで。。。やっぱり、遠慮しちゃいます。
hiroshi
2017/06/14 20:14
〜上から続く〜

>コメントを入れず、無礼

いやいや。
そんあことはないでしょう。こちらは好きで書かせていただいていて、またそれが楽しみなので、無礼だなんて考えたこともありませんでした。コメントさせていただくこと自体、楽しんでいるので、そういうご配慮はどうぞご無用に。先生のブログを拝見するのは、一服の清涼飲料のような味わいで大好きです。コメント差し上げないものの、わが家の相棒も同じ状態で楽しんでおり、そうおっしゃられると相棒の立つ瀬が無くなります。どうぞ、あまり堅苦しくお考えにならずに、こちらの覚え書も、たまに覗いていただくだけで充分ですので。植木等のあの歌ではありませんが、お互い、気楽に生きましょう。

バラのハナシ。折り紙の作り手は大変お言葉に喜んでおりました。お礼を申し上げろ、と命令されています。ホンモノのバラの方は、ワタクシメが一応世話係ですが、施肥と剪定以外ほぼ何もしません。かなりルーズでいい加減な管理でも、結構咲いてくれるのがうれしいですね。

ヴェネツィアの大型クルーズ船のハナシ。
たしかに、住んでいる方々にとっては大変な問題でしょう。けれども、こちら、正直に本音を言えば、いささか寂しいです。ジュデッカ運河を通れなくなるのは。ま、仕方がないことなのでしょうけれども。
hiroshi
2017/06/14 20:15

みーな丸さん、お久しぶりです

はい、おかげさまで。寄る年波で身体のあちらこちらの部品に老朽化の兆しが見え、交換したり油を継ぎ足して何とか動かしていますが、一応、元気で〜〜す

そうなんですか。
さすが、ペットを大切になさるみーな丸さんご夫妻。猫のために、ご夫婦それぞれ一人旅ですか?わが家は、旅に出たいもので、犬好きな二人なのにじっと我慢で犬を飼うことを諦めていますが、それも人生、これも人生と言う感じですね。ペットにとっては、飼ってくれるのと飼おうとしないのでは天と地ほどの違いで、我々夫婦は冷たい人間の範疇に整理されるのかもしれませんが。。。

>去年一人でフィレンツェに8泊滞在して近郊を

お!
羨ましい旅をなさっていますね。
そうですよね。トスカーナの小さな街々も良いですよね。
そして今度はウンブリアですか? オルヴィエート、良いですね〜。ペルージャからアッシジも好きですね、ワタクシメは。

ウンブリアでも、行ったことのない街が山ほどあって、羨ましいです。
グッピオやトーディなどの丘の上の街も素敵でしょうね。行ってみたいです。

ピンクのお宿のハナシ。
ピンポ〜〜ン。さすが、みーな丸さん。そうです。みーな丸さんのお国の、あの島の、murmur1さん御用達のホテルです。
船は、キング・カメハメハ・パレードの行われた10日に、ピア2で下船しましたぁ〜〜。
hiroshi
2017/06/14 20:16

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